30年ぶりにメイン包丁を変更。AMWAY&HENCKELSから関孫六『要』へ

Amwayを初めた二十歳の頃。
その時に買ったのが、ヘンケルス社との提携で販売していたAmwayの包丁。
それを30年間使い続けてきたのだ。

包丁のサイクル期間というものがどれくらいなのかわからないが、今時の家庭では、研がずに切れ味が悪くなったら、安いものを新しく買うというスタイルだろうか?
巷では、プラスチックのような包丁を見かけることがあるが、そんなようなものが主流なのだろうか?

実際、もしかしたら使い捨ての方が、切れが良くて使いやすいのかもしれない。
木材を薄く削るカンナも、今では、刃を研がずに使い捨てが多く売られている。
使い捨てのカンナの刃は、かなり硬く作られていて、普通の砥石では研ぐことはできないそうなのだ。
その代わり、硬いため簡単には切れが落ちることはなく、ある程度長く使えるらしい。

切れ味が落ちたら、カンナの刃は鉄なので、リサイクルに出せば、溶かして、鋳造し直せば、また新しいものへと生まれ変わることができる。
そう考えれば、捨てているということにはならない。

30年前に買った包丁は、研ぎ研ぎしながら30年間使ってきた。
もちろん、まだまだ現役である。
しかし、10年ほど前から包丁を換えようかと思い始めていた。

きっかけは、四国に移住する前に、回った四国八十八ヶ所巡りの途中。
道端で売っていた柑橘を買ったはいいが、手で皮を剥けず、ナイフが入り用だった。
だが、そこは市街地からは程遠く、ホームセンターのような店は全くなかったのだが、道の脇に金物屋さんを見つけた。

そこで、ペティーナイフを購入。
土佐(高知)といえば、実は、刃物が有名。
何気なく買ったペティーナイフだったが、これが切れ味抜群。

家に帰り、Amwayの包丁と比べると、切れ味が全く違っていた。
ただ、かたや20年前のもの、かたや新品である。
切れ味が違うのは当然だ。

しかし、それから数年が経ち、新品だった土佐ペティーナイフも古くなってきた。
こちらも、研ぎ研ぎしながら使ってきたのだが、どうにも、やはり土佐ナイフの切れ味が良いままだった。
明らかにAmwayの包丁の切れとは違う。

そこで思った。
これは、元々の性能の差ではないか?と。

その頃から、出来のいい包丁が欲しくなっていた。
だが、何が良い包丁なのかわからない。
土佐包丁の良さに触れていたので、土佐包丁をネットで探して買ってみたこともあったのだが、どうにも、満足のいく切れ味ではなかった。

そんなこんなで数年の時が経った。
そして、ある時、テレビで東急ハンズの包丁売り場の人が、、、

「切れ味で選ぶなら、やっぱり、関孫六の要でしょう」と言った一言で、次のメイン包丁が決まった。
早速、検索。
作っているのは、なんと、あの『KAI印』髭剃りの刃のメーカーである。

確かに、刃のメーカーではあるが、包丁?大丈夫か?
と思ったが、本当に、一流の包丁を買おうと思ったら、きっと桁が違ってくる。
それに、あまりにも良い包丁は、カンナ同様、研ぐことが前提の柔らかい鋼なのかもしれない。
そうなると、一般庶民では、逆に扱いづらい。

そうしたことを考慮すると、KAI印の関孫六という商品あたりがちょうど良いのかもしれないと考えた。
シリーズ最高峰の『要』で、お値段 27,500円である。

一般的な包丁は、この1/10程度の価格で買える。
そうした包丁を買って、切れが悪くなってきたら買い替えても、10本買える。
しかし、50年以上生きてきて思うことは、良いものを長く使った方が、結局、コスパがいいってこと。

Amwayの包丁も30年以上使ってきた。
それでも、まだまだ現役でいける。
この時に買った、鍋やフライパンのセットも、同じように30年以上使い続けているし、まだまだ現役である。
当時は、15万円もする鍋のセットなど、詐欺も同然と思われていたかもしれないが、30年経過して、詐欺どころかメチャメチャハイコストパフォーマンスな商品だってことが証明された。

今回購入した、関孫六『要』も、この先、何十年と使い続けられる逸品であることに期待して、使い続けようと思う。


僕が買った時は、ちょうど、砥石とまな板がおまけでついてくるセットがあった
KAI印オンラインストア

Amazon『関孫六 要』

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