モロゾフのプリン

モロゾフ公式 プリンの食べ方

『モロゾフのプリン』なるものを、世間の人々はどの程度知っているものなのだろうか?

TVerで、ある関西系の番組を見ていると、街中でガラスの小さな小瓶を見せて「これはなんでしょう?」と質問している。
そこに出てくる人たちすべての人が、当たり前のように「モロゾフのプリンの入れ物」と答えている。
僕は思う。
「モロゾフとは、なんだ?」
僕は、モロゾフなるものをまったく知らなかったのだ。

番組を見ていると、どうやら関西圏では、当たり前のように有名らしい。
関東でいえば『崎陽軒のシュウマイ』とか、浜松で言えば『春華堂のうなぎパイ』レベルの知名度のようだ。
これは、知っていないといわゆる【モグリ】となってしまうのだろうか?
と、心配なる程。

さらに番組を見ていくと、主役となるモロゾフのプリンが登場する。
製造工程が映し出される。
材料が紹介される。
「卵」「牛乳」「グラニュー糖」の三つだけ。と
スタジオでは「シンプルですねー」と声が出る。

プリンの材料が三つだけと言うのは当然だろうが、工場での大量生産であれば、保存料や食品添加物などが入れられるのは当たり前。
そして、テレビでそんなことを言わないのも当たり前なのだが、その後、スタジオでプリンを食べるシーンがあり、当然ながら「美味しいー!」と言う。
だが、本当に美味しいだろうから有名なんだろうなとも思い、興味を惹かれた。

高島屋

ググってみると、松山のデパート『高島屋』にお店があった。
「あらら」
とはいえ、松山市街地へ行く用事などはほとんどない。
ただ、Google Mapに記録しておいて、行く用事があったら行ってみようと思った。

その機会はすぐに訪れた。
高島屋は、松山市のメインステーションである『伊予鉄道 松山市駅』の隣である。
で、その側の整体院へ行くことになったのだ。
この整体院と、行くことになる理由については、またの機会に話すとする。

で、整体院を出て、荷物を置いて、高島屋へ向かうことにした。
ちなみに、松山市街地に車で行き、駐車場に車を止めて買い物へ行ったり食事に行ったり、カフェをしに行っても、1000円でも使えば、ほとんどの場合、駐車料金はタダになる。
仮に何も買わなかったとしても、30分100円程度で、非常に安いので、気軽に行ける。
と言うことを、つい最近知った。

なので、駐車料金を気にせずに高島屋へ向かった。
地下一階のデパ地下に、モロゾフを発見。

この高島屋へは、来たことはあったが、この地に越してきて6年の間に、まともにデパートの中に入ってみたのは、、、1回か2回だろうか?
なので、新鮮な驚きがあったのだが、かなり広いのに驚いた。
松山には、もう一つデパートがある。
三越だ。

三越と高島屋

三越と高島屋では、どちらも老舗なイメージで、同じように思えるが、松山において、両者の力の差は歴然。
三越は、昨今のデパート衰退現象をそのまま絵に描いたように衰退の一途を辿っている感じだが、高島屋は、衰退の「す」の時のかけらも見えない。
比べ物にならないほどに賑わっているのである。

この理由の一つは、店名を見ればわかる。
三越は『三越』だが、高島屋は『伊予鉄高島屋』である。
そう、地元の強力な鉄道会社『伊予鉄道』との共同事業なのだ。

こうなると、地元企業の意地がある。
伊予鉄の力が、高島屋繁栄に一役買っている、いや、高島屋よりも伊予鉄によって成り立っていると言っても過言ではないだろう。
それだけ、地元企業の力の強大さが、三越との差に表れているのだと感じる。

コロナ前までは、こんなに差がついていなかったかもしれないが、コロナ禍によって大打撃を受けた両者。
だが、地元の巨大企業の底力が、そんな時こそ発揮されたのではないだろうか?

さて、モロゾフのお店に行ってみると、プリンだけではなく、いろんなスウィーツやクッキーが売られている。
賞味期限を聞いてみると「本日中です」という答えが返ってきた。
一般人は、そう聞くと「えー、保たないじゃん!」と思うだろうが、僕は違う「おっしゃー!!!」
本日中ということは、保存料は一切入っていなということである。

内容成分に変なものを入れていないか、クッキーの袋などの裏をくまなくチェックしていく。
クッキーに合成添加物などの記載がなく、賞味期限が短ければ、入っていない可能性は高い。
見てみると、どうやら、くだらないものは入ってなさそうである。

ってことで、初モロゾフプリンを買った。
食す人数は、お一人様なのでプリンを一つ。
だけでは、カッコがつかないので、チーズケーキとクッキーも。
これで1004円。
駐車場1時間無料である。

みたらし団子が食いたい

地下食品フロアをテクテクと歩くと、美味しそうなものが多々ある。
しかし、保存料や添加物が怖い僕は、早々には手を出さない。
美味しそうに見えても、中身は、魔女が差し出す毒リンゴであることがほとんどなのだ。

その中で、僕の視線を離さないものが現れた。
みたらし団子である。
いましがたプリンとチーズケーキを買ったばかりだというのに、また甘いもの。

だが、僕は、みたらし団子が大好き。
しかし、みたらし団子は、もう何年も食べていない。
なぜなら、和菓子というのは、保存料のオンパレード。
保存料が入っていない和菓子なんて、ほとんどなく。
カッコつけた老舗の和菓子屋でさえ、保存料を入れやがるという暴挙がまかり通っており、和菓子界はすでに毒にまみれ、汚染されているという現状だからである。

特に、和菓子には必須のアンコが汚染されている可能性が高い。
毎日、大変な思いをして小豆を煮て餡子を作っているような店は、あるのだろうが、外からはわからない。
老舗和菓子店であっても、工場生産で保存料たっぷりの餡子を平気で使っている店もある。
そのため、ここ数十年、和菓子を買うことは皆無だった。

しかし、みたらし団子が食いたい。
店の前に立つ。
店員さんがその向こう側に立っている。
ほんの50cm離れている程度で、向かい合う。
じっと、みたらし団子を見つめる僕。
そんな僕を見つめる店員さん。

僕が聞く「賞味期限はどのくらいですか?」と。
すると店員さんは、若干申し訳なさそうな声で「本日中にお召し上がりください」と。

「おっしゃー!」

「じゃあ、みたらし団子一つときなこのおはぎを一つください」
「合計で224円です」
という会話が交わされ、何年かぶりに、僕はみたらし団子を買った。

高島屋を出て、駐車場に入り、車に乗り込み、早速、みたらし団子にかぶりつく。

「うま〜い」

めちゃくちゃ久しぶりに、うまいみたらし団子を食べた。
いや、みたらし団子自体、久々に食べた。
保存料が入っているかいないかは、僕の体が反応する。
30分経過しても、頭痛がしなかった。
保存料は、入ってない。

今までの人生で、デパートなる所に好んでいくということはほとんどなかった。
よく行っていたのは『伊勢丹メンズ館』くらいなものだ。

イメージとしては、まあまあ品は良いかもしれないが、とにかく高い。バカ高い。
それならば、郊外のニトリとか、ユニクロとか、無印良品とか、IKEAとか、そういったところの方が良いと思っていた。
でも、今回の件で、ちょっとデパートというものを見直すことにした。

いや、デパートを見直したのではなく、伊予鉄高島屋が良いのかもしれない。
しばらく前に、三越に入ってみたが、テナントもなく、客もおらず。
ちょいと寄った、ペルシャ絨毯の店では「オレはトップセールスだぜ!」みたいな気迫のおっちゃんのマシンガントークを聞かされ「検討します、また後日」というと「今日だけ出せる価格だから、覚えてもらっても困るんだよね」だと。
まあ、じゃあ、忘れることにします。二度と、足を運びません。と、思ったのだ。
こっちが足を運ばなくても、店自体がなくなりそうではあるが。

ということで、みたらし団子が食べたくなったら、伊予鉄高島屋に買いに来れば良いことを知った。
で、肝心のモロゾフのプリンだが、、、

こっちも「うまーい!」

やはり、スーパーのプリンとは段違いである。
スーパーで売っているプリンも、今や150円とか200円近かったりする。
モロゾフのプリンは、380円弱だ。
倍と言えば倍だが、その程度の価格差であれば、モロゾフのプリンの方が断然良い。

やはり下手に、スーパーなんかで安物のお菓子やスウィーツなどは買わずに、たまーに、高島屋まで足を伸ばして、美味くて高いものを買った方が良いということを学んだ。
よかったテレビ見て。
たまには、テレビも役に立つな。

-MARK'S LIFE:日常
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