薪をこれでもかと積み上げた

大寒波襲来 -3℃

大寒波が来た。
前日までの、冬らしからぬ陽気から一転。
怒涛の寒波。
16日は、日中に20℃を記録するほどの陽気だったものが、寒波襲来の17日の夜は、−3℃まで下がった。
そして雪も。

夏にログハウスへ引っ越して、真夏の猛暑は意外と大したことはなく過ごすことができたが、冬はどうか?と思っていた。
そこに、早速の大寒波襲来。
この寒波は、僕がこの山に来て6年半のうち、最も寒かった初めの冬よりも寒いかもしれない。

ただ、最初の冬は、山のことも、一軒家のことも、とにかく何も知らない中で迎えた、厳しい冬だったため、とても大変な思いをした。
しかし、今となっては、山にも慣れ、風を読み、対策のいろはもそれなりに習得している。
その上で、ガレージ用として建築した、このログハウスで、どの程度、過ごせるのか?

まず、第一の問題。
それは『隙間』だった。

夏には、そんなもの気にも留めなかったが、氷点下になってくると、小さな隙間から、冷たい風が入ってくる。
薪ストーブを焚いているため、空気を吸い込む。
そのため、隙間から緩やかにではあるが、冷たい空気が室内に入り込んでくるのである。

これを塞ぐことに専念した。
まずは、ウレタンフォーム。
スプレー缶式のウレタンフォームで、ある程度は隙間を埋めてあったが、細い隙間に、細くウレタンを引いても、所々、穴が空いてしまっていた。
ウレタン自体が、発砲して空気の泡を閉じ込める仕組みだが、細く引くと、泡が弾けて、弾けた部分が空洞になってしまっていたのだ。

さらに、ウレタンは、空間を埋めるのにはいいが、隙間を埋めるのには、発泡が大きくなりすぎてとっても不恰好になる。
それを補うのに使うのは、コーキング。
ただ、堆積に対しての価格が高い。

ウレタンフォームは、ウレタンの成分プラス、空気を閉じ込める分の堆積を稼げるが、コーキングは、成分の容量のままだ。
そのため、細い隙間に細く引いていく。

これ、小さな家とはいえ、全体をカバーするのに、かなりの手間と暇とコストがかかる。
さらに、見た目的にも良くない。
本来であれば、建築していく段階で、ログとログの間に、ロックウールなどを詰め込んでいくのだが、何度もいうが、ガレージとして作ったため、断熱性能はほぼゼロである。

ただ、隙間を埋めていくと、当然ながら寒さは軽減される。
そして、ログハウスが本来持っている性能が、徐々に垣間見えるようになった。
ログというのは、丸太である。
丸太の太さは、15cm〜25cm程度。
内側から触ってみると、太い木ほど、冷たくない。
木、自体が断熱性能を発揮している証拠である。

ログハウスというのは、寒い地域に多い。
それは、木の断熱性能が必要だからに他ならない。
本来は、冬の極寒に強いのがログハウスだと言える。
うちは、まだまだ、その性能が発揮されていないが、、、。

寒い理由の二つ目は、コンクリート土間であることだ。
想像するだけで寒そうに感じるかもしれないが、実際は、、、寒い。
というか、冷たい。

通常は『地面→床下の空気層→断熱材→床』という具合になっており、地面の冷たさが床に伝わりにくくなっている。
しかし、床のコンクリートは地面に接しており、空気層などはない。
そのため、地面の冷たさは、ダイレクトに足に伝わってくる。

床面積の1/3には、杉の床を張ってあるが、杉の床のない2/3のコンクリートから冷気がビンビンと伝わってくる。
コンクリート土間というのは、土足で入れるため便利だし、薪ストーブは土間に置くのがいい。
トイレも土間から靴を脱がずにアクセスできるのがいいし、作業着を、土間で脱いでかけて置けるのも便利。
ただ、寒い、、というか冷たいことだけが難点である。

でも、土間から、リビングなどを離してやれば、何の問題もなく、メリットを享受できる。
うちの場合は、土間部分が多すぎることが難点だが、これはこれでいい経験となった。
東京でフォトスタジオを経営している時、床はモルタルだったが、床暖房だったため暖かかった。
一応、今は、ホットカーペットを敷いているので、そこだけは暖かい。
解決策としては、、、韓国のオンドルか?

三つ目は、ログから上の部分が、板を貼ってあるだけというもの。
外壁には焼杉、内壁は、ロフト部分にはフローリング材、そのほかには竹が貼られており、壁の中には断熱材などはなく空洞である。
フローリング材以外は、木の板と竹の細切りなので、隙間だらけである。
外壁の隙間はコーキングで埋めてあるが、竹は埋めようのないほどに隙間が広いため、実質、12mmの板一枚が外と内を隔てる壁になっている。

ただ、思った以上に、それが原因で寒くはなっていない。
上昇した暖気が隙間から出ていくことはあっても、冷気が吹き込んでくることは少ない。
しかし、やはり、断熱材は必要かもしれない。

まだまだ12月。
本格的な寒さが襲うのは、これからである。
今の状態では、2月まで保たないかもしれない。
やっぱり、断熱材を入れないといかんかなぁ。。。と、思案中。

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