初めてのイノシシわな猟 6頭捕獲

先日、部落のイノシシ捕獲チームと話をしたところ、今季はあまりかかっていないという話だった。
他の場所でも、芳しくないとのこと。

ほとんどのわな猟をしている人たちは、冬の猟期に加え、春先以外の駆除期にも仕掛けている。
イノシシも、そうしたわなを警戒して、わなの無い場所、人間の匂いがしない場所へと移動しているのか?とも思えた。

僕は、自分の山に、今までわなを仕掛けていないし、林森の中へ足を踏み入れることも稀なので、イノシシたちも警戒しておらず、罠にかかってしまったのではないかと思う。
要するに、ビギナーズラックである。

最初の二頭は、ほぼ同じ場所でかかり、次の一頭はうり坊を卒業したての子しし、四頭目と五頭目もほぼ同じ場所、少し離れて六頭目であった。
この傾向から、どうも、オスは単独で行動すると言われるが、餌場や縄張りがあるのか?
一頭がいなくなったら、そこに、もう一頭が来るというように感じている。
なんか不思議。

そして、二頭のオスが捕まると、誰もこなくなる。

今季は、僕自身が初心者ということもあり、メチャクチャ体力を使った。
朝にイノシシを発見すると、夕方までノンストップで作業をしなければならない。
おかげで全身筋肉痛に加え、どうやら免疫力が極端に落ちたのか、ヘルペス出来まくりであった。
さらに、最後の六頭目の時は、ワイヤーが切れて突っ込まれるという惨事にも見舞われた。

肉を取得するという観点だけで見ると、正直言って、売っている肉がお得に思えてならない。
確かに、一頭の捕獲で数十キロの肉が手に入る。
だが、狩猟をするための手続きや税金・手数料、わな代などの手間と負担、そして多大な労力を考えると、肉は買った方が断然お得である。

それは、野菜にも言える。
今では、自然栽培野菜も買うことができるので、自分で育てるよりも断然、手間も時間もお金もかからない。

今回のわな猟のコストを振り返ってみる。
まずは免許の取得、狩猟者登録、税金で、15,000円
わな20個と修理用の部品で、150,000円
わなは一つあたり4,600円だった。

あとは、電気ショッカーを自作。
電気ショッカーは、バイク用バッテリー、小型のDC-ACインバーター、針、鉄パイプ、電線。
買ったものは、インバーターと針だけだが、買い揃えれば10,000円というところだろう。

その他、ホイストロープやロープラチェットなるものも買ってみた。
これらが、数千円。

あとは、皮剥き用のナイフ、肉を入れるための袋や、保存するためのミートペーパー、水分を拭くためのシートなどなど。

てことで、ざっくり20万円というところ。
なかなかの出費である。

ちなみに、20万円あると、100g150円の肉が、133kg買える。
道具は、のちにも使えるとしても、やっぱり肉は買った方が安い。

もしも、獲ったしし肉を売ることができたらと考えてみる。
一頭から30kgの肉が取れたとしよう。
まともな大きさの個体は5頭だったので、肉の量は150kgだ。

しし肉の価格は色々だと思うが、Youtubeで見た人は、100g 300円で売ると言っていたので、その値段で換算すると、、、
450,000円である。

んっ?45万円?
悪くないんじゃない。

ちょっと、細かくコストを考えてみる。
今季、消耗したコストは、わなの破損と紛失で、1〜2万円はロスしている。
それに、袋やペーパーなどの消耗品を1万円と換算すると、合計3万円。
ガソリン代や、その他を2万円と換算しても、残りは40万円。

期間は、1月2月の2ヶ月間。
実質労働日数は、10日+わなチェック
そう考えると、猟師さんとして生計が立つか?

働きながらでも出来るし、自営業なら十分にやっていける。
狩猟期でなく、駆除期なら行政から一頭につき2万円ほどお金がもらえる。

とはいえ、、、
年中獲れるということは無いかな?

冬のこの時期だけ、脂の乗ったししを獲って、高値で売ってお小遣いというところだろう。
それでも、昨今のジビエブームに乗れば、まあまあな小遣いになることがわかった。

もちろん、僕はやらないけど。

さて、大量に獲れたしし肉なのだが、この期間、食いまくった。
ほぼ、毎日、数百グラムのしし肉を平らげた。
その間、約1ヶ月半。

そして、この大量の肉を摂取したことで、自分の肉体に変化があったかどうか?
これを検証した。

まずは、見てわかるところから、体重は2kgほど増加。
疲れによりヘルペスが発症したが、これは、胃腸に消化の負担がかかり、想像以上にエネルギーを必要としていたことも原因にあるかもしれない。
あとは、多分、体温が上昇したのだが、これも、胃腸の消化にエネルギーがかかり、その熱で体温が上昇しただけとも考えられる。

次は、見てわからないところ。
血液検査をしてもらった。
その結果、3ヶ月前と比べて変化した数値。

コレステロール(脂)とグルコース(糖)が上昇。
コレステロールは、もともと高めだったが、さらに上昇。
グルコースは、正常値から異常値に一気に振れた。

そして、肉といえば、タンパク質とヘモグロビン(赤血球)だが、こちらは、全く変化なし。
肉や魚を食べなくても、僕の体はタンパク質が十分に足りていたのだが、肉を摂取することで、さらに上昇するかと思いきや、なんら変わらず。
ヘモグロビンは、通常低めだったのが改善されるかと思いきや、こちらもなんら変化せず。

結局、肉を食べたまくったことで起こったことは、悪い値が増えただけだった。
そのまま食い続けたら、確実に病気になる。
ってことで、肉は、冷凍庫にぎっしりと詰まっているが、養分としてはなんの意味もないので、なんとなく食べたくなったら食べてみるという今までのスタイルが良いことがわかった。

結局、身体というのは、人それぞれに適正値があり、身体自体が適性を保とうとして調整していることがわかった。
なので、病院で示される適正値は、あくまでも参考値だと考える方が良い。

僕の場合は、コレステロール値が標準値よりも高めであるが、それを薬で調整したりしてはいけないということは、以前から思っていたことであるが、今回の実験で、食事や生活習慣で改善点があれば、体に合った食事や習慣にすれば良いのであって、適正な状態なのに、それを標準値と離れているからといって、量産型ロボットのように標準値に無理やり調整してはいけないということをはっきりと理解した。

医者には、肉を食べてヘモグロビンを増やせと言われていたが、肉を食べまくった結果、ちっとも増えないことがわかった。
結局、身体がそれなりに正常に動いている状態であれば、数値は適正だということ。
自分の体に合わない食べ物を摂取しても、単に排出されるだけでなんの意味もないことを理解できた。

ただ、一つ思い出したことがある。
それは、今まで、肉の消化がうまくできなかった僕の腸が、多少、肉の消化がうまく出来るようになったように思うことだ。
今までは、肉を食べればすぐ便秘という状況だったものが、それなりに排出できるようになった。
とはいえ、毎日食べ続けたのだから、単に押し出されたということもできる。
タンパク質もヘモグロビンも増えていないということは、単なる物質が、入って、出たというだけのことだったのかもしれず、それは、消化したとはいえないのかもしれないが。

ということで、初めてのししわな猟をやってみた、この冬の猟はおしまい。
総括としては、疲れすぎて死んだ。
肉は、僕にとっての食料としては、腹が膨れるというだけで、あまり意味のないものだった。
逆に、脂と糖によって病気になる確率がアップする食べ物だということがわかった。
ただ、イノシシが警戒して寄り付かなくなれば、山道は崩されなくなるし、たけのこも採れるのである。
それは良いことだ。

6頭目捕獲動画は、しばらくしたら公開予定

-HUNT:狩猟, SEASONAL FOOD:季節の食べ物
-, ,