下駄とわらじを買った。
山生活者としては、下駄もわらじも自家生産ってのが理想的だけど、とりあえず、一足買ってみた。
何年も前に、都会の着物屋さんで浴衣を買った時に、同時に雪駄を買ったのだけど、この雪駄が甲がとっても痛くて、とても履いていられなかったので、和の履物なんてのは、とっても履きにくいものだと思っていたのだ。
しかし、山に来て一年。
木に囲まれた生活をしていると、何だか、ビニールの履物(クロックスのこと)に違和感を感じて来ていた。
それに、暑くなって来て、どうにも足にも汗をかきはじめると、ビニールの履物では、何だか気持ちが悪い感じがしてきたのだ。
そこで、天然素材の履物が良くなってきた。
洋物だと、革が主流なのだが、ここにいると、革はカビが生えまくってしまう。
やはり、乾燥した気候のヨーロッパ向きなのだろう。
そう思うと、この日本では、昔ながらの木、竹、い草、わらとか、そんなようなものが結局はあっているのだろうと思われたのだ。
そう思って、昔買った雪駄を履いてみたが、やはりきつくてとても履けない。
買いに行って、サイズのちょうど良いものを買ってくれば話が早かったのだが、何となく思い浮かばず、ネットで注文してしまった。
で、まずは下駄が来た。
履いてみると、キツキツの雪駄と違って、ゆったりと履けてぴったりだった。
これに気を良くした僕は「室内では、やっぱわらじが良さそうだ」ってことで、わらじも買ってみた。
手作りのわらじは、きっとそこら辺の店には売っていないだろうから、これこそネットで買うしか方法はない。
わらじにサイズというものはないのだが、大きめのものを頼んでみた。
これもまた、ぴったりだった。
昔買った雪駄の方が、何倍もの値段がしたのに、とっても安価な下駄とわらじの方が、断然履きやすかったのだ。
ついでに、作務衣も買ってみたのだが、こっちは安物で失敗。
中国製でダメだった。
といっても、日本製は、ちょっとした高めの洋服くらいの値段がするので、今の所ちょい保留。
コーティングされたフローリングでは、わらじのわらで傷がついてしまうと思うけど、コーティングしていないうちの小屋のような、無垢のフローリングなら、わらじはとっても快適だ。
今年の夏は、外は下駄、中はわらじで足裏が快適である。
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