今年、うちの柿の木に実がなったのはたくさんだったが、収穫して食べられるような状態まで育ったのは、たったの6個だった。
はっきりとした原因はわからないが、去年か一昨年あたりから、実がついてもすぐにやわらかくなって、秋になる前にグジュグジュになり落ちて終わり。
昨年は、2個程度しか、まともに育ったものはなかった。
カメムシがちゅーちゅー吸ってしまうからなのか?
蛾がムシャムシャ食べてしまうからなのか?
まあ、とにかく、そういうわけで柿の収穫ができない。
しかし、一つ根本的な原因として考えられるのは『栄養過多』である。
どういうことかというと、10mほど離れたびわも、ある年から実が育たなくなったのだ。
その年、何をしたかというと、、、『糞尿を撒いた』のである。
良かれと思ってやったのだが、多分、それがダメだったのではないかと思われる。
柿の木の近くにも同じように撒いた。
ただ、柿の木の上には、畑を作り、その養分も柿の木の方へ流れていったのではないかと思う。
決して糞尿が悪いわけではない。
ただ、野菜でも養分が入ると甘くなる。
甘くなると虫が来る。
そして結局虫に食べられる。
それを防ぐために、農薬を撒くとなるわけだけども。
僕は農薬を使わないので、虫に食べられてTHE ENDである。
そこで、養分過多にならないように気をつけなければならないのだが、ビワの木も柿の木も、今までの人生?の中で、こんなに栄養が来たことはなかった。
ビワの場合は、養分が多すぎて逆に実がならず。
果物の実とは、子孫を残すためのもの。
養分が少ないからこそ子孫を残そうと頑張る。
しかし、養分が少なすぎれば、実をつけることさえできない。
これは、野菜でも言われる『ツルボケ』という現象に近い。
養分過多の状態では、ツルばかり伸びて実がつかないことを言う。
ビワも、養分が多く、子孫を残す必要に追われないと思ったのか、ちっとも実がならなくなってしまったのである。
柿はどうかというと、こちらは実がつくにはつく。
しかし、養分があるため、実が甘くなり、虫に勘付かれ易くなってしまったのではないかと思う。
それまでは、大して糖度が高くなかったため虫にスルーされていたものが、糖度が高くなったことによって虫がついてしまうようになった。
一般的な農家では、養分を入れて甘く育て、虫が来ないように農薬を散布するのだが。
うちの場合は、養分が減るのを待つ必要がある。
まあ、素人の憶測だが、そんなところなのではないかと思っている。
でも、6個でも収穫できたことは嬉しい。
ビワなんて、ここに来て6年、1個もまともに収穫できたことはない。
以前は、ハクビシンに食べられて全滅。
今は、栄養過多で一つも成らず。
だが、これによって、ハクビシンがビワのことを忘れてくれないかと期待もしている。
ちなみに、柿の木はフェンスで完璧に囲えているため、ハクビシンは入ることが出来ていない。
対して、ビワの木は、隣にソメイヨシノが大きく育っているため、フェンスで囲いはしたものの、ソメイヨシノから飛び移れてしまうため、防御はできてはいない。
また来年、どうなるか?