ほったらかしの製材機を、ようやく組み立て、設置し、稼働させたゾ

もう、随分前のこと。
昨年の夏だっただろうか?
ユニック車を借りて、京都まで走った。

しばらく前に頼んでいた製材機がアメリカから船で到着したというので、製材機を受け取りに行ったのだ。
ちょうど、円安がグングン進行中で、最初の見積もりよりも高くはなったが、念願の製材機だった。

うちまで運び、そこから、山の上まで標高差200m、道のりは600mを、林内作業車の『ジャガくん』で運んでいった。
その様子は、Youtubeにアップしてある。
https://youtu.be/sVpg2mpEyy0
トラックでの京都往復も、なかなかしんどかったが、その後の、山の上まで運ぶのも命の危険さえ感じながらの作業だった。

しかし、、、

そんな、念願の製材機が到着したにもかかわらず、山の上に放置したまま時が流れた。
理由は、山の上での建築の前に、ログガレージの住居化を進めることにしたらである。

せっかく、伐採した木も放置して、暖かくなっていくたびに腐っていく。
機械や車両ばかりが、どんどん増えるが、動かさないまま、機械たちも錆び付いていく。
このままでは、いけないと思いながらも、7ヶ月が経過した。

そして、、、

とうとうやった。
ログガレージの住居化を進めてきて、キッチンカウンターが必要になったのだ。
もちろん木を買うこともできるが、製材機を使ってスライスすれば、キッチンカウンターなど、あっという間に出来上がりなのである。
ただ、組み立てや設置が億劫で、なかなか手をつけなかったのだ。

付属のDVDやYoutube、説明書を見て、英語を読み解いて、なんとか完成させることができた。
そして、丸太を製材してみた。

感無量・・・

今までは、いわゆる『丸太小屋』のレベルを脱しなかったが、角材を使うようになれば、なんとなく、レベルアップな感じがする。
普通の『家』というものに近付ける気がするのだ。

今は、ウッドショックが落ち着いたとはいえ、それでも、木材の価格は上がっている。
角材一本、板材一枚、買おうとすれば数千円はする。
それが、ガソリンと労力で、いくらでも生産できるのである。

もちろん、機械の代金というのがあるので、木材自体を買うより安いということはない。
正直って、機械の方が圧倒的に高額だし、過剰投資この上ない。
それでも、機械を買って『自分でやってみる』という経験を買っているのだ。

こうした経験は、おいそれとは出来ない。
僕のように、山を手に入れるところからスタートしなければならないし、そこから先もはるかに長い。

よく「まだ、家できないの?」的なことを言われるが、「そりゃあんた、整地と基礎工事依頼して、プレカット頼んでやれば、立派なセルフビルドだって言えるし、それなら何倍も早くできるよ」と言いたいところを、「いや〜、まだ全然なんですよ〜」などと、笑ってみせる。
「整地して、道作って、木を切って、製材して、、、って、一人で何業種もの作業を一からやってんだからさぁ」とも言いたいが、、、
ただ、木は腐っていき、機械は錆びて、僕は歳を取っていくのだが。

それはさておき、製材機をなんとか稼働させることができた。
まずは、キッチンカウンターやテーブル、棚板などを製材していく。
一つ、肩の荷が降りた。

-MACHINE:機械, MOUNTAIN LIFE:山暮らし, SELF BUILD & DIY:セルフビルド
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