作業用手袋の違い

先日、奥さんが来ていたときに草刈りをやった。
その際、刈った草の中にトゲトゲの草があり、それを奥さんは、ギュッと掴んでしまった。
当然、手にトゲがもろ刺さり。

草を手刈りでやっていれば、どんな草があるのか分かるのだが、草刈機で刈っていると、草の性質までは分からず、片付けるときにグサっとなりやすいのは事実。
ただ、その時に僕がはめていた手袋と同じものをしていたのなら、トゲトゲをギュッと握ってしまっても、まったく問題なしだったのだが、奥さんは、ホームセンターで売っている表面がゴムの手袋をしていた。
そのため、トゲが貫通してしまったのである。

一般的に、草刈り程度の作業であれば、表面がゴムの手袋で問題ない。
なので、僕も対して気に留めていなかった。
それでも、僕自身は、トゲトゲ草やスパッと切れてしまう鋭い草があるのを知っているため、林業用の革手袋を装着していた。

そこで改めて、うちにある手袋を検証してみることにした。

初めは、ホームセンターの一番安い手袋から

うちに転がっていた手袋は、全部で6種類。
右下の赤黒の手袋が一番安いものである。

最初のうちは、どんな手袋が良いのかわからないため、この一番安い10個まとめて1,000円ほどの手袋を使っていた。
これしか知らないうちは、これで十分満足していたのだが、木の伐採などをするようになって、この薄い手袋では無理があることがわかってきた。

林業用、ハスクバーナーグローブを買う

そこで、思い切って買ったのが、左上の林業用のハスクバーナグローブだ。
こちらの価格は、1つ5,000円。
一番安い手袋の50倍の価格である。

この手袋は、さすが、北欧を始め、世界中で長年使われているだけあって、手袋として文句がない。
僕は、手が大きいわりに、親指が短いらしく、一般的な手袋は、親指の長さが余ってしまう。
このハスクバーナーの手袋も、同様に、親指の部分が少し長いが、アジア人と欧米人の親指先端の形状が異なるのか、ハスクバーナーの手袋は、親指の先端が大きい。
対して、日本製のものは、親指の先端が細くなっている。
僕の親指の先端は、大きめなので、長さは余るとは言え、ハスクバーナーグローブの方が指にフィットするのだ。

ミドリ安全のごつい手袋を買ってみた

上段中央にあるのが、日本製ミドリ安全のグローブ、価格は約4,000円
日本の2Lサイズと、欧米のLサイズが同様なので、こちらのグローブは2L。
やはり親指の長さが余る。
さらに、先端が細くなっていて、親指の余る長さが多いように思える。

ゴツゴツとした見た目は、衝撃を吸収するため。
衝撃の加わるような現場向けに作られているのだが、手の部分は保護が手厚いのに、手首をガードする部分が短い。
この長さだと、服の袖まで届かず、手首が少し露出してしまう。

革手袋と合成素材の違い

上段右の手袋は、ホームセンターで売っている革手袋、価格は800円程度。
ちなみに、上段左のハスクバーナーは革で、ミドリ安全は合成素材。
革の良さは、トゲなどが貫通しにくいことにある。
逆に、合成素材は、厚みがあってもトゲは軽く貫通してしまう。

そのため、自然相手の場合は、完全に革素材がいい。
逆に、工場内などでの作業には、合成素材が向いているのだろう。
今回の『奥さんトゲ刺さる事件』においては、僕が、革手袋を用意しておく必要があったと言える。

薄手の合成素材は、使い勝手がいい

左下の手袋は、薄手の合成素材。
合成素材の良さは、素材が柔らかく、動きやすいこと。
特に、この薄手のものは、とても軽く作業がしやすい。
グリップ力は、ゴム製に劣るが、オールマイティーにこなせる手袋で、実はお気に入りなのだ。

価格は、1,000円程度。
安い手袋と比べれば高額に感じるが、価格分以上の仕事をしてくれる。

ゴム手袋の中では、これが一番いい

手のひら部分がゴムの手袋は、安い手袋の代表のようなものなのだが、安さの秘密は、結局、流通量にあるように思う。
手袋を使う職業の中で、流通業に携わる人が最も多いことが、コストダウンへ繋がり、価格の安さを支えているのであろう。
段ボールや家具、様々な商品を持つ時、やはり手のひらがゴムになっているものが最もグリップ力が高い。

もちろん、パッと見れば、造りもシンプルでコストもかからないように思える。
手袋全体は、細いゴムの入った生地で作られておいて、手のひら部分にゴムを塗ってあるというシンプルさ。
その割に、手にきっちりフィットするので、とても使いやすい。

そうした手のひらゴム手袋の中で、下段中央のBREATH GRIPが一番使いやすい。
下段右の安い手袋との違いは、手へのフィット感だ。
安いものは、生地の伸縮性が乏しく、物を握った時に手袋がずれる感覚がある。
しかし、BREATH GRIPは、そうしたズレは一切ない。

価格は300円程度、安いものと比べれば3倍ほどするが、その価値は価格以上ある。

まとめ

主に三つの用途別に考えられる。

  1. 野外での自然相手の作業には、断然、ハスクバーナーグローブが最適。
  2. 軽作業には、薄手の合成素材手袋が使いやすい。
  3. 荷物を運ぶなどの作業の場合は、手のひらがゴムのBRETH GRIPがいい。

ということで、うちに転がっている手袋を比較してみた。
少しは、参考になっただろうか?

音声配信【Voicy】 『うちにあった6種類の作業用手袋の話。革手袋・合成素材手袋・手のひらゴム手袋の違い』

-MARK'S LIFE:日常, MOUNTAIN LIFE:山暮らし
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