三年前に作った畑を改造

僕がこの山に来て、六年目を迎えた。
6年といえば、10歳の頃だったら、小学校4年生だったものが、16歳になり高校生である。
子供から、ガラッと大人になるあたり。

その反面、44歳だった僕は、50歳になり、よりオジサンに近づいたが、、、
まあ、そんなに変わってないと自分では思っている。
ただ、ヒザは痛い。
歳か?

それはさておき、山に来て一年目。
住んでいる小屋に、買ってきた苗を植えてみた。
だが、ちっとも成長せず、実もならなかった。
それまで『地植えすれば、どんどん成長する』ものだと思い込んでいたが、掘ってみるとやたらと固く、どうやら砕石が詰まっている場所に、ほんのりと土が乗っているだけだと言うことに気がついた。

二年目、向かいの場所に、土を盛って種を蒔き、苗も植えてみた。
すると、少し成長した。
だが、思ったほどではない。
この時、土によって栄養分に違いがあることを知った。
土ならなんでもいいわけではなかったのだ。

三年目、すぐ下の草が生えていただけの場所を開墾して、畑にした。
『ガッテン農法』と言う本に書いてあるとおり、色々とやってみた。
すると、結構、野菜が育った。
収穫も順調、三年目にして、ようやく、畑らしいものができた。

その畑も、三年が経過し、作った畝はぺちゃんこになっていた。
畝を支えるために、松で杭を作り、竹で囲いをしていたが、それらもボロボロになっていた。

畑のように水分が多い場所では、結構早く、木がボロボロになることが分かった。
僕は、一棟目の作業小屋と、外キッチンを掘立てで作っているが、これも、柱に水分が多く当たるような場所であったのなら、すぐにボロボロになってしまっていただろう。
掘立ての場合は、水分に気をつけなくてはいけないことがよく分かった。

ってことで、三年前に作った畑を、やり直すことにした。
まず、初めにやらなければいけないことは

ヤギ小屋から、ヤギうんこの回収

である。
実は、ヤギ小屋の屋根が低すぎてユンボが入っていけないという欠点があった。
ヤギにとってみれば、屋根が低い方が、お篭り感があるし、雨風は凌ぎやすいのだが、人間側としては、不便だったと言うことを、後で知った。

手前側は、なんとかユンボで掻き出せたのだが、肝心の奥の方は手作業でやらなければならない。
ヤギは、奥の方に陣取っているので、手前側にはあまりうんこはなく、ほとんどは奥の方に溜まっているのだ。
ってことで、結局は、ほぼ手作業になったが、これは、教訓として、次につなげたい。

なんとか、うんこを回収して畑に投入。
以前は、軽トラから下ろすのにも手作業だったが、今は違う。
ザザッと、ダンプしてしまえるので、ここのところは楽ちんである。

次は、土をならして畝を作っていくのだが、

ユンボで、半自動畝作り

をすることにした。
とにかく、非効率な手作業を減らすことしたい。

そこで、ユンボのキャタピラの部分が溝、ユンボの腹の部分を畝とすることにした。
通常は、畝の幅や高さを考えて作っていくものだが、面倒なので、畝の幅はユンボのキャピラの内側の幅とし、畝の高さは、ユンボの腹までの高さとした。

ユンボで畑に入る前に、キャタピラの通る場所の土を退けて、左右に盛っていく。
通り道を掘り進めていけば、それで溝の完成である。
左右に盛った土は、バケットでならしていくが、真ん中は、ユンボの腹で勝手にならされていくので、そのまま進んでいくだけでOK。

ってことで、あっという間に、NEW HATAKEが完成した。

元の状態
畝はぺちゃんこ、杭は腐ってボロボロ
ヤギうんこを投入して、新たに畝を作った
全体像
萱を刈って上にパラパラ
溝は、ユンボのキャタピラの幅
畝の高さは、ユンボのお腹の高さ

-ANIMAL:動物, FARM:畑, MACHINE:機械, ユンボ(クボちゃん)