伐採した枯れ松の丸太に、大きなキノコが生えていた。
パッと見、なかなか、美味しそうな出来栄えである。
しかーし、この山に来て3年、僕は、自然に生えているキノコを一度も口にしたことはない。
なんせ、何が毒キノコなのかは、さっぱりわからないのだから、わざわざリスクを冒して、食べる必要性もない。
ただ、たまーに、ヤギがキノコを食べている。
今日も、『なかなか、うまそうなキノコだなぁ』と思っていると、OPERA(ヤギ)が来て、パクパクと食らいついていた。
僕は思う『ヤギが食って、腹を壊さないんだから、もしかして大丈夫?』と。
とは言え、ヤギの腹の出来と僕の腹の出来では違う。
それに、松茸以外、大概、そこらへんに生えているようなキノコは、大して美味しくはないというので、積極的に食べようと考えたことはない。
もちろん、食べられるキノコもあるだろうが、それを食べるよりも、僕は、栽培された原木しいたけを食べれば絶品だし、欲しけりゃ買って食べればいい。
ただ、こうも思うのだ。
『キノコの種別が判断できるようになっておけば、いざ、大事態に遭遇した時、役に立つなぁ』とも。
な、な、悩む。 この目の前の、OPERA(ヤギ)がパクついている、このキノコに、僕もパクリとやってみるかどうか?
見た目的には、OKな感じがするし、ちょっと美味しそうな感じもするし、OPERAも食べてるし・・・う、う、うぅ