3期目を迎えたMyファームに、嬉しい実りがもたらされた。
小さなトマトだ
ここへ来たばかりの夏、小屋のすぐそばに苗を植えたが、まったく育たず終わった。
理由は、土だ。
小屋の周りは、アスファルトや砕石が広い範囲で敷かれていたのだろうが、20年の歳月の間に、上に土がかぶさり、アスファルトや砕石は土に覆われて見えなくなっていた。
そこに植えたものだから、根がまったく張らずに終わってしまった。
それがわかった2期目、道を挟んだ逆側に土を盛って作った。
今度は、多少の収穫が採れたが、やはり、土に栄養がないため、土からの栄養では育たず、有機肥料とミミズコンポストからの液肥によって育った。
そして3期目。
山の土に、ミミズコンポストの土、枯葉、灰などを混ぜ、自分なりの土を作ってみた。
広さは約1坪。
最初の収穫は、昨年植えたいちごの苗からの収穫だった。
僕の一つの夢として、いちご穫りが出来るほどのいちご畑を作りたいというのがある。
苗を新しく植えずとも、毎年実りがもたらされるというのは、とても嬉しいことだ。
そして、今回、しばらく前に植えたトマトの苗から実った。
この時、トマトの苗は、2つ買ってきた。
1つは、普通に売っている苗148円、もう一つは、有機栽培で育てられたという苗198円。
普通の苗は、いまだまともに育っていない。
しかし、有機栽培の苗は、順調に育ち、今回の実りをもたらしてくれた。
この違いは何か?
僕が作った土は、野菜を育てるには、相変わらず栄養不足なのだろう。
だから、化学肥料をたっぷりと与えられ、ハウスの中で、ぬくぬくと育てられた苗では、育つことが出来ない。
それに比べて、苗の時点で、それなりに過酷な環境で育てられた有機栽培の場合は、僕の作った土でもなんとか頑張ることができ、すくすくと強く育つことができたのではないだろうか?
これは、自然界の何においても当てはまることだろう。
植物も、動物も、人間も。