SONY製品、それは、その昔、多くの人が憧れ、手にしたい存在だった。
僕の記憶から言えば、やっぱり、ウォークマンである。
その頃の僕は、小学生か中学か?というあたりで、とても自分のお金で買える代物ではなかった。
だからこそ憧れた。
時が経ち、SONYは廃れた。
他メーカーの二番煎じ商品や、オリジナリティーの薄い商品ばかりを世に出し、魅力的なものは見当たらなかった。
その中、SONYはミノルタのカメラ事業を買収。
SONYがミノルタのアルファシリーズを製造、さらに、レンズは、名門カーツツァイスを採用した。
これは期待が持てた。
僕は、完全キャノン派だったが、常にいろんなカメラを試していた。
定休日の火曜日には、池袋のビックカメラに居座って、カメラはもちろん、様々な電化製品を探っていたのだ。
その中で、SONYが出すアルファとカールツァイスも買った。
しかし、とてもではないが、使える代物ではなかった。
僕が買ったのは、α100、価格は、キャノンのハイアマチュア機と同程度の価格だったにもかかわらず、キャノンとの性能差は歴然だった。
しばらく使ってみたが、すぐに売ってしまった。
ただ、廃れていた時代にあっても、常に世界NO.1であり続ける商品はあった。
プロ用のビデオカメラである。
これだけは、信頼できる製品だった。
僕は、27歳で今の会社を立ち上げ、その1年後には、ウェディングのビデオ撮影も行っていた。
その時に、大いに活躍してもらっていたのが、SONYのビデオカメラである。
こいつは、小さく軽い上に、映像には文句がなく、使い勝手もいいし、壊れなかった。
その経験があったため、今回、Youtube動画撮影用にSONYのビデオカメラを買ってみた。
プロ機ではなく、アマチュア機である。
それも、3万円の安物であるが、それでもSONYなのだから大丈夫だろうと期待した。
だが、ダメだった。
α100の時を思い出した。
せっかくミノルタが築き上げてきたアルファシリーズをSONYが粗悪品にしてしまったという印象。
カールツァイスレンズも、まったく生きていない残念な状態になっていたこと。
だが、デザインだけは良かった、上っ面なSONY製品。
さらに、SONYに騙されたことは、もう一つある。
それが、スマートフォンXperiaである。
それまで、iPhoneSE(第一世代)を使っていたが、SEの第二世代が出た時に、Appleに幻滅した。
Appleは、第一世代のSEユーザーが買い替えない理由は『安いものを求めている』と勘違いして、第二世代のSEを出した。
それは後に間違っていたことをAppleは悟り、iPhone12miniで、本当にSEユーザーが求めていたものを出してくれたが、そのまでの間に、僕は、Andridに買える決断をした。
そこで選んだのがSONY。
やっぱり、SONYを信じてしまったのだ。
だが、すぐに、それは、間違いだということが分かった。
α100がキャノンカメラと雲泥の差だったように、XperiaもiPhoneと比べたら、あまりにも低性能だった。
残念すぎて、2ヶ月で売り払った。
そして、3度目の正直と思い、さらに、SONYがどんな状態にあっても、常に世界NO.1を維持できているビデオカメラなら大丈夫だろうという淡い期待と、価格.comでビデオカメラの中で、人気NO.1だったこともあり買ってしまった。
しかし、購入後すぐに分かったことは、画質の悪さだった。
そして、購入後4日目にして壊れた。
マジかよ!
RECボタン(録画ボタン)が、押すとそのままめり込んで戻ってこない現象になった。
画質の悪さは、低価格商品だし、Youtube動画に、高画質はいらないし、そこら辺はいいとしても、買って4日でボタンが効かなくなるとは、、、こんな製品初めて経験した。
さらに、完全に、SONYがダメだと思ったのが、修理対応。
購入後、4日のため初期不良と言っても過言ではないので、そこら辺は安心してSONYサポートセンターに電話をした。
もちろん、保証期間内の修理として受け付けるとのことだったが、驚いたのはその後だ。
「送料往復で2,200円頂きます」
はっ?
なんで、送料かかるんだ?
これは、どう考えてもメーカー側の製品不良だろ!
それに、こんな小さなビデオカメラ一つ送るのに、片道1,100円も取るんかい!
もちろん、大きさに関係なく、片道1,100円、往復2,200円なんだろうけど、買って4日にしてこれかよ。
一眼レフカメラのα100の時も、スマホのXperiaの時も、もう一つついでに言えば、PlayStationも大人になってからやってみようと買ってはみたがつまらなすぎてすぐにあげてしまった。
さらに言うと、ソニー損保の対応もよくなかったように思う、結局、その後SBI損保に切り替えた。
あ〜、さらにあった、SONY銀行、、、なんの魅力的な部分もなかった。
こちらも、結局、住信SBIネット銀行とは歴然の差だ。
そして今回のビデオカメラも、一応修理には出すが、その後どうなるかは、、、?
結局、良かったのは、プロ用のビデオカメラだけだ。
現在のSONYは、廃れていた時期と比べれば企業としては復活している。
それは、プレステが世界的に売れていることが大きな要因だったろうし、あとは、銀行や保険など、儲かりそうな業種に手を広げていることも企業業績を押し上げている。
一眼レフカメラ分野では、ミラーレスを業界で最初に打ち出して、ミラーレス一眼の分野では独走だったが、最近では、キャノンも追いついている。
フォトグラファー仲間内では、SONYのミラーレスを試した人たちが多くいたが、どんな評価だったのだろう?
今では、結局、キャノンに戻っているのだろうか?
そんなわけで、何度もSONYに騙され続けているにもかかわらず、性懲りもなく、ビデオカメラだからと信じて買ってしまった。
SONYのビデオカメラだけは大丈夫だと信じた僕が間違っていたのだ。
この本にも影響を受けてしまった。
元SONY社長の平井一夫さんが書いた『ソニー再生』
出版されたばかりで、話題になっていたので買って読んでいたところだった。
本は、良かったけど、やっぱり、製品はダメだったな。