「茶」
うちには、意外にも結構たくさんの「茶」がある。
定番の有機ダージリンや天然ベルガモットを使ったアールグレイを始め、アッサム、キームン、ルイボス、杜仲茶、夏の定番黄金の麦茶、そして、忍者屋敷で買ってきた忍家伝方健保茶など。
よっぽどお茶好きかと思われるかもしれないが、実際、断然コーヒー党である。
お茶は、実際にはさほど飲まないので、茶葉の鮮度は良くはないが、飲みたい「茶」がないのは味けないので、それなりに揃えているのだ。
もちろん、冷凍保存で。
さて、今回、また1種類茶が増えることになったが、今までとは一味違う。
茶を自分で作ることにした。
と、言っても、茶というものは、何らかの葉っぱを採ってきて、乾かして、細かくすれば出来上がりという、実に単純なものなので、材料さえ手に入れば、誰でも簡単にできものだ。ということに、最近気がついた。
春に、よもぎの話題をブログで出したが、その際、友人が「よもぎ茶を買っている」ということを言っていたので、それがきっかけとなって「自作茶」の構想が頭に芽生えたのだ。
よもぎは、すでに時期が遅かったためやらなかったが、今回、
柿の葉茶
を作ることにした。
柿の葉茶のきっかけは、しばらく前からやっている “超・少食生活” が関係している。
超・少食にすると、カロリーは基礎代謝に必要な分も不足するが、最も不足が懸念されるのが、ビタミンやミネラルなどの栄養素だ。
実際には、不足している栄養素は、体内で生成されたり、不要な細胞から取り出して再生利用したりしているので、ほぼ問題なしらしいのだが、それでも、何かで見たか、聞いたかしたのが、ビタミンCを補うために柿の葉茶を飲むっていうものだった。
柿の葉に含まれるビタミンCは、レモンや柑橘類のビタミンCと違って熱に強いらしく、お茶にして煎じても、ビタミンCが壊れないらしい。
なので、ビタミンCの摂取に非常に良いとのことだ。
で!
柿の葉?そこにあるじゃん!
自分で作るのに、何か特別な柿の葉っぱを使わなくてはならないのか?と思ったが、どうやら、そこらへんの柿の木の葉で良いらしい。
そして、葉っぱの収穫時期は、
OPERA(ヤギ)が教えてくれていた
最もOPERAが柿の葉にがっつく、この夏の時期が柿の葉の旬なのだ。
ってことで、早速収穫作業開始!
OPERAがいると、せっかく収穫した柿の葉を食べられてしまうので、OPERAは隔離して作業をやった。
そして、タープの下に吊るす。
この時、低い位置になってしまうと、OPERAが立ち上がって届いてしまうので、なるべく高い位置をキープ。
柿の枝を落としてしまうと・・・
すぐに、ガブッ!
と、OPERAに食べられてしまうのであった。
1週間ほどすると、柿の葉が茶色くなってきて、いい具合に乾燥が進んだ。
連日、湿度は高かったものの、幸いにも、風の強い日が多く、順調に乾燥できた。
ただし、風によって落とされてしまった枝も多くあり、OPERAのエサとなった。
ある程度、乾いたところで、枝から葉を取って、1cm幅の短冊に切り、干し網の中へ入れておいた。
ここで、短冊のままお茶を入れてみた。
飲んでみると「う〜ん、ちょいと渋い」
柿の葉茶のレシピは、いくつかあり、葉っぱを蒸すというものがあったが、大量の葉っぱを蒸すのは面倒だったため、蒸すのをやらなかったからだろうか?
とりあえず、そのまま、干し網の中でカサカサになるまで放っておいた。すると、徐々に、真っ茶色の枯れ葉のようにカサカサになったので、短冊の状態から、お茶らしい細かい葉っぱにするためミキサーで粉砕することにしたのだが。
ミキサーというものは、液体が入った状態で使うもので、乾燥したものを粉砕するときにはミルを使うのが定番だろう。
うちにはミルがないので、買おうと思い、ヤマダ電機へ行ってみた。
土曜日の昼間。
お客さんは、まあまあ入っていて、店員さんたちは、一生懸命説明をしている。
そんな光景を横目に、僕は、ミキサー・ミルコーナで一人「う〜ん」と唸りながら、商品を眺めたり、いじってみたりしている。
店員さんは、誰も僕に説明してくれようとはしない。
まあ、当然なのだが、3,000円の商品を買う客よりも、テレビや冷蔵庫のお客さんを相手にしたいものだ。
なので、僕も気軽に、長時間、その場に居座って考えていた。
ミキサーとミルの違いってなんだ?
そもそも、ヤマダ電機にミルだけの商品はなかった。
あるのは、ミルサーというミキサーとミルの両方ができるというもの。
両方ができるってことは、まずは、モーターの回転速度などは同じはず。
ってことは、液体の入っていない状態のミキサーを回したからといって、熱による不具合などはないはずだ。
交換する部分は「刃」なのだが、ミキサーの刃は底から高い位置にあって、ミルは低い位置にある。
ミキサーには、刃にギザギザがついていいて、ミルの刃にはついていない。これは、単に、ミルの場合、固形物を粉砕する必要がないというだけだろう。
う〜ん、ってことはだ。
普通のミキサーでも、出来るんじゃないか?
ということを、考えていたのだ。
散々、ミキサーコーナーに居座りながら、結局、何も買わずに店を出て、家にあるミキサーで、柿の葉を粉砕してみた。
なんの問題もなく出来た。
なんでも、やってみるものだな。
これで、3,000円浮いた。
ってことで、改めて、お茶を入れてみた。
今度は・・・
うん、イケる
うまいとかってわけじゃないけど、なぜか、短冊の時のように渋みがない。
葉っぱの量が少なかったからだろうか?
それとも、カサカサになったからだろうか?
理由はわからないが、まあとにかく、ちゃんと飲める、柿の葉茶が完成した。
P.S
アールグレイの香料臭いのが苦手だという方は、天然ベルガモットを使ったアールグレイを飲んでみて。
僕も、昔は香料の匂いが嫌だったけど、天然物にしたら、あまりにも香りが良くて、アールグレイが好きになったほどなのだ。