屋根のある幸せ

倉庫の前に、屋根をつけたことは先日書いた通り。

そして今日、雨が降って、屋根のある便利さを実感している。

屋根があるって幸せだ。

そんなことを、今回のことで思ったわけではなく、僕は、小さい頃から「屋根のある幸せ」を噛み締めていた。

生まれてこのかた、屋根のなかった人生は歩んでいないが、雨が降るたびに「屋根があるって素晴らしいなぁ」と思う。雨に濡れないんだから。

初めて、それを実感したのは、たぶん小学校1、2年の頃。

そのころの家は、平屋建ての借家、当時は同じような平屋の借家がいたるところにあった。

六畳二間と台所という間取りだったと思う。

その時、両親は不在で、雨が降っていた。

僕は、窓から外を眺めていた。

「雨に濡れないって幸せなことだ。屋根があるって素晴らしい」と思っていたのを覚えている。

それから、室内から雨を眺めるたびに思うのだ。

もしかしたら、もっと小さかった時に、屋根がなく雨に打たれて辛い思いをしたことがあったのかもしれないと思うことがある。

母に、そんなことを聞いたことはないので不明だけど。

それとも、前世にそんなことがあったのか?

どんなことであっても、生まれてから、ずっと当たり前にあるものは、あまりにも当たり前にあるために、それがあることに喜びも、幸せも、感謝も感じることは、ほとんどない。

喜び・幸せ・感謝を感じるためには、失ってみなければならない。

そして、もう一度、苦労の末に手に入れることで、喜び・幸せを感じ・感謝するようになるのだろう。

人生とは、手放すことと、手に入れることの繰り返しによって、いろんな感情を感じるようにできているのだ。

そして、手に入れるためには、手放すことが必要だ。

欲しいという気持ちや手に入らないという失望さえも手放すことで、手に入るという仕組みになっているように思える。

手に入って当たり前とも思わないくらいの気持ちでいるものは、必ず手に入るものなのだ。

「屋根のある幸せ」

僕の、この想いは、きっと家を建築したいというところに繋がっているのだろう。

自分の手で、自分の屋根を作る。

それは、40年間心の中で思い続けていた夢の一つなんだろうなぁ。と、しみじみ思うのである。


via Mark な 人生



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