桜が咲き誇り、トランプ関税で世界中の金融が大暴落し、昨晩奥さんとケンカした、今日この日。
山に来てからの最初の相棒だったヤギのオペラがこの世を去った。
6歳2ヶ月という短い生涯だった。
人間の年齢に換算すれば、40歳というところだろうか?
人間同様、40歳という年齢は一つの節目なのかもしれない。
ここ最近、朝方、横たわっている時がたまにあり、気にしていたのだが。。。
数年前に『よう麻痺』という病気にかかった。
これは、ある特定の菌が体内に入ると、腰砕けのような症状を発症し立てなくなってしまうという病気。
この時は、大学病院に連れて行き、薬で対処できたのだが、それ以降、若干、後ろ足が動きづらくなっていたようなのだ。
ここ最近は、余計に力が入らないようで、片足を引きずるように歩いていた。
立っているのが大変なので、横たわっているとも思っていた。
通常、ヤギが横たわることはないと思う。
しかし、後ろ足が思うように動かないオペラは、後ろ脚を畳んでしゃがむのが難しかったのかもしれない。
座ろうと思っても座れず、横たわってしまっていたのではないかと考えていた。
そのため、引き起こしてやると、すくっと立ち上がり、スタスタとなんの変哲もなく歩き出していたのだ。
今朝も、横たわっているので引き起こしてやろうと思い、声をかけながら近づいていったのだが、反応がない。
近くまで来ると、ピクリとも動かず、亡くなっているのがわかった。
オペラとの出会い
せっかくなので、オペラとの出会いを振り返ってみる。
山に来てヤギを飼おうと思ったきっかけは草刈要員としてだ。
麓から、自分の家までの山道が、約1.5km。
この間、誰も草刈りなどをしてくれる訳でもなく、年に2回ほど自分で草刈りなど山道の整備をしなければならない。
この面倒な草刈りを楽にする手立てはないものか?と、探した結果が『ヤギを飼う』ということだった。
さて、いったいどこでヤギというものを手に入れることができるのか?
ググってみたところ、意外にもヤギの里親募集というのがあった。
オペラがいたのは、愛媛県新居浜市の大島という島。
会ってみると、身体は全面が白だが、顔だけ黒く、口元だけが白くなっていた。
まるで、仮面を被っているような模様のためオペラと名付けられたという。
オスヤギというのは、大きく、凶暴になるというので敬遠されがちなのだが、その姿と顔を見て一目で気に入った。
譲渡価格が85,000円と言われ、かなりの高額にためらったが、気に入らないヤギを飼うよりも、気に入ったオペラを飼う方が得策だと考え購入することにしたのだ。
ヤギというのは集団行動を基本にしているため、僕の後をくっついて歩く。
一人でどこかに行くということはない。
そういう点は、非常に可愛い。
ただし、犬のように自分の小屋とは離れたところで排尿、排便をする習性はなく、所構わずというのが困った。
くっついてきて可愛いのだが、僕が家の中に入ると家の前で寝そべっている。
それは可愛いのだが、その場所で、放尿、排便がなされるので、玄関前は悪臭漂う場所になってしまうのだった。
ヤギの習性など、まったく知らずに飼い始めたため、最初の頃はいろんなことに苦労した。
草刈り要員として放っておき、どこかへ行こうとすると「メー、メー」と泣いて寂しがるので、実際には草刈り要員としては、あまり役に立たず、単なるペットになっていた。
そんなパートナー第一号だったオペラ。
オスヤギは凶暴と言われているが、オペラは穏やかな性格をしていた。
たぶん、この山で僕と一緒に自由を満喫していたことで、穏やかな性格として育ったのではないか?と思っている。
それに、生まれた場所である大島でも、たくさんの動物たちと自由で穏やかな生活をしていたから、生まれてからずっと穏やかな日常を過ごしてきたせいだろう。
時には、井戸に落っこちたり、走っている軽トラの荷台から飛び降りたり、僕が出かけている間に寂しくて麓まで追いかけて来てしまったり、さらには、イノシシの罠にかかったり、犬と一緒に山を越えてしまい、警察や役場に呼び出されたりと、いろんなことがあった。
大変なことは、正直多かったけど、楽しいこともたくさんあったし、一般的なペットである犬とか猫などと違って、ヤギを飼うことでいろんな経験をさせてもらった。
メスヤギを買ってきて、ヤギの出産に立ち会うこともできた。
オペラは、本当にいいやつだった。
世の中では、単なる家畜という扱いだけど、僕にとっては家族だったのだ。
安らかに眠りについたことを祈りたい。

2019年4月:うちに来たばかりの頃のオペラ

2021年1月:冬になると、黒くなるよ



2021年6月:オペラもテレビに出たよ

すっかり中年になったオペラ