11月17日の夜から18日の朝にかけて一晩中カミナリが鳴り響いた。
夜が更けていくにつれ、雨足が強くなっていく。
屋根に当たる音からして、雨ではなくアラレや雹のような固形が混ざっているように感じた。
ちょうど、奥さんが来ていてカミナリの音が「まるで、地崩れが起きているような響き」だと表現していた。
僕はというと、カミナリよりも、アラレだか雹だかの方が心配だった。
屋根やソーラーパネルは、それ相当の耐久力があるとは思うが、まんじゅう号(ポルシェカイエンGTS)を収納してあるガレージは、厚手のビニール屋根。
今まで6年間、いろんな自然の猛威に耐えてきたので大丈夫だとは思うが、今までに経験したことのないほどの長時間に及ぶアラレの襲来に、少々気を揉んでいた。
朝が来て外に出ると、小さな粒が降り続いていた。
霰(アラレ)である。
粒は小さいので、その点は一安心なのだが、一晩中降り続いたことで、あたり一面は、まるで雪が積ったかのようにアラレが積っていた。
天気予報では、しばらくすれば止むとのことだったが、一向に止む気配はなく。
10時になると、霰は雪に変わった。
初雪である。
作業は中止、ランチを食べにいく
当日の作業予定は、トイレ周りのブロック壁の制作だったが、あまりにも寒かった。
気温は3℃、モルタルをいじるのが嫌だったので、作業は中止にした。
で、すでにお昼近くなってきたためランチを外に食べにいくことに。
ランチ候補は、ステーキかお好み焼き。
愛媛に来て6年の間、ほとんど外食をすることがなかったため、美味しい店などを調べることは、ほぼなかった。
以前は、食べログのレビューを参考にしていたが、愛媛の飲食店で食べログのレビューがまともに評価されている店というのは、ほとんどが、松山市街地にある店ばかりで、あまり当てにならなかった。
だが、数年が経過した現在、参考にするレビューはGoogle Map。
もう、食べログは見なくなってしまった。
Google Mapを開き『お好み焼き』を検索する。
以前、光害の問題になっていた、ゴルフ練習場の近くにお好み焼き屋さんがあったのを思い出し、その周辺を検索してみた。
意外にも、お好み焼き屋さんが多いことに気がついた。
結果、ゴルフ練習場の近くの広島風お好み焼き屋さん『大地の母』に行ってみた。
お好み焼き屋さんの店名にしては、大層なネーミングにしたものだ。
期待値は、ものすごく低い状態で行ったのだが、結構、美味しかった。
ただ、やはり外食というのはお金がかかる。
ランチ二人で4,000円という時代になってしまったのだと実感した。
海沿いドライブへ
その後、少しドライブへ。
行き先は、ふたみシーサイド公園。
お好み焼き屋さんからは、約40分。
海沿いの道路まで来ると、高い波飛沫が見えた。
道路は、海と陸の間の防波堤のような役割をしていて、海と反対側には住宅が建っている。
その住宅は、道路より低く、波を防いでいるうちはいいけど、津波が来たら一貫の終わりになりそうな景色に怖さを感じる。
ふたみシーサイド公園に着き、車を降りると、冷たい風が体に吹きつけてきた。
やはり「今日は特別寒い」と感じる。
実は、数日前にも、ここを訪れていたのだが、その時とはまるで違う場所に来たかのようだ。
寒さとは、気温よりも『風』によって感じるものだと実感する。
アオアシ
ここは、海沿いの公園というだけでなく、道の駅になっている。
ちょうどこの日、何かのイベントが開催されていた。
『アオアシ』という、サッカー漫画のイベントのようだ。
この『アオアシ』という漫画は、よく看板などで見かけていた。
何やら、この『ふたみ』の出身の漫画家が描いているようなのだ。
ネットニュースか何かで見た時に、本当は愛媛FCを主人公にしたかったが、あまりインパクトに欠けるということで、東京の強豪チームになってしまったというようなことを見た。
なんだかいつも愛媛っていうのは、残念な役回りなのだな。
愛媛というのは、○○都道府県ランキングとかいうものの中で、大概、下から十番目くらいのところに常にランキングされている。
なんの注目もされない順位なのだ。
それに、大した特産のようなものがない。
関東の人たちで、愛媛がどこにあるのか知らない人は多いし、愛媛と愛知の区別もつかない。
愛媛や四国の人たちは「そんなバカな」と思うかもしれないが、事実なのである。
でも、僕は、そんな県だからこそ、ポテンシャルを秘めているのではないかと感じている。
すでに、注目されている都道府県は、印象が固定されているように思う。
以前、宮崎県というのは、愛媛同様、なんの忠告もされない件であっただろうが、東国原知事の登場で、宮崎=マンゴーというイメージが定着した。
じゃこ天
最近では、秋田県知事の発言により【愛媛=じゃこ天】が全国的に広がったが、そんなふうにまだまだ知られていないものがたくさんあるのだ。
ちなみに、僕は、じゃこ天はほとんど食べない。
なぜなら、ほとんどの売っているじゃこ天は、保存料まみれだからである。
なので、その場で作って、その場で揚げているものを現地で食べる以外はお勧めしない。
中には、保存料不使用のものもある。
保存料不使用で作ろうとした方のエピソードを伝え聞いたところ。(本当かは定かではない)
原料となる『じゃこ』を卸してもらえず、のけものにされたという話を聞いた。
良い印象で広がったじゃこ天だが、黒い闇を抱えている業界かもしれないのも事実である。
じゃこ天を注文した全国の人たちが、どう感じるか?が結局答えなのだろうと思う。
じゃこ天を食べてみて「これは旨い!」と感じれば、全国区となるが、、、
フェードアウトしていけば、それまでということだろう。