前回の記事にコメントをいただいた。
>後方録画中ステッカーを貼っている人に限って危険運転者が多い
というもの。
それで、自分の事故の経験を振り返ってみた。
僕は、人生の中で、交通事故を何度か経験している。
1.16歳、バイクにて、片側1車線道路でカーブにオーバースピードで侵入し転倒、道路沿いの民家の外水道の蛇口をぶっ壊す
2.17歳、脇道から一時停止無視のスクーターに突っ込まれる
3.18歳、脇道から一時停止完全無視のノーブレーキで国道に突っ込みワゴン車に激突(単なる暴走運転)
4.19歳、映画『処刑ライダー』を見た後、調子に乗って、山道のカーブをオーバースピードで侵入、曲がりきれずブレーキを踏むもロックして滑り、側溝に落ちてRX-7を廃車にする
5.25歳?見通しの良い道路で、信号にて停車時、後ろから突っ込まれる(過失責任 0:10)
6.39歳?Uターン時、前の車もUターンしようとして、曲がり切れず、後方確認せずにバックしてきてぶつけられる(過失責任 0:10)
7.42歳?4車線道路の、1車線目を走行中、渋滞していた2車線目からタクシーが突如車線変更、フロント部分に追突される(過失責任 1:9)
まあ、10代の頃の事故は、スクーターに突っ込まれる事故以外は、若かりし頃の単なる無謀運転で、今回、振り返るようなことではないのでスルー。
まずは、25歳の時の信号での停車時に、後ろから突っ込まれた事故について振り返る。
この時、会社の車で、同僚と一緒に乗車していた。
場所は、東京都内の日中、天気は晴れ。
3−4車線ある道路で、非常に見通しは良く、直線道路。
この時、僕は、後ろから突っ込まれることが事前にわかり、隣の同僚に「後ろから突っ込まれるから気をつけて」と冷静に声をかけている。
25歳から35歳くらいまでの僕は、究極に洞察力が優れていた。
その理由は、結婚式の撮影をやっていることで、常に周囲に気を配りながら動く必要があったからである。
一つの逸話を話すと、披露宴中、遠くの席で、子供がスプーンを落とす瞬間が、見ていないのに分かったこと。
そちらを振り返ると、落ちていくスプーンと、それを目で追う子供の姿が、スローモーションで鮮明に見えたのだ。
スプーンを落としたことを、テーブルにいる大人も、サービススタッフも誰一人として気が付いていなかった。
そのため、僕がサービスに声をかけ処理してもらったということがあった。
まるで360度の視界と、時間の流れる速度を遅くしたりすることができる能力を持っているような感じだったのだ。
事故の時も、まさに、360度の視界と、洞察力が発揮された。
数秒前から、バックミラーに映る後方から接近する車の速度が怪しいことに気が付き「これは当たるな」と予測できた。
そのため同僚に気をつけるように声をかけ、左手で同僚の体を支える仕草をした。
その後、追突された。
同僚は「なぜ分かったのか?」と聞いてきた。
確かに、この頃の僕は、洞察力が半端なかったが、実際、全方位に気を配っていれば、バックミラーに映る接近してくる車両の速度が怪しいことに気が付くことはできる。
追突されて鞭打ちになったということはよくある話なのだが、道路上にいるということは、そうした可能性があるということ。
それを考えずに、呑気におしゃべりに夢中だったりすれば、危険が迫った時に構えることができずに、鞭打ちなどになってしまうものだ。
これは、運転者以外に気がつくのは難しい。
運転者だけが、バックミラーで常時、後方を確認できる。
そのため、運転者以外が、おしゃべりに夢中だったり、居眠りしているということは良いと思うが、運転者は、道路上では、たとえ停車していても、せめて同乗者がいる時には、常に、周囲の状況に気を配る必要があるだろう。
この時の事故による怪我はなし。
当然、鞭打ちなどの症状もなかった。