しし、獲ったどー

31日(日)に仕掛けてもらった罠に、イノシシがかかった。
ちょうど、一昨日、雨と少しのアラレが降ったのだが、その影響でイノシシの動きが活発になったことでかかりやすくなったのだろう。

イノシシというのは、雨や雪の後に、行動が活発になる。
土が柔らかくなってほじくりやすいからなのか、雨や雪の日は行動できなくて腹が減り、罠への警戒心が薄れるのか?とにかく、雨や雪の後によくかかる。

4年半前に、この山に来たとき、イノシシ捕獲チームに加わって、ワナの仕掛けや、捕獲、捌いて食べるなど、いろんなことをやらせてもらった。
1年ほど一緒に参加させてもらったが、皮むきが大変なのと、イノシシ肉を食べるのにも飽きてきて、若干、疎遠になった。
その後コロナで、集落の人々にもあまり会わない日々が続いた。

以前に鉄砲の猟師に「2月のイノシシが一番うまい」と聞いていたし、せっかく整備した山道を、イノシシにほじくり返されていたので、なんとしても捕獲したかった。
本当は、昨年の夏に、狩猟免許を取ろうと思っていたのだが、狩猟免許についてくるおまけが面倒で躊躇してしまった。

狩猟免許を取るのは、さほど難しくはない。
だが、『狩猟税』『猟友会費』『保険』という三つのおまけがついてくる。
この三つの支払いが付きまとうのだ。

とは言え、年間3万円弱程度なので、大した金額ではないが、最近流行のサブスクリプション同様、永遠にこの支払いが付きまとうと思うと、躊躇してしまった。
ただ、山にいるうちは、害獣駆除としての狩猟が必要なのは、この4年半の山暮らしで理解しているので、これらは必要経費ではある。
分かってはいたのだけど、昨年は、なんだかもったいない気がして免許を取得しなかったのだ。

だが、僕が時間と労力をかけ、死にそうに怖い思いをしながら整備した山道に無造作に穴を掘られ、春の楽しみである竹の子も、一本も採れないくらいに根こそぎイノシシにやられてしまう。
それに、今の時期が一番うまい。

ってことで、イノシシ捕獲チームのBOSSに頼んで、うちの山に罠を仕掛けてもらったのが、31日(日)のこと。
それから、三日後の昨日、15kg程度の小さなイノシシがかかった。

予想では、1、2週間はかかるか?と、思っていたのだが、雨の後にすぐにかかったのだ。
やはり、いままで罠など仕掛けていなかったため、イノシシたちが警戒していないということはあっただろう。

早速、BOSSに電話をして捕獲に来てもらった。
以前は、元気いっぱいのイノシシを相手に捕獲作業をしていたのだが、NEWアイテム登場で、危険な作業が減っていた。
そのアイテムとは、【電撃棒】だ。

電極の付いた針が棒の先についていて、それを、イノシシにグサっと刺せば、電撃ショックで動けなくなる。
その間に、ナイフで動脈をザックリと切る。
あっという間だった。
まあ、今回は小さかったということもあるのだろうけど、それでも、あっという間に捕獲完了だ。

早速、下に運び、内蔵の取り出し作業。
夕方だったので皮むきと肉捌きは、翌日に持ち越した。

実は、狩猟免許がなくても、自分の土地の中なら狩猟ができることはできる。
ただ、『囲いわな』のみという制限がある。
囲いわなというのは、金網などで囲って捕獲するもので、周辺は囲うが天井は抜けているもので、主に鹿の捕獲に用いられるらしい。

では、囲いわなでいいじゃないか?とも思うが、山の斜面に囲いわなを設置するのは難しいし、山にはエサが豊富にあることを考えると、餌に釣られてワナの中に入る可能性は多くはないように思える。
たとえ最初は獲れたとしても、すぐに警戒され獲れなくなり、結局、支出と労力の無駄になるような気がしたのである。

それに比べて、地中に埋めて足をひっかけるタイプの『くくりわな』であれば、イノシシから見えないし、罠を仕掛ける場所をすぐに移動できるし、斜面にも簡単に設置することができる。
そうなると狩猟免許が必須ということになるのである。

鉄砲は?というと、実際、捕獲したものを食べるつもりであれば、鉄砲というのは狩猟方法として適していない。
それは、どこかに当たれば良いというものではなく、確実に頭だけを撃ち抜かなくてはならないからである。
体に当たってしまったら、心臓が止まってしまう。

心臓が止まると、心臓のポンプを使って血抜きをすることができないので、確実に血が抜けない。
そのため、よく聞く『臭いイノシシ肉』が出来上がる。

食べるのなら、罠でなければならないのだ。
ただ、鉄砲を持っているのがカッコいいというのは、一つ、持つ理由としてあるが、、、

捕獲後、BOSSに手伝ってもらいながら、内臓の取り出しにかかった

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