丸太テーブルと丸太いす

近頃は、今住んでいるところから、道に沿って700m、標高で200m上がった場所で作業をやっている。
ここに生えているのは杉が数十本、ヒノキが数本なのだが、これらがまた太い。
太い木を倒す際に気を付けているのが、倒す方向。

チェーンソーのバーが、僕の持っているもので最長40cm。
なので、40cm未満の直径の丸太であれば、切っていった時に、丸太を一気に切ることができる。
しかし、40cm以上になると、一気に切ることができず、右を切って、左を切って、また右を切ってと、交互に切っていかなくてはいけない。
そうすると、どうしても、左右で切り進めていく深さが変わってしまう。
ほとんど、その影響は無いにしても、たくさん切ってあるほうが千切れやすく、あまり切られていない方向へ傾いて倒れてしまう傾向にあるため、慎重さが必要になる。

もちろん、ワイヤーで倒したい方向に引っ張りながら切っていくのだが、大径木というのは、重い。
そのため、ワイヤーで引っ張っていても、引っ張っているジャガくん(林内作業車)のほうが、負けてしまわないか心配になるのだ。
あまりに重い木が、逆側へ倒れて行こうと傾いたものを、ウインチで引っ張れるか?
ワイヤーが切れることがないにしても、木が反対に倒れていく勢いで、パツンパツンにワイヤーが張ってしまったりしたら非常にヤバい。

そんな心配をしながら、大径木に挑むため、一本一本の伐倒にも時間がかかるのだ。
しかし、実は、大径木というのは、使い勝手が悪い。
柱にするにも、平家の小さな家には、あまりにも太すぎるし、梁にするにしても太い。
太いだけではなく重いため、持ち上がるかどうかも心配しなければならない。

結局、丸太のままではなく、カットして何かに使えればいいのだが、、、
と、そこで。

この日も、上で作業をしていた。
そして、お昼。
いつもは、敷物を敷いて、ピクニックのようにランチをしていたのだが「丸太の椅子とテーブルにしたい」と言い出した。

そこから、倒してあった大径木の丸太の根の部分をカットする作業が始まった。
3-40cmの丸太なら、ササっとカットして、ササっとテーブルと椅子が完成するのだが、なんせ、めちゃめちゃ太いため、切るもの大変ながら、丸太を回すことも人力では敵わない。

すでに、お昼時はとっくに過ぎてしまったが、7トンユンボ のセブンを駆り出して、丸太をひっくり返して、チェーンソーでカット。
途中で、2台のチェーンソーはガス欠になり、やたらと時間がかかって、大径木から、テーブルと椅子を切り出した。

その甲斐あってか、なかなかいいテーブルと椅子が出来た。
もちろん、適切な場所へ運ぶのも、人力ではどうにも出来ず、フェラーバンチャーで掴んで運ばなければならなかったが。

-LUNCH:ランチ, MACHINE:機械, MARK'S LIFE:日常, MOUNTAIN LIFE:山暮らし, チェーンソー, ユンボ(クボちゃん)