2年経って、ようやくガレージ基礎のセパ穴を埋めた

ログガレージの基礎コンクリートの施工を行ったのは、2018年12月。
もう2年も前のことだ。
12月に基礎をやっていて、翌年4月にはログは全6段中4段まで積み上がっていた。
その間、隣の掘立構造の作業場も同時進行していた。
この頃は、毎日、コツコツと建設に勤しんでいたのだ。

変化が起きたのが、2018年の4月。
風が吹くと桜が散って、桜吹雪が舞っている頃だった。
皆さんご存知のポツンと一軒家の取材班がやってきたのである。

ここから、今まで、コツコツと毎日ルーティンで作業していた日々が終わった。
テレビの取材がきっかけではあるが、一番の原因は、僕の精神的な弱さにある。
放送がされてから「テレビに出てたね?」とか「テレビに出たなんて凄い」などと言われたが、実際には、今までテレビには何度も出ている。
ただ、視聴率が半端ない番組で、その中で35分も出続けたというのは初めてである。

こうして、なんだかフワフワした気持ちになり、それまでのように、朝起きて、着替えて、作業して、お昼に何か食べて、また作業して、夜は動画の編集をして・・・ということが出来なくなってしまったのだ。
Youtubeのチャンネルは、12月頃に開設して、半年余りで50人程度の登録者数だったのが、突然25,000人になってしまった。

それまで、コメントもなく、見る人も少なく、僕は僕のペースでのんびりとやっていたのものが、突然、Youtuberとか言われるようになってしまったのだ。
そうなると、なんだか、今までのように、のんびりやって、好きなように編集してUPしてというようにいかなくなった。
コメントなんかもらったこともないくらいだったのに、いきなり何百というコメントが書かれる。

世間でいうところの「バズる」というやつに当てはまるのだろうけど、僕にとっては、災難だった。
バズるも炎上も、同じことだ。
静かな山ライフが、突然終わりを迎えたのだ。

それから1年、ほとんど何もしなかった。
以前の気持ちに戻ることはなく、動画を撮ってはUPするという日々。
登録者数も、視聴回数も増えたことで、広告収入も安定して入るようになった。

そして、約1年後。
ようやく、自分を取り戻しつつあった。

しかし、またもや来た。
「あの一軒家は今」

コロナで田舎に取材に行けなくなったポツン取材班。
以前、放送した一軒家に再びリモート取材を行うようになり、僕もテレビ電話で取材に応じた。

そして、また、チャンネル登録者数が激増。
4万人を超えた。

すでに、僕の「コメント恐怖症」はピークに達していた。
もちろん、多くの有名Youtuberの方々と比べれば、僕なんてYoutuberなんて言えるレベルではないし、コメントの数だって少ないと思うが、僕が厳しいと感じていたのは、徐々に増えていったファンではなく、4万人のほとんどの人たちが、単にテレビの影響で登録したという人々で、コメントの多くが、ちゃんと動画を見ておらずに、チョロリと見ては、適当にコメントを書く人たちが多かったことだ。

「長い動画は見ない」と言われるが、別に適当に見てもらって、視聴回数を稼ぎたいわけでも、むやみやたらに登録者数を増やしたいわけでもなかった。
同じようなことをやってみたい人たちに対して、参考になればいいと思って動画を撮っていたに過ぎないし、あとは、僕の好き勝手な適当な動画を上げていただけだ。
適当な動画にもコメントが入るし、同じようなことをやってみたい人よりも、もっとこうすればいいだとか、あーすればいいだとか、私はプロだ!とかいう人なんかも出てきて、本当にうんざりしていたのである。

そんなわけで、前置きが長くなったが、しばらくはYoutubeへの動画のUPはやめて、また以前のようにコツコツと作業をすることにしたのである。
どこにも行かず、誰にも会わず、動画も撮らず、一人で、マイペースにコツコツとやる。

その第一弾として、2年間ほったらかしになっていた、ガレージのコンクリート基礎部分に空いている穴を塞ぐ作業をした。
この穴は、セパレーターというコンクリート内部の鉄筋の一部で、穴の真ん中に鉄の棒が出ている。
ここをほったらかしにしていると、鉄の部分が錆びて、その錆が内部の鉄筋に広がり、中の鉄筋、ひいてはコンクリートそのものまで腐食させ崩壊してしまう恐れがある。
そんな重大なことを放っていいたのだが、2年経っていよいよやった。

セメントを練って、穴を塞いでいく。
セメントは固まってしまうので、休憩せずに一気にやった。
めちゃめちゃ疲れたが、やっぱり、体を動かして作業に没頭するというのは気分がいい。

余分なことを考えずに、気にせずに、また2年前のように、コツコツと作業を進めたいと思うが、はたして出来るだろうか?

-GARAGE:ガレージ, MARK'S LIFE:日常, SELF BUILD & DIY:セルフビルド