巷に売られているよもぎもちというのは、『よもぎ粉』というよもぎを乾燥させて粉末にしたものを使っている。そのため、よもぎ特有の香りがない。この香りが、よもぎもちの最大の特徴であり、よもぎもちというものが世の中に存在する意味であるのに。 僕は、昔から、粉で緑色に染まった売られているよもぎもちではなく、本物のよもぎもちが食べたかった。しかし、ガキの頃は、そこら辺に生えていたであろうよもぎだが、大人になってからは、見たことが無かった。 山に来て、春になると、そこら辺に大量発生するよもぎ。大量発生しすぎて、単なる厄 ...