OPERAのツノを切る

オスヤギのOPERAがここに来て3年が経とうとしている。
あの頃は、スラットスマートなヤギだったのに、今では、デブデブのおっさんになってしまった。
それでも、OPERAは可愛い顔をしている。

3年が経つと言うことは、年齢も3歳と言うことだ。
3歳のオスヤギのツノと言うのは、すごく厚みがあって、切るのはかなり困難。

と、分かっていたので切る予定ではなかったが、七三のようになっていた片方のツノ。
よくよく見たら、ツノの先が頭に食い込んでいた。
皮膚が削がれ、頭蓋骨を圧迫している。

このまま、ツノが伸びていったら、頭蓋骨陥没か頭蓋骨破壊と言う事態になってしまうと言うことに気がついた。
ってことで、七三ツノを切ってやらねばならなくなってしまった。

ツノの厚みがあるだけでなく、七三のように頭に沿って伸びているため、切り過ぎてしまうと頭まで切ってしまう恐れがある。
ノコギリで切っていくにしても、角だけを切り落とすことができるのかが、とっても不安だった。

ツノを切るときに、最大の問題は、ヤギが動いてしまうこと。
足を縛って、頭を固定するのだが、それでも完全に固定はできず、痛がるため動いてしまう。
ヤギのツノは、人間の爪のように無神経ではなく、ガッツリ神経が通っていて、ぶっとい血管と言うか、ツノの中を血が通っている。

そのため、めちゃくちゃ痛いようである。

今回は、二人の助っ人に押さえていてもらったため、いつもよりもスムーズにカットしていけたのだが、それでも、やはり、3歳のツノは硬い。
途中、あまりにも切れないため、グラインダーを使って切ってみたが、グラインダーの刃が欠けてしまった。

ノコギリではなかなか切れず、グラインダーも刃が欠けてしまう。
そのまま放っておけば、OPERAのツノは頭蓋骨に突き刺さる。
そう思うと、なんとかしてカットしなければならない。

そこで、三つ目のアイテムとしてニッパーを用意した。
ニッパーで、少しづつカットしていく。
手間はかかるが、確実にカットしていける。

そうして、どのくらいの時間やっていたのかわからないが、途中、二回休憩を挟み、ようやくツノをカットした。
もう、三人ともフラフラだった。

あまりにも過酷で、大量の出血もあり、OPERAが貧血になるか、最悪、死んでしまうのではないかと心配になったが、カットを終えたらケロッとしていた。
翌日も、多少、ビビってはいたが、それでも、エサを食べに出かけて、バクバクと草を食んでいたので、一安心。

尖ったツノが危ないと思って子ヤギのうちにカットしたが、結局、そのうち丸みを帯びて来るので、少しの間気をつけていてばいい。
やはり、自然に伸ばしてやる方が、綺麗なツノになるので、わざわざカットしない方が良いような気がしたな。

ツノを切ったあと、いつもと変わらず元気にムシャムシャと草を食べていた

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