今日は、午前中に作業をしようと思ったけど、雪が積もっているのでやめました。
さらに、地下足袋だと、足の先がメチャメチャ寒い。
ってことで、お出かけしました。
行き先は・・・大していくところがないのですが、ヤマトの配送センターに荷物を取りに行くくらい。
と、思ったら、通り過ぎてしまったので、松山まで行ってしまうことにしました。
こっちに来て、半年が過ぎましたが、初めの頃は、いろんなところに行ってみましたが、今では、すっかり行く場所が固定されて、あまり、探検をしていなかったのです。
そこで、久々に、入ったことのない店に行ってみました。
僕の住んでいるところは、砥部町という田舎ですが、砥部町の中心部から、ほんの15分も走れば、松山城や道後温泉に到着します。
松山は、人口51万人の、そこそこの地方都市です。
さて、今日、入った店は、松山市街へ向かう途中にあるお店。
店の外に「TOP VALUE」と書いてあったので、入ることがありませんでした。
「TOP VALUE」は、イオンのブランドですから、イオン系列のスーパーってことだと思ったからです。
しかし、今日は、ものは試しってことで、入ってみました。
まず、砥部町と違う点。
駐車場に、普通車が結構止まっている。
砥部町のスーパーなんて、軽トラをはじめ、ほとんどが軽です。
THE田舎という感じですが、松山に入ると、ちょいと様子が変わります。
スーパーの中に行くと・・・何の変哲も無いスーパーですが、砥部には売っていない調味料なんかが置いてあります。
そして、100円ショップや、ちょっとしたゲームコーナーも。
店内をうろうろしていると、どうも、気分が悪くなってきました。
いや、身体的に、どうのというわけではなく、精神的に、何となく気分が悪い感じがするのです。
なぜか?
それは、「面白くない」からなんです。
変わった人物もいないし、変わったものも売ってない、店員はつつがなく愛想がいい、お客は、何だかTHE普通の人々という感じで、何だか、その空間が、心地悪かったのです。
もし僕が、東京のど真ん中から、中途半端な地方都市へ引っ越していたのなら、きっと、すぐに、都心に戻っていたでしょう。
今日、そう感じました。
やっぱり、山奥でよかった。
そして、山を降りても、ど田舎でよかった。
と、心の底から思いました。
何と言っても、山奥もど田舎も、面白いからです。
よく、「田舎なんてなんにもねー」と言われます。
でも、僕にとって、なんにも無いのは、中途半端な、地方都市です。
店は、チェーン店ばかり、大手コンビニがはびこり、そこに住む人々は、上でも下でもない、中の人々。
道路を走っている車を見ていても、中途半端な普通車ばかり。
都心にいた時のように、ポルシェが当たり前に走り、フェラーリやランボ、マセラッティやアストンが、美しいボディーを輝かせながら走り去る姿など、見ることはない。
ど田舎に行けば、軽トラばかりだが、それはそれで個性的で面白い。
めちゃめちゃ古い車が、平気で走っている光景に出くわす。
先日は、いすずのピアッツァに出会った。
何十年前の代物かわからない。
道端の、中古屋に並んでいる車も、とっても興味深い車が多い。
今、狙っているのは、45万円のハイラックスサーフ。
いつも、横目で見ているのだが、そのうち売れてしまうのだろうなぁ。
ちょっと前には、29万円の黄色いジムニー。
数日前に、「売却済」のふだがかかった。
木の伐採はもちろん、炭焼き小屋に出入りしたり、イノシシの捕獲に参加したり、とれたてのしいたけをほおぼったり、そんな出来事は、都会ではもちろん、地方都市でも経験できない。
もちろん、単なる田舎ではなく、ど田舎でなければ出来ないことが山ほどあるのだ。
ここは、お金を払っても体験できないことが体験できる、最高に面白い、アミューズメントパークなのだ。
「便利」という言葉の裏に、「無」というものがあるのではないだろうか?
ひねれば点くガスコンロの火。
そこには、火というものに、何の興味も脅威も抱かない「無」があるのではないだろうか?
しかし、火を起こすところから始めたとしたら、こんなに興味深く、脅威的な物質はない。
とても暖かくて優しいが、一方では、全てを灰にする、とてつもないパワーを持っている。
その火を、自分がコントロールする。
こんなに面白いことはないと思うのだが・・・そんな、楽しいエンターテイメントを放棄してしまっているのはないだろうか?
僕は、毎日、火と遊んでいる。
ガスコンロのように、常に一定ではないし、ひねり具合で火加減が変わるようなこともなく、気温と湿度と、燃やすものによって、その角度によって、ほんの少しの置き方の違いによって、火は全く違う表情を見せる。
全くもって、面白い。
きっと、ど田舎への移住というのは、今後、絶対に流行ると思う。
そのためには、現代人の勘違いを解消する必要があるのだが、その勘違いとは?
それは、また別の機会に。
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