この山に来て、もうすぐ七ヶ月が経つ。
下の山で、罠にかかったイノッチ以外に、哺乳類に会っていない。
しかし、存在している形跡は、ところどころに見つけたのだが。
雪が降ると、その形跡は、足跡に顕著に現れる。
今日も、彼らの足跡を見つけた。
これが、いつもそうなのだが、意外にも、小屋の前や横を通っているのだ。
それなのに、実際に、バッタリお会いすることがない。
前々回の積雪の時は、イノッチの足跡をそこら中で見つけることができた。
前回は、うさぎ。
今日は、ハクビシンかな?
それとも、キツネかタヌキか?
もう一つ、面白いというか、賢いのか?偶然か?
二匹が一緒に歩いた足跡があったのだが、イノッチの罠を仕掛けてあるところに差し掛かると、気が付いたのか、足跡が避けているのだ。
上の写真が、足跡。下は、足跡を赤い線で、罠をオレンジで書いた。
感づいて、避けているように思えるのだ。
ちなみに、この道の左右には、獣道があって、動物たちは、基本獣道を通るのだが、両方ともに罠をかけてるためか、獣道を通らずに、この道を通って下に降りている。
人間は、動物を甘く見ているのだろうか?
彼らは、僕たちが思っている以上に、はるかに賢いのかもしれない。
それとも、単に鼻が効くだけか?
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