「その時」
一体、なんの時なのか?
それは、今から、ちょうど五ヶ月前。
2017年9月11日のこと。
この日に何があったのかというと・・・
「汲み取り」
そう、ご想像の通り、糞尿の汲み取りである。
この日、汲み取りの代金「32,400円」を支払った。
「高い!」
汲み取りというのは、行政が業者を指定している。
要するに、独占権がお上から与えられた業者のみが営業できる。そして、依頼する側の住民は、業者を一切選べない。
こんな、江戸時代のような悪行が、現代でも行われているとは、まったく想像もできなかった。
と、いうことは、
「業者の言い値」
ってことなのですよ。
それは、完全に、弱い立場の住民が搾取されても、文句一つ言えない。
文句を言えば、どうなるか?
「家中糞尿だらけ」
ってことですよ。
こんな、横暴がまかり通ってたまるか!
ってことで、9月11日、僕は一つの誓いを立てたのだ。
「もう、汲み取りなんか頼むもんか!」
その昔、人糞は肥料として使われていたのだ。
それも、高級肥料だった。
巷では、鶏糞がよく売られており、暖かくなって来て、ホームセンターで、じいさんたちが買っている光景をよく目にするようになった。
そんな鶏糞にも、牛糞にも、化学肥料にだって負けない、最強の肥料、それが・・・
「人糞肥料」(自家製)
なのだよ。はっはっは!
前置きが長くなりましたが、「その時」というのは、そう、
「糞尿汲み出しの時」
なのです。
こんなに早く、この時が来るとは思わなかったのですが、どうにも、やっぱり、大雨によって、便槽に雨が流れ込んでいるように思えるのです。
9月の時も、大雨の後。
そして、今回も、大雨の後。
雨が入らないように、対策が必要なのですが、それでも、なんでも、「今」満タンに溢れそうになっている便槽に、空きを作らなければならないのは事実。
と、いうことでやりました。
倉庫の中にあった柄杓。
なんのために、ここにあったのか?
やっぱり、糞尿をすくい取るためでしょ!
計画は、こう。
柄杓で、すくい取り、ベランダとかに置くようなプラスチックのケースにジャバジャバ入れる。
それを、ジャガくんで運び、部落の祭りの時にもらったおが屑の山に穴を掘って、そこへ投入。
おが屑と、そこらへんの落ち葉を入れて混ぜ、ブルーシートで覆って発酵を待つ。
ってことで、早速開始!
ずっと前にもらったおが屑の山。
やっと、活用ができます。
ブルーシートを外して、シャベルで穴を掘ります。
水分は、どんどん浸透してしまうだろうから、固形物が入るだけの大きさがあればいいので、こんな具合でOKでしょう。
冬の間、この便槽の上に、薪棚を組んでいましたが、薪棚は移動。
さあ、いよいよ、禁断の扉ならぬ、禁断の蓋をオープンします!
と言っても、中はお見せ致しません。
ここから、エッチラ、ホッチラ、柄杓で汲み取りって行きます。
そして、プラボックスをいっぱいにしたところで、おかクズの場所へ移動します・・・が。
「あっ」
やってしまいました。
重いので、大丈夫かと思っていたのですが、見事に、絶対にやってはいけないことをやってしまいました。
先日の、ガス爆発も、山だからよかったもの、住宅街だったら事件でしたが、今回も、山だからよかったものの、これもまた、住宅街だったら大事件でした。
写真で、お分かりかと思いますが・・・
「ぶちまけました」
それも、もっと上の方ならまだしも、小屋のすぐ前です。
誰か来たらヤバイかったです。
もちろん、すぐに、水でたっぷりと流しましたが。
気を取り直して、再開しようとしたのですが、なんと、プラボックスが破損してしまいました。
このまま、今日を終えるか、プラボックスを調達に行くか?
迷ったすえ、ホームセンターまで調達に行きました。
出で立ちは、一発目の写真の通り。
頭にタオル、作業服、林業用汚れまくり(洗濯はしてある)破れまくりのズボン、白長靴。
どんなに田舎のホームセンターだと言っても、かなり、ヤバイ出で立ちでした。
それに、糞尿が飛び散って、服や顔についていたかもしれません。
そんなことは、気にせずに、プラボックスを買って、ついでに、スーパーにも寄って、さあ、再開です。
今度は、ジャガくんに、ちゃんと固定して、慎重に運んだので大丈夫。
汲み取ってみると、やっぱり、ほとんどが水分。
せっかく、いい肥料ができるかと思っていたのですが、固形と水分の割合で言ったら、1:100くらいです。
なんだか、単に水を汲んで運んでいるだけな感じでした。
やっぱり、雨が侵入してしまっているとしか考えられない水分量でした。
ま、それでも、なんとか、便槽の半分ほどを入れて、おが屑と、そこらへんの葉っぱを入れて、再びブルーシートをかけて終了!
ぶちまけた以外は、そんなに面白みがなかったなぁ。
水分ばっかというのがいかん。もっと、うんこだらけの方が楽しいのだ。
うんこ溜めるぞー!
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