東京にいた時は、自分のスタジオで撮ればよかったプロフィール写真や証明写真だが、愛媛に来てからは、そこら辺のスタジオや写真屋さんに行く勇気がなく、免許の更新も免許センターで撮って、自分的には大失敗。
さらに、先日の玉掛けの修了証も、機械で撮ったもので、顔自体はいいとしても、服装も失敗していたが、やはりライティングがベタすぎて嫌だった。
今回、電気工事士の合格通知が届き、免状の申請をするために、また証明写真が必要になったのだが、たぶん一度交付されたら、ずっとそのままのような気がするので、気に入らない写真で作るのが、どうしても嫌だった。
しかし、その辺のスタジオへ行っても、結果は同じことだろうと思うので、行く気もない。
その辺のスタジオの腕が悪いとか、ライティングが気に入らないと言うことではない。
スタジオや写真屋さんでの撮影というのは・・・緊張してダメなのだ。
とても、いい表情などできない。
これは、多くの人が思っていることだろう。
腕が良くても、ライティングが良くても、全てが完璧でも、自分自身がダメなのだから、結局はどうしようもないのである。
そう思って、写真スタジオに行けない人たちは、この日本に、ごまんといる。
そのことは15年前から知っている。
それを解消するために、僕はスタジオを運営してきた。
多くの人たちが抱える悩みを、徹底的に解決するために、今まで心血を注いできたのだ。
ウェブサイトでは、とにかく詳しくやり方を掲載したし、とてつもなく大量の情報を公開していた。
来店してからも、普通のスタジオの3倍の時間をかけて、リラックスできるようにしてきたし、撮影の手法も、他のスタジオでは、まったく行なっていない独自に開発した撮影スタイルを貫いてきた。
だからこそ、僕自身が、自分のスタジオ以外のところへは行くことができないでいたのだ。
そこで、セルフで撮影をすることにした。
証明写真だから、スペースは狭くても構わない。
今の小屋は、キッチンまで付いた状態で7.5畳だ。
要するに、6畳のワンルームと同じ。
その部屋の中には、ダブルベッドと180cm x 80cmというデカイデスクが収まっている。
ベッドとデスクの間の空間、なんと幅40cmの場所で撮影した。
背景は、余っていた板状の断熱材。
ライトは、外光のみ。
光を和らげるため、昔使っていて余っているレースのカーテンを画鋲で梁に留めた。
撮影道具は、一眼レフ、望遠レンズ、三脚、レフ板などは揃っているので、そこらへんは問題なし。
で、結果はコチラ。
なかなか、まともに撮れた。
実は、まともに撮れるとは思っていなかったのだが、とにかくやってみなければわからないと思い、ダメ元でやってみたのだ。
光の具合も悪くないし、背景は、まさか断熱材だとは思えないだろう。
さらに、40cmしかない隙間に、キッツキツで収まっているとも思えない。
これを読んでいる人たちの中にも、証明写真で悩んでいる人は多いと思う。
その原因は、僕と同じように、撮影してもらうことに緊張してしまうという人も多々いることだろう。
僕の場合は、撮影に必要な機材が揃っていたが、実際、多くを持っていなくても、自宅で撮影ができる。
少しここに、やり方の秘訣を書いておく。
1.直射日光の入らない窓際で撮る
2.光を和らげるためにレースのカーテンを引く。僕みたいに画鋲で止めてもできる
3.窓とは逆側にも、白いカーテンかシーツなどをぶら下げて、光を反射させる(僕の場合は、ベッドに掛けている蚊帳がその役目を担った)
4.レフ板の代わりに、タオルやシーツを膝の上やテーブルの上に置く
5.三脚の代わりに、テーブル+本などで高さを調整する
6.背景は、僕が断熱材を使ったように、なんでもいい。一般的にはアイロンを掛けたシーツかな?
こんな調子でやれば、スタジオセットは完成だ。
カメラは、実際、なんでもいい。セルフタイマーかワイヤレスで撮影すれば大丈夫。
1枚、2枚で、良い写真を撮ろうとは思わずに、いろんな顔をして、まずは顔の筋肉を和らげて、撮影に慣れていこう。
そして、心の状態も、楽しく、豊かに、Happyにしていく。そのためにイメージする。
僕が、今回撮影した枚数は40枚。
ゆっくりと時間をかけて、いろんな顔をして、顔も体も心も動かしながらやっていけば、だんだんとポイントがわかってくるものなのだ。
一般的は、写真スタジオや写真屋さん、証明写真BOXだって、そんなに長くは付き合ってくれないし、そんなに枚数を撮ってはくれないだろう。
だから、自宅にスタジオセットを作って、セルフで撮るというのは一つの手だと思うのだ。
ま、そんなわけで、とりあえず、今回は成功ってことで。
めでたし、めでたし。
-----