今日、NHKを見ていたら
「殻を破るシャッター」という番組をやっていた。
そこには、耳の聞こえにくい若者がいた。
耳が聞こえにくいと言うことは、
しゃべるのも、うまくしゃべれないことでもある。
その若者が、一眼レフカメラを手にしている。
見知らぬ人に声を掛けて、写真を撮らせてもらうことにチャレンジしている。
住んでいるのは鳥取のようだが、
学校を卒業したら、都会に住みたいと思っているらしく、
番組の中でも、大阪に来ていた。
そこで、大阪の人達の写真を撮ろうとするが、
観光地と違い、人の往来が激しく、なかなか声を掛けることが出来ない。
結局、1時間フラフラとして、
1人にも声を掛けずに大阪を後にしたようだ。
それを見ていたら、
僕が、東京に出てきた13年前を思い出した。
1998年3月のことだ。
浜松から、借金をして東京に上京した。
上京してすぐに、新宿へ行った。
TVの中に写る彼のように、
人の写真を撮るためだ。
昼頃から、日が沈むまで
およそ4時間ほど新宿東口周辺でフラフラとしていたが、
結局、1人にも声を掛けずに、浦和の自宅へ帰ったことを思いだした。
結果「人に声を掛けたり、営業をしたりするのは無理だ!」
という結論に達し。
早くから、広告やNETでの集客をどうやって行うか考えていた。
それが今の経営のスタイルに結びついている。
ちなみに、訪問販売や営業、ホスト、接客、ルート営業など、
出来もしないくせに、というか、出来もしなかったためにチャレンジしてみた。
結果、なにを何回やっても、さんざんな結果であったことは言うまでもない。
出来ないことにチャレンジするのはすばらしい。
そうやって、1つ1つ出来るようになっていくのだろうし、
殻を破って成長するのだろう。
でも、何度やってもダメなものはどうするか?
僕の答えは、こうだ。
「別の方法を考える」
それが、うまくいくための施策であることも十分に考えられるだろう。
13年前の初心を思い出したよ。
NHKさんありがとう。
そして、将来フォトグラファーになるかもしれない彼にエールを送りたい。