コロナ感染

山暮らしのくせに、不覚にも新型コロナウイルスに感染してしまった。
今まで、感染源として最も有力なのは、風俗やキャバクラなどの密着するような店への出入りが原因と考えていたのだが、同じように考えている人もいるだろう。
しかし、お姉ちゃんと濃厚接触したのではなく、ある知り合いとの濃厚接触により感染してしまったのだ。
とはいえ、もちろん、密着ではないことは言うまでもないだろうが、僕の経験が誰かの役に立つかもしれないので、事の経緯を説明しながら、僕が気がついたこと、思ったことなどを書いていく。

感染経路

この日は、4人で、ある人(以下Nさんと言う)の自宅へ伺った。
5人でいた部屋は、12畳ほどの広めの部屋で、エアコンが稼働していた。
この中で、コロナ感染が判明したのは、Nさんと僕だけであった。

通常であれば、他の人も感染していてもおかしくはないのだが、なぜか僕だけだった。
ちなみに、僕が保菌者でなかったことは明白で、この日の前数日間は、同じ人物1名以外、誰とも会っていないのだ。
その一人も、今回の4人の中に入っていて感染していないわけなので、保菌者ではないことがわかる。
無症状の保菌者であったのであれば、僕の発症がもっと早かったであろうから、無症状の保菌者でもない。

では、なぜ、4人の中で、僕だけが感染したのか?
それは、この日、トイレの水の出が悪いと言うことで、僕が直したのだが、その際、狭いトイレの中に男2人が入り、水のタンクの中を覗き込んでいた。
濃厚接触ということを考えると、この時しかないと思うのだ。
その時のお互いの距離は、たぶん、20cm〜30cm程度、この距離で話をしていたことが原因だろう。

4人の中で、別の人は、Nさんと一緒にキッチンで料理を作っていたが、感染しなかった。
それを考えると、濃厚接触というものが、かなり濃厚でなければ、そう簡単には感染しないのではないかと思ったのである。

それを思うと、コロナ対策として、飲食店を休業させた国の方針は、間違いだったということがわかる。
ただし、酒類の提供を20時までと限定したことは一理あるが、酒類の提供によって、濃厚接触や飛沫感染などの可能性が増大するのは、居酒屋などの大衆が利用する店であって、フレンチやイタリアンなどのコースで料理が提供されるような店では、大声にもならないし、密着することもないため、一律休業というのは、やり過ぎた行為だったし、もしも、休業しなかったとしても、現状の第7波まで来たコロナ感染が、今よりも極端に悪かったとは到底思えない。
とはいえ、こうした意見は後出しジャンケンのようなものなので、もうやめておくが、今後、似たような事態に遭遇した際は、風俗だけを強制的に休業させるとか、居酒屋に時間制限を課すなどで十分だろう。

ノーマスク、ノーワクチン

僕自身、山で生活しているので、山にいる時は、ノーマスクである。
ワクチンについては、僕自身は、ノーワクチンである。
結局、当初は、感染しないようにワクチンを打ちましょうということだったが、今では、重症化しないように打ちましょうというものに代わっている。

重症化するかどうかは人によってさまざまだが、重症化する可能性がある高齢者は、好きに打ったらいいと思うが、それなりに健康体で生きている、高齢者以外の人間であれば、重症化率は低い。
ましてや、若ければ若いほど、ワクチン接種による後遺症の可能性が高いようなので、僕としては、若者は特にノーワクチンを勧めたいし、子供にワクチン接種などは、もってのほかであるとも言いたい。
子供や若者は、疑似ウイルスのようなワクチンではなく、純ウイルスに感染して免疫を獲得するという方が、理にかなっていると考える。
(たまに、こうした考えを書くと、それに反論してコメント書いてくる方がいるが、これは、あくまでも僕の考えや意見であって、反対したのであれば、自分のSNSなどで書けば良い)

感染の兆し

明らかに体調がおかしいと気がついたのは、感染が疑われる時点から、約60時間後だったが、その前に、『兆し』のようなものがあった。
このことは、症状のない60時間の間に、他の人へ感染させない配慮として、ぜひ、多くの人に気に留めておいてほしい。

それは『寒気』と『疲労』と『喉の違和感』である。

ただ、夏も終わりに近づき、夜から明け方への気温が下がったことが原因とも考えられるが、8月なのに薪ストーブを焚いたのだ。
この時は、気温が下がったことに体が慣れていないだけだと思っていたが、もしかすると、これが、コロナ感染の兆候だったのではないかとも思う。

そして『疲労』は、通常よりも疲れるのが、ほんの少し早くなっていた。
ただ、連日の作業と暑さで、へばっていたとも考えられるし、その時は、そう思っていたのだが、実際には、これも、コロナ感染の兆候だったかもしれない。

喉の違和感は、痛いというほどではなく、なんとなく、軽くイガつくような感じだった。
「前日、でかい声で歌い過ぎたかな?」程度にしか思っていなかったが、これも、コロナ感染の兆候だったかもしれない。

非常にわかりにくいのだが、『昨日までと何かが違う』と感じることがあれば、それが、感染の兆候である可能性が高いかもしれない。

39.5度

これはまずいと感じた日の夜、熱は39.5度だった。
それなりに高熱だが、動くこともできたし、翌日の昼には、カレーをバクバクと食べることができた。

次の日の夜、熱は38.5度に下がった。
ただ、ここで、最も過酷な状況を迎えた。

汚い話だが、うんこがしたくなったのだ。
元々、便秘症で出が悪い。
いつも、長い時間トイレに座りっぱなしで頑張るというのが日常になっているのだが、今の状況では頑張れない。
でも、うんこしたい。

トイレまでは、ほんの数歩なのだが、なぜか、動くことができない。
ついさっきまでは、なんの苦もなく動けていた体が、まったく動けない。
「そういえば、どっかで見た。トイレまでの数歩が歩けないという記事を。これがそれか、、、」
そんなことを思い出しながら、床の上でうずくまっていた。

だが、体を動かすのは、体力ではなく、精神力である。
精神を集中して、体を動かせば必ず動くということを信じ、気合いで立った。
まあ、どんなことでも『負けた』と思わなければ、なんとでもなるものなのだ。

無事にトイレに座ったが、簡単には出てくれない、力も入らないし、まともに座ってもいられないので、体を伏せたまま、なんとか深呼吸を繰り返す。
汗が、滝のように全身から溢れ出している。
顔や頭からも、汗が吹き出し、床にボトボトと汗が落ちた。

着ているシャツやモモヒキも汗でびっしょりなのだが、今ここで脱ぐことも着替えることもできない。
『うんこする』という大仕事をこなさなければ、この場から離脱することはできないのである。

同時に、手から腕全体が強烈に痺れてきた。
これも、どこかの記事で読んだことがある。
手足の痺れが、後遺症となって残ってしまうというものだ。
「後遺症になったら嫌だなぁ」と思いながらも、今は、『うんこする』ということが第一目標であるため、痺れなどには構っている暇はないのだ。

格闘していた時間はわからないが、深い深呼吸を繰り返し、なんとか固形物が排出された。
そして、その後、水分を排出。
この水分が排出されたということは、腸の中で、いらんもんを体外に排出しようという機能が動いているということだろう。

スッキリすると、なんと、体が元通りに動くようになり、手の痺れも消えた。
大量の汗も引き、うんこをする前よりも体調が良くなった。

排出の重要性

風邪を引くと、昔の人は「栄養のあるものを食べろ」と言って、食欲がないのに食べさせるということをしていた。
これは、まだまだ貧しく、まともな食べ物を普段食べることができていなかった時代の話で、せめて、病気の時くらいは、まともなものを食べさせてやろうという配慮だろう。

僕は、前々から、体調が悪い時は『食べない方が良い』と思っていた。
そのことを、今回、自分の体で実感できたことは大きい経験と収穫だった。

体が弱っていて、エネルギーも少ない中で、内臓に、食物の消化に力を注がせるというのは非効率この上ない。
実際、まともに食べられなかった時代では、体内に蓄積した脂肪も少ないため、体全体がエネルギー不足に陥ったであろうが、現代人の多くは、体にたんまりと脂肪が蓄えられている。
これは、体の緊急時にエネルギーへと変換するためのタンクである。
病気の時こそ、この機能を使うに限る。

体外へ排出するものとしては、『タンや鼻水』『汗』『小便』『大便』、こうしたものと一緒に、菌やウイルスを体外に排出する。
今回、僕が経験したのは、大便時に、固形物だけなく、水分を排出していたことだ。
これは、断食を行うと現れる現象らしい。
ということは、腸の中に、すでに固形物が存在してないということだろう。

固形物を排出するとか、栄養分を吸収するとか、そうした役目から解放された腸は、ウイルスなどの余分なものを排出することにエネルギーを注ぐことができる。
口や鼻から出るタンや鼻水の量、汗の量、小便の量と比べたら、腸の体内を占める体積は圧倒的に大きいし、排出量できる量も多い。
そう思えば、腸には、食物の消化吸収ではなく、いらんもんの排出に全力を注いでもらうのが得策なのだ。

喉の痛み

発症を感じてから丸2日が経過し、熱も下がってきたところに、逆に、喉の痛みが激しくなってきた。
この時の体温は、38度、すべてのピークが同じように来ると思っていたのだが、誤算だった。
その上、日頃、なんの用もなく、今まで、何度も、消費期限切れで捨ててきたうがい薬が残りわずかという失態。

口を開けて、喉の方を鏡で見てみると、気持ちの悪いブツブツができている。
炎症というよりも、得体のしない何かが張り付いていると言った感じに見える。
マジでキモいが、こればっかりは、治るのを待つしかない。
ってことで、うがい薬がないので、コーラをウィルキンソンで割って、得体の知れないブツブツ野郎どもに炭酸攻撃を喰らわせることにした。

まとめ

最近は、軽症から重症化して死亡する例が多くあるといわれているが、どこかの記事で見たところによると、体が全く動かせなくても『軽症』らしい。
重症というのは、「お前はもう死んでいる」状態のことを言うらしい。
そこからすると、僕の場合は、ただの風邪である。
インフルエンザなどで考えると、体が全く動かせない状態というのは、すでに重症だろうと思うのだが、、、

それはさておき、今回のコロナ感染で学んだことをまとめる。
まず、濃厚接触というのは、かなり濃厚に接触しなければ、感染しないであろうということ。
あと、空気が流れていれば、そう簡単には感染しない。
今回の僕の場合は、トイレという密室に、かなり近い距離で接触してしまったことが原因で、それ以外の3人に関しては、同じ部屋で食事をして長時間過ごしていても感染していなかったことを考えると、そうそう感染するものではないということがわかった。

マスクに関しては、一概にいえないが、僕のように濃厚接触に気付かぬうちになってしまうことを考えると、マスクはしたほうが良いかもしれない。
ソーシャルディスタンスを心掛けていても、屋外であっても、ふとした拍子に濃厚接触となる可能性は十分に考えられるものである。

排出の重要性、とにかく出すことを第一に考えるべきである。
入れることは二の次とした方が良いだろう。
体内の血液量は、決まっているから、水分を出すためには、新しい水を投入して、古い水分を排出する必要があるため、水分の補給は重要だが、食物は入れる必要はない。
薬に関しても、最小限とした方が良いと、僕は思っている。

現在、発症を感じてから約60時間が経過した。
断食してからは、48時間である。
多少、腹が減った感じはあるが、飢えて死にそうなほどではない。
どの程度まで断食を行うかは未定だ。

今のところ、コーラのウィルキンソン割で生きている。

P.S
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