本音と建て前

「本音と建て前」という言葉がある。
これを実感した出来事があった。

今日来たのは、23才の男性。
というか、男の子という感じ。

生粋の大阪人で、いかにも大阪人って感じだった。
(たぶん、大阪の人は当たり前すぎて分からないと思うけど)

話をしていると、こちらにしきりに調子を合わせようとしている。
そこで一言。

「おまえ、ウソばっかだな」

すると彼、「いや、本音と建て前ですよ」

は~、これがそうか。

彼「相手が傷つかないように、相手が気分がいいようにしたほうがいいじゃないですか」

僕「じゃあ、君はそうして欲しいんだ。本音を言わないで、表面を取り繕ってくれる方がいいんだ」

彼「いや、そうじゃないですけど・・・、でも、本音を言ったら相手を怒らせるかも」

僕「僕はそんなことになったことは一度もないけどね。いや、始めは怒ったり傷ついたりすることもあるかもしれないけど、後で必ず仲良くなる」

彼「そうなんですか。なんか、それを聞いてちょっと安心しました」

僕「自分の心を開いて人に接することが出来なければ、この仕事は出来ん」

もちろん、不採用だけど。

でも、彼の人生が少しだけ変わっていくかもしれない。

彼は、環境のせいにしたくはないけど、
こういう接し方が当たり前だと思って育ってきたという。

それは仕方がないことかもしれないけど、

彼のヘタクソな会話で、本音と建て前がバレバレなのが功を奏したとおもう。

そうではなく、もしも、取り繕いがうまかったら、
誰にも何も言われずに、ずっと年を重ねて、
気がついたときには、誰も本音で話せる人がいなかった。
という事態にならなくて済む。

本音で話せば、はじめはうまく行かないこともある。

しかし、取り繕うのではなく、言い方を変化させたり、
解決策を提示したり、一緒に考えたりすれば、きっとうまく行く。

ウソは一切つかず、本音の直球ストレートで、
これからも生きていこうと思う。

-MARK'S LIFE:日常