うちには、残念ながら光ファイバーが来ていない。
僕の住む砥部町は、光ファイバーを推進しているようだったが、役場で「うちにも光ファイバー通してもらえますか？」と聞いたところ、なんとも理解不能な回答が。
「NTT回線を契約している世帯に、光ファイバーを通しています」とのこと。
うちには、NTTの通常回線は敷設されている。
しかし、ダメらしい。
NTT回線が来ている世帯ではなく、NTT回線を契約している世帯ということらしいのだ。
今時、NTT回線を契約している家って、本当に必要な場合はさておき、時代に遅れているとしか思えないのだが、、、
そんな遅れた家に、光ファイバー必要か？
どう考えても、無駄な浪費にしか思えない。
使う用途のない家庭に光ファイバー敷いてどうしようというのか？
NTT側からすれば、ネットの高速回線が必要だという家は、すでに、光ファイバーなりなんなりが通っていて、田舎で売上げを伸ばすのには伸び代がないが、時代遅れの家に用もない光ファイバーを敷設して、今までよりも高額な料金を徴収できるとなれば、これは、一つのビジネスチャンスというわけなのだろう。
そこに、役場が推進しているからと言って、僕のように、山奥の人間が「光ファイバー通して欲しいだけど、、、」などという要望を行ってくる輩は、御呼びでないのは当然の結果ということだ。
もしも、NTT回線を契約していたとしても、ここまで光ファイバーを通してくれるということにはならなかっただろうな。
山に来る前に考えていたネット環境は、携帯のデザリングだった。
『田舎はドコモ』という頭があったため、ドコモ回線で山にきた。
しかし、とてつもなく遅い。
そこで、NTT回線が来ていたので、ADSLを申し込んだ。
ところが、このADSLが、ドコモ回線よりも遅い。
とんでもない、無駄な出費となった。
しかし、ある時転機が訪れる。
電子レンジが故障したことで、パナソニックの出張修理を頼んだ。
修理屋さんも、今やデジタル機器を使いこなさなければならないようで、タブレットをツンツンしている。
そして一言
「山の中なのに、結構、電波入るんですね？」
というではないか。
僕のドコモは、頑張っても、アンテナ一本。
なのに、修理屋さんのタブレットは、アンテナMAX。
「回線、どこですか？」
「ソフトバンクです」
この一言で、即行、ソフトバンクに変更。
すると、アンテナMAXの4本か、3本は立つようになった。
この事で、キャリアによって電波の入りが全然違うことを知り「じゃあ、auはどうなのよ？」となった。
auが入るようなら、Wi-Fi WiMAXが導入できる。
レンタルで試してみると、ソフトバンク同様に、ちゃんと電波が入ることがわかった。
結局、ドコモ（NTT）だけがクソだったということだ。
ってことで、WiMAXを導入。
それからというもの、ネットの速度で、特に困ったことにはなっていない。
だが、人間というものは、欲深いもので、困っていないのに、満足度をさらに上げたいと考える。
それまでのWiMAXの速度は、平均して8M程度。
そのくらいの速度であれば、Youtubeなどの動画の視聴は問題ない。
問題はないが、満足度をもっと上げたい。
そこで、実は、以前にも挑戦しているが、結果、うまくいかなかった『自作パラボラアンテナ』に、再チャレンジすることにした。
自作と言っても、何を作るわけでもなく、単にルーターの後ろに、ステンレスのボールを置くだけである。
以前は、位置が悪かったのか、なんの効果もなかった。
しかし、今回は、微調整を重ね、ついに、回線速度を二倍にすることができた。
本当に、1cm程度動かすだけで、ガラッと変わってしまう。
まあ、考えてみれば、パラボラアンテナの原理から考えて、中心点（焦点）をキッチリ合わせてやらなければ意味のないことは、想像してみればわかることなのだが、今回は、キッチリハマった。
それでも、やっぱり、いつかは、光ファイバー欲しいけど、その頃には、電波状況は大きく改善されて、無線でも、光ファイバー並みの速度が出るようになっているだろうな。
