所さんの言う通り、畑全滅

年末年始を千葉で過ごし、戻ってみると

畑が全滅していた

ポツンと一軒家の2回目(2020年6月放送)に出た際、犬とヤギを飼い始めたと言うと、所さん「畑の野菜、ヤギに全部食べられちゃうんじゃない」と言っていた。
僕としては、ヤギをしっかりと管理して、そんな事態にならないように気をつけていたつもりだったのだが、結局、その通りになった。
小さな畑で、買わなくても、細々と食べられるだけの野菜を作っていたのだが、冬野菜は、すべて食べられてしまった。

一番最初に飼い始めた、オスヤギのOPERAは、離していても畑に入ることはないのだが、メスのフーちゃんは、3歳の時点でうちに来たため、OPERAの知っている『うちルール』をフーちゃんは知らない。
うちルールと言っても、OPERAが小さいうちから放し飼いにしていて、その代わり、入って欲しくない場所を電気柵で囲っていたと言うだけ。
今は、電気柵で囲っていなくても、小さい頃の電気柵で囲われていた記憶から、その場所には入らないようになったのである。

では、OPERAはいい子なのかと言うと、それはそれで厄介なところがある。
これは、オス全般に言えることなのかもしれないが、とにかく、メスを追いかけ回す。
今回の、畑全滅事件の発端は、なんせOPERAなのである。

この年末年始、僕は千葉に行っていて、犬のFANやヤギたちの面倒を見てくれていたのは、いつもの山友たち。
ヤギが畑に入っているのを発見したり、OPERAがメスヤギたちを追いかけ回していたことが原因なのを発見してくれたりした。

その顛末(てんまつ)を聞くところ、小屋の中で三匹で過ごしていたのだが、僕がここにいるときは、OPERAがメスを執拗に追いかけ回すことはあまりない。
なぜなら、それをすると、僕に怒られることをOPERAは知っているからである。
しかし、年末、僕がいなかった。

OPERAは、僕がしばらくいないことを感じ取ったのか、怒られることがないと知り、フーちゃんとセントを追いかけ回し続けていたらしい。
通常なら、しばらく追いかけて、諦めたり疲れたりしてやめるのだが、よっぽど欲望が溜まっていたのか、かなりの時間追いかけ回し、その結果、セントとフーちゃんは、死に物狂いでヤギ小屋からの脱出を図ったのだと考えられる。

そして、囲ってある柵を破壊して外に脱出したのだ。
脱出した穴が小さかったせいもあり、OPERAは、ヤギ小屋から出ることなくとどまった。

フーちゃんとセントはと言うと、畑に堂々と入り、そこに生えている野菜を全て食べ尽くしていた。
山友たちが発見した時は、畑の隅で座っていたと言うことだった。

ヤギなんて、、、まったくお勧めできない

昔は、犬や猫など以外にニワトリとヤギが各家庭にいるのは当たり前の光景だったらしいが、現在では、ニワトリもヤギも飼っている家は稀である。
それは、庭が狭くなったとか、近所から苦情を言われるようになったとか、卵や鶏肉、ミルクなどは、スーパーで安価にかえるようになっていると言うことなど、様々な要因があるが、実際、僕がニワトリとヤギと犬を飼ってみて思ったことは、『ニワトリもヤギも飼うもんじゃない』ってことだった。

現代で、犬や猫がペットとしての王道として残っていることは、結局、犬や猫が飼いやすいからなのだと言うことがわかった。
それでも、犬は、ずっと紐に繋いで外を自由に歩くことはできないし、猫など家の外に一生出さないような飼い方をして制御しなければ、犬や猫だって飼いにくい動物になってしまうのだろう。

人間の場合、子供時代の数年の間は、ほとんど制御が効かずにやりたい放題の時期があるが、そのうち、社会のルールを覚え、自制する様になる。
ほとんどの場合「管理者(親、教師、警察など)が見ていなければ、やっても平気」と言う考え方はせず、誰が見ていなくとも、共に平和に生きることができる。

と、書いたが、そうでもないか?

考えてみれば、人間の子供が、それなりにルールを守る様になる頃には、ヤギでも犬でも寿命を迎える年齢に達する。
それを思うと、犬でも猫でも、ヤギでも人間でも、大して変わりがない様にも思えてきた。
いや、犬というのは、2歳でも、しっかりと人間の言うことを聞き、行動するので、その点で考えれば、犬こそ優秀なのかもしれない。
人間で2歳と言えば、めちゃくちゃはちゃめちゃな生き物である。

それに、人間は、大人になっても、姑息な手段を使ってでも、自分の欲望を過剰に満たそうとするものたちも多い。
そう考えると、人間というのは、ヤギ以下にもなれるし、崇高な人物にもなれると言うことなのではないだろうか?
人間に与えられている自由というのは、ものすごく幅が広い様に感じてくる。
神や仏の様になるか、人間のクズになるかは、それぞれ個人が決められるということだろう。

冬でよかった、また春には種を蒔く

畑で栽培していたのは、じゃがいも、ねぎ、大根、白菜などの葉物類などだった。
冬の野菜は、多くない。
ただ、この冬を越すための、僕一人の食料としては十分な量であったが、ヤギにとっては、たった一日分の食料にしかならなかっただろう。

これが、夏であれば大量のめちゃうまトマトやナス、きゅうりなど、自然栽培でしか味わえない美味しさの野菜がたんまりと採れる。
もし、それを全部やられてしまったらと思うと、冬でよかったと思える。

-MARK'S LIFE:日常