ヤギのみちくさ除草

昨日、ヤギのみちくさ除草をしてみた。
うちの敷地内に、食べるものがなくなったわけではないのだが、草よりも木が多く、ロープが木に絡みついてしまうのと、平地に草が少なくなっていることで、斜面に連れて行かなければならなくなっていた。
なかなか、ヤギに餌を食べさせるのも重労働なのだ。

道路脇にたっぷりと草があり、それを食べさせたらいいということは、以前からわかっていたことなのだが、道路にヤギを放置していくわけにはいかないだろうと思い、みちくさ除草は避けてきた。
しかし、山に連れていくのが億劫になってきたのと、メスヤギのFuu(フー)ちゃんが、妊娠していて食欲がすごいため、ロープが絡まって食べることができない時間が長いのもかわいそうだと思い、思い切ってみちくさ除草を決行してみた。

そのまま道路にいるだけでは、車やバイクに驚かされてしまうし、人の方も驚いてしまうため、ヤギたちの少し前に、「ヤギによるみちくさ除草中」という看板をおくようにした。
これを見て、車やバイクの人たちが気をつけて徐行してもらえれば、ヤギたちも驚いて走って逃げようとしなくても済む。

山道というのは『対向車など来ないだろう』という思いから、ブンブンに飛ばす人たちが多いので、その状態で、ヤギの前に来ると、ヤギはパニクって全力で走り出し、何処かへ行ってしまうのだ。
ロープに繋いでいたとしても、パニックになって全力で走り出した大人のヤギの力は凄まじく、ロープやそれを繋いでいる木の枝などはブチ切ってしまうのである。

昨日一日やってみたところ、うちの山には生えていないような、新鮮な春の草がたっぷりと生えていて、それらがずいぶんと気に入ったらしく、久々に、パンパンで張り裂けんばかりのヤギの腹を見た。

行きはよいよいだったが、帰りに二匹のヤギと犬を連れて坂を登ってくるのはしんどいと思い、軽トラに乗せて帰ろうと夕方迎えに行った。
軽トラの荷台に歩いて登れるように、木材で梯子も作った。

まずはOPERAくんを乗せようとするが、、、まったく乗らない。
仕方なく、背負い投げで荷台に乗せた。
で、Fuuちゃんは、どうしようかと考えていた。
なんせ、お腹に赤ちゃんがいるので、背負い投げというわけにはいかない。

なんとか乗ってくれるだろうか?
そう思いながら、梯子の前に来させるが、梯子を登って行こうとはしない。
困った。

そんなことを思っていると、、、「ヒョイっ」と、自分から荷台に乗って行った。
「あらら、お利口さん」

犬のFANを乗せていざ出発!
無事に帰ってこれた。

翌朝も、みちくさを食べさせに行くことにして、ヤギを荷台に乗せようと試みる。
まずは、昨日、素直に乗ったFuuちゃんを荷台の近くに寄せていくと、、、「ヒョイっ」軽々と乗った。
次にOPERA。
駄々をこねるかと思いきや、Fuuちゃんが乗っていることで、OPERAも「うんこらしょ」と、仕方なさそうに乗って行った。

ヤギたちは、美味しい草を食べに行けるとわかっているのだろうか?
犬のFANも乗せて、今日も、みちくさ除草隊を出発させた。

実際の除草能力を見てみると、道草くらいなら、あっという間に平らげてしまう。
秋まで、これを繰り返していたら、この山道の草刈りは一度も必要にならないかもしれないと思えるほどだ。

二匹で、およそ50m程度は道草を食べる。
このみちが1.5kmなので、30日で完食することになるのである。

ヤギの赤ちゃんが生まれる予定の来月まで、このみちくさ除草スタイルで行こうと決めた。

-ANIMAL:動物, MARK'S LIFE:日常