ここに来て二日間は、本当にそうだったのか、疲れ過ぎて気にならなかったのか分からないが、三日目の昨晩は、新たな問題と格闘していた。
それは、山に来れば、当然といえば、当然だが、その問題とは「虫」である。
初日も、虫が多いとは思ったが、実際、スゲー困るほどではなかったが、昨晩は、なぜか、羽アリが大量に出没
、さらに、どデカイ蛾。
これが、あまりにもデカ過ぎて、ちょいと恐怖すら感じた。
どの程度かというと、大アゲハ蝶くらい。アゲハ蝶のデカイやつ。
男性の手を広げたくらいといえばわかり良いだろうか?
羽がデカイのはもちろんだけど、それ以上に恐怖なのが、蝶とは違う胴体。
全くもって、モスラ。
いや、きっと、小さな蛾でも、そうなんだろうけど、ちょいと離れた位置からでも、モスラぶりのどっぷりとした胴体がはっきりわかり、ゲジゲジの触覚もリアルだった。
なんとかして、退出願おうと頑張ってはみたものの、部屋中を飛び回るばかりで、どうにもならない。
そこで、スズメバチにも使った、人間様だけが持つ、文明の利器で強制退出させることにした。
その文明の利器とは、掃除機である。
強力な吸引力によって吸い込み、一度入ったら逃げられない。
そして、外に持っていって、投下すれば完了だ。
はっはっは、どうだ、参ったか!
とはいえ、まずは、進入できないように、阻止しないといけない。
小屋には、なんと!網戸がないのだ。
山に建てておいて、網戸が無いってどういう事よ!
と、言いたいが、ないものは仕方がない。
という事で、作ってみることにした。
窓枠の内側にはまって、蝶番で開閉ができるようにしてみる。
さらに、ホームセンターにあった、都会では売ってなさそうな、蚊取り線香なんていう、生易しいものではなさそうな、「強力防虫香 パワー赤函」
とっても、人間にも悪そうな代物っぽいが、そんなことは、いっていられるような環境ではないのだ。
今まで、天然除虫菊100%の蚊取り線香を使っていたが、正直いって、全く効かない。
さらにさらに、紫外線でおびき寄せて、高電圧で焼き殺す電撃殺虫器も発注した。
虫などに、僕の人生の行く手を阻まれてたまるか!
-----