まんじゅう号にアルミテープチューンを施す

トヨタ自動車が、国際特許まで取得して公開している『アルミテープチューン』
市販のアルミテープを車にちょこんと貼るだけで、走りの性能が向上、燃費UPなどの効果が期待できるというもの。

いかにも眉唾物のチューンナップであり、そうした手法は、昔からいろんなものが出ては消えていった。
かくいう僕も、16歳でスズキのスクーター ハイアップRを買ってから、こうした安くて効果があると言われるものを、貧乏人特有の安物買いの銭失いであるにも関わらず、懲りもせず買い続け捨て続けてきたことを思い出す。

しかし、このアルミテープチューン。
トヨタが、ハッキリと『効果あり』とお墨付きを与えているのに加え、安いも安い、市販のアルミテープを数百円で買って、ペタッと貼るだけであるから、いくら安物買いの銭失いであろうと試さない方がもったいないというものだ。

ってことで、うちにもアルミテープはあったが、いろいろとググってみると、3M社の導電性アルミテープが良いとのことだったので、980円で買って貼り付けてみることにした。
ただ、アルミテープを切って貼るよりも、周辺をギザギザにした方が良いとのこと。
ギザギザハサミというものが売っているが、、、確か、横浜スタジオの荷物の中にあったような・・・ありました!

でも普通のギザギザハサミではなく、、、『富士山?』
のような形に切れる感じ。
まあ、見えるような場所に貼るわけではないし、見えたら見えたで「んっ?富士山?」って思えてもらって、それはそれで可愛いから良しとする。

まんじゅう号で気になる点がある。
以前は、2000年型の911カブリオレと古い車種であった。
そのため、実は良い点があった。
それは、ボディーのほとんどの部分が金属であったということ。
それが、まんじゅう号くらいの年式になると、樹脂部分が多くなっていた。

以前は、車のサイドに泥が跳ねても、さほど気にならなかったのだが、まんじゅう号はめちゃめちゃ泥がつく。
もちろん、大きな原因は、車体の幅が広く、通常、車が通らないような、土が堆積してしまっている場所にタイヤが付くため、泥跳ねが多いということが最大の理由なのだが、問題は、どのついた泥がサラッと落ちていないことなのである。

以前の911は、東京で徹底した高級コーティングを施していた。
そのため何年経過してもボディーはピカピカ状態を保っていた。

最初は、まんじゅう号のコーティングがイマイチだと思い、松山で最高級のコーティングを依頼した。
東京でお願いした時は、最上級のコーティングで15万円だったが、今回はデカいというのと、ガラス面全て、さらに、ガラスフィルムも全面施工という、フルフルオプションでの依頼であったためということもあるが、お値段なんと40万円である。
うちの軽バンが2台も買えてしまう。

でも、それくらいやれば泥跳ねも大丈夫だろうと思っていたのだが、、、
実際には、

ほぼ変化なし

だった。

その原因が、ボディーの下部分が樹脂だということだったのだ。
人の目にはわからなくても、金属と樹脂では、大きな違いがあるということ。
表面に同じ塗装をしても、どんだけすごいコーティングを施しても、樹脂じゃダメだってことがわかった。
実際、上の方に跳ねた泥は、高圧洗浄ですぐに落ちるのに、下の樹脂部分についた泥はスポンジで擦ってやらないと取れない。

これからの車は、ぶつかった時のことを考えて、どんどん樹脂部分が多くなっていく。
そうなると、どんなに綺麗に塗装しても、どんだけすごいコーティングをしても、結局のところ金属ボディーの美しさには敵わない。
それならば、あえて綺麗にするのではなく、艶消しのマット調のラッピングなどが流行っているように、ツヤツヤに見せないのも一つの流れになるように思える。

新しい車というのは、いろんな機能が備わっていて、安全性も高いし、快適だし、壊れにくいし、総合的に考えれば、新しい車の方が良いに決まっている。
というのは重々承知している。

しかし、まんじゅう号にしても、軽トラのキャリーも、古い911の方が良かった部分は多々あるし、キャリーに関しても古い三菱の軽トラと比べて不満に感じる部分も意外と多い。
だが、結局、どちらかを選択しなければならない。
そうなれば、新しい方を選択する結果になる。

たまに、911を売らなきゃ良かったかな?と思うことはあるが、結局、乗らずに置いておくだけになってしまう。
こうした山の中では湿気や小動物、虫などに侵食されてしまうだけ。
大昔、10代の頃に憧れていたヤマハTZR 250R-RSというバイクを買ったが、結局、年に1回程度しか乗ることはなく、ボロボロになってしまったことがある。
911も結局は、そうした結果になっていたかもしれないことを考えると、売ってよかったのだろう。。。と、自分を納得させている。

さて、ようやくアルミテープチューンの話に戻る。
アルミテープを貼るとどうなるか?

車には静電気が帯電する。
主に、樹脂でできている部分。
その静電気が空気の流れを邪魔することで、空気抵抗になる。
で、静電気を取り除くと空気抵抗が軽減して、走りが軽くなったり、安定したり、燃費が良くなったりするという原理である。

と、いうことでトヨタがおすすめしている箇所へ、アルミテープを貼っていく。
主に三箇所。

まずは、フロントバンパーの角ということだが、表に貼るのはダサいし、裏にも貼りにくいので、タイヤ周りの抵抗を軽減する目的で、泥除けみたいなやつにペトッと。
リアは、バンパーの下にペトッと。

そして、フロントガラスの下とのことだが、そこも見えてしまうので、もう少し下のボンネットに隠れる場所にペトッと。
最後は、なぜだかわからないが、ステアリングコラムの下が効果があるということで、そこにもペトッと。
ハンドルをくるくる回すことで静電気が起こるのだろうか?

そして、山道、市街地、幹線道路などを含む、200kmの道のりを走ってみた。

結果は、、、次のページ

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