Jeepラングラーを試乗した

砥部町と松山市を繋ぐ、国道33号線。
ちょうど中間あたりに、高速に乗るインターチェンジがある。
その前後には、たくさんの車屋さんがひしめいている。

33号線を、いつも展示されている車たちを眺めながら通り過ぎるのだが、
あるときから、Jeepラングラーが目につくようになった。

愛媛の山に来てもうすぐ4年が経とうとしている。
早いものだ。
しかし、車は、いまだにカレヤン(Porsche911)とJくん(軽バン)で、軽トラのトラさんもあるがナンバーがないので、山からは出られない。
山に来たときから、乗用の四駆が欲しいとは思っていたのだが、思いながらも、結局、「Jくんが四駆だから、まあ、いいか」ってことで、時が経った。
しかし、いつも、頭の片隅に、乗用四駆が浮かんでは消え、また浮かんでは消えている。

山での乗用四駆といえば、定番はジムニーだが、正直、ジムニーを買う気にはなれない。
ジムニーと軽バンとの明確な違いを見出せないからだ。
それならJくん(軽バン)で十分だと思ってしまう。

乗用四駆とは、遠出も余裕でこなせちゃうことが必要である。
Jくんは、基本、砥部町内限定で、木材を買いに行くとか、何かを運ぶために遠出をすることはあるが、あまり、遠くには行きたくはない。

それなりにオールマイティーにこなし、オフロード性能が抜群の車はないものか?
そう思っていたところに、ラングラーが目についた。

今まで、アメ車だからという理由で除外していたし、ノーマルのラングラーは、そんなにカッコよくない。
しかし、カスタムすると、超ワイルドになるのがラングラーである。

そんなカスタムラングラーが展示されていた。
何度も、通り過ぎながら眺め、いつか、見に行こうと思いながらも時が過ぎていた。
だが、いよいよ、その車屋さんに寄ってみた。

シルバーのボディというのが、良くない意味で気になったが、近くで見ると、マットブラックのパーツであしらわれていて、大してシルバーが気にならなかった。
よくよく見ても、なかなかいけている。
山男にぴったりな代物である。

ただ、懸念していたのが、ボディーサイズだ。
やっぱり、幅が広い。
聞いてみると、2mを超えている。

Jくんは1.4m、カレヤンでも1.7mも無いので、2m超えはデカイ。
そこで、ちょいと聞いてみた「自分の山まで試乗できないか?」と、するとOKだった。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

ってことで、早速、その日に試乗させてもらった。
まずは、リフトアップしてあるので、めちゃめちゃ乗りにくい。
これは、高すぎるな・・・
とは思ったが、乗ってしまえばなんということはなく、高くて見やすい。

走り出すと、結構、揺れる。
これも、リフトアップしてあるのが原因だ。
買うなら、リフトアップしないか、もっと低くしないと長距離は億劫うだなと思いながら、山に向かった。

山道に入ると、やはり幅が気になったが、それでも、そんなにギリギリってほどではない。
正直、カレヤンとそれほど変わらない。
カレヤンのボディーサイズと比較すれば30cmほどの違いがあるが、カレヤンもラングラーもタイヤが太いので、多少、道からタイヤがはみ出しても、全然平気なのだ。
ってことで、慣れれば、ボディーサイズは、大して問題ではないことがわかった。

ただ、旋回性能はちょいと低く、うちまでの間のカーブが回りきれないのは、マイナス点。
それ以外は、リフトアップが高すぎること。
もう一つは、4AT(四速オートマ)ってこと。

一昔前は4ATは当たり前だったが、現代では、7ATや8ATが標準だ。
4ATで、デカイ四駆となると、28年前に買ったパジェロを思い出す。
その前にはRX-7に乗っていたので、メチャメチャ遅かった。

4ATでは、遅くて燃費が悪い。
そう思うと、Jくんとあまり変わりがないようにも思えてきた。
ネットの記事でも、ラングラーのオンロード性能の低さが指摘されていたので、長距離ドライブは、あまり快適ではないかもしれない。

さらに、あとで調べてみてわかったのが、ラングラーの中でもデフロックが標準装備されているのは、ルビコンというオフロード性能を最高レベルに高めた種類にしか付いていないことだった。
ジムニーもデフロックがついていないので、ジムニーは選択肢から外れていたが、ラングラーにもほとんどついていないことがわかった。
今回試乗したラングラーは、サハラというタイプでデフロックがついていないのだ。

山では、タイヤがハマってしまい、空回転して走れなくなる状態、スタックしてしまうことがある。
僕自身、トラさんで山道を登っていき、結局、スタックして、ジャガくん(林内作業車)のウインチで引っ張ったことがある。
これが、デフロックがついていたのなら、自力で脱出できたと思われるのだ。

なので、デフロック必須ってことで、今回のラングラーは購入に至らない結果になった。
でも、一つわかったことがあったのは、幅が広くても、それほど気にならなかったってことだ。
これは収穫だった。

これなら、幅や大きさを考えずに車を選ぶことができる。
ちなみに、長さに関しては2トントラックで、5m程度の長さは、どうということはないことは実証済み。
選択肢が大幅に広がったのは、よかった。
とはいえ、まだ、何も決断できてないけど、、、どうしようかなぁ。

-DRIVE:ドライブ, VEHICLE:車