新しいおもちゃを買った『ウッドチッパー』(樹木粉砕機)カルイKSC-1303B

買ってしまいました。

ウッドチッパー(樹木粉砕機)

何に使うものかというと、倒した木にくっついている枝を、細かく粉砕するためのもの。
通常、こうした余分な枝葉は、山の中に放置して、時の経過に任せ、土に帰らせるというのが山での一般的な処理方法なのだ。
しかし、現在、作業をしている場所は、頂上付近で、そこに、こんもりと山のように積まれている杉の枝葉。

そこら辺の斜面に捨てておくにしても、あまりにも大量で、運ぶのも大変。
それに、そこら辺も今後開拓していく可能性があるので、結局、捨てても、また移動しなければならない。

あとは『燃やす』という選択もあるが、一度に燃やせば、山火事必至。
だからと言って、ちょいちょい燃やすのも、リスクが高い割には、効率が悪い。

一番活用できるのは、枝を40cm程度にカットして、薪として使うというのが、最もベストなのだが、これも、大量にありすぎて、どうしたものかと、、、。

そこで、簡単スピーディーに処理することができるのが、ウッドチッパーだったのだ。
この、ウッドチッパー、安いもので数十万円、完全業務用の化物は、数千万円レベルまで色々とあり、なかなか、選択に迷うところ。

選ぶ基準は、樹種と太さだ。
今転がっている杉の枝は、太いものだと8cmほどになる。

今回購入したウッドチッパーの最大投入出来る太さは、13.5cm。
太いもので8cmであれば、もっと、小さいものでもいけるのだが、その辺りをメーカーの人に聞いてみると、、、

「負担が大きくなれば、それだけ処理スピードが下がります」とのこと。

まあ、そりゃそうか。
だからと言って、僕が常に心掛けていること

『大は小を兼ねない』

ということを思うと、むやみにパワフルなモデルを選んではいけない。

ウッドチッパーを製造しているメーカーはいろいろあり、まったく無知な状態で購入しようと思うと、どこのメーカーが良いのか?非常に悩む。
で、『カルイ』さんに決定した理由というのは、ウッドチッパーとポンプの二つを主力に製造しているという点だった。

大きな会社で、色々と製造しているとなると、やはり、人材は分散されるし、やりたいこととは違うことをやっている社員もいるだろう。
とはいえ、大きな会社は、その大きさゆえのチームの力というものもある。

その点を考えて、WEBサイト程度だけの判断しかできないが、カルイさんが良いと判断。
次に、その中でも、どの機種にするのか?

カルイさんでは、zoomを使って、リモート実演会を行ってくれる。
そのため、実際に、実機が動いているのをみることができるし、いろんな樹種や太さの枝の粉砕を実演してくれる。
さらに、質問にも適時的確に答えてくれるため、迷っている人は、ぜひ、実演会を申し込んでみるといい。

カルイさんで実演会を頼むのにいいことがもう一つ。
カルイさんに直接発注ができないため、売り込みがまったくない。
強引な販売店であれば、その場で注文を取ろうと躍起になるところだが、逆に、注文をしたくてもできないというところがミソである。

ウッドチッパーで、最も重要だと思われる選択の一つが、刃の種類だ。

『カッター式』と『ハンマー式』そして、『カッター&ハンマー式』

こうして三種類をみると、どう考えても『カッター&ハンマー式』が良いように感じる。
しかし、次の選択で、それを選ぶことができなかった。
それが、

『自走式』『手押式』『搭載式』『PTO駆動式』という、移動手段である。
自走式とは、自分で走ることができるもの。
手押し式とは、人力が移動手段。
搭載式とは、運搬車などに乗せて使うもの。
PTO駆動式というのは、トラクターに接続して、トラクターのエンジン出力で動かすもの。

この中から選ぶのに、すでに、一択しかない。

当然『自走式』である。

手押し式は、完全にありえないし、搭載式では運搬車がそれ専用になるし、PTO式は、そもそもトラクターなど持っていない。

自走式にすると、カッター&ハンマー式は選べないので、カッター式かハンマー式を選ばなければならない。
ここは、非常に迷った。

ちなみに、どういった違いがあるのかというと、カッター式は、その名の通りカッターで切り刻んでいく。
ハンマー式というのは、カッターのように鋭くはないが、鉄の塊の先端を少し鋭角にして、ハンマーの重さで叩き斬るという感じ。

細かい枝や葉っぱが多い場合は、カッター式がむいていて、太めの枝が多い場合はハンマー式がむいている。
さらに、ハンマー式の場合は、釘などが混入している荷物搬送のパレットなどもそのまま入れて粉砕が可能だ。

そう聞くと、ハンマー式がいいように思えるが、ハンマー式にすると、細かい枝の処理がうまくいかない。
細い枝や葉っぱをたくさん入れていくと詰まってしまうのである。

枝というのは、太いところもあれば、細いところもあり、さらに、当然葉っぱもついている。
そう思うと、なかなか、カッターかハンマーかを選択するのが難しかった。

結局、ハンマー式を選択。決め手は、何が出来るかではなく、何がダメかだった。

出来ることばかりに注目していたが、ダメなことを考えてみた結果、ハンマー式にたどり着いた。
僕の場合、パレットなどはないので、釘やネジが混入することはないのだが、枝葉が地面に接し、土や石がくっついてしまう。
それが大量にウッドチッパーの中に入るとなると、カッター式では、刃を痛める率が高い。
そんなわけで、ハンマー式になった。

自走ハンマー式となると、もう、選択肢は、ほとんどない。
あとは、ブロアー付きか無しかというだけ。

ブロアーというのは、粉砕した後のチップを遠くに飛ばすための筒のようなもの。
これは、ブロアー付きを選んでも、ブロアーなしと同じことができるため、ブロアー付きを選択。

ってことで、注文してから、約2ヶ月で来た。

カルイ KSC-1303B である

昨日の午前中に納品され、早速、稼働。
まずは、そこら辺に置いてある枝を粉砕していく。
エンジンは、全開で稼働させるため、物凄い音で、それにプラスして、ハンマーで叩き斬る音も、これまた凄い。

そのため、しばらくすると、耳がガンガンしてくる。
付属で耳栓も付いているのだが、耳栓をすると、細かい音が聞こえなくて、危険度が増すためあえて付けない。
最初のうち、耳栓をしていたら、枝の擦れる音などが聞こえずに、首元に枝が直撃してしまったのだ。

しばらく、順調に稼働していたのだが、ある時、動かなくなってしまった。
見てみると、粉砕された木のチップが、詰まってしまっていた。
それを取り除いて再始動させるのだが動かない。

何度もやっていたら、煙がモクモクと上がってきたので、稼働停止。
販売店に電話した。

やっぱり、細かい枝や葉っぱは不得意だった

販売店のスタッフに来てもらい、分解してもらったところ、原因は、細かい枝や葉っぱの連続投入による詰まりだということがわかった。
中をきれいに掃除して再稼働させると、無事復活した。

初めからわかっていたことだったのだが、やはり、細い枝や葉っぱは不得意だったのだ。
その一つの解決策として、ブロアー(遠くに飛ばす機能)を使わないで、下から排出してあげれば、詰まる可能性はかなり低くなる。

こうして我が家に、新しいおもちゃが一つ増えた。
枝葉は、まだまだ山のようになっているので、しばらくがんばってもらう必要がある。
さらに、粉砕されたチップを地面に撒いておけば、土が剥き出しよりも遥かに見栄えも、踏みごごちも良いし、雨上がりに、靴の底に土がべったりとつかなくなるというのが最大のメリットだろう。

新しいおもちゃは、やっぱり楽しい。

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