今日の夕食のメニューは、先日余った鹿のロース肉とカブのペペロンチーノ。
の予定だったのだが、鹿肉に気を取られている間に、カブを忘れていた。
パスタが茹で上がるまで、残り3分。
3分でカブを持ってきて、切って、焼きあがるか?
そんなことを考えている間もなく、カブを取りに走った。
カブを手にして、素早く包丁を握り、カットにかかる。
ザクッ!ザクッ!ザクッ!
ぐあぁぁぁぁーーーー!!
や、や、やっちまった。
左手の小指の先に激痛が走った。
素早く口に加えて血が流れ出すのを阻止する。
「傷口見てないけど、完全に指削いでるな、こりゃ」
そう思いながら、隣の倉庫に向かい、薬棚の中にある絆創膏類を全部掴んで小屋へ戻った。
あったのは、ウォーターブロックバンドエイド、高吸収ワンタッチパッド、通気性シートで蒸れにくいワンタッチパッド、そして、ガーゼなどを止めるためのテープとワセリン。
まずは、止血のために高吸収ワンタッチパッド特大サイズを貼る。
それを、テープで巻いて、とりあえず血を垂らさないようにした。
と、ここで、
「あれっ、削いだ方の指のカケラってくっつくんじゃないか?」
そう思って、キッチンに戻り、まな板の上を見ると、削がれた指のカケラが横たわっていた。
そいつをそっと掴んで、指にくっつけてみる。
丸くえぐられているため方向がわからん。
よーく見ると、指紋のラインが見えるので、合うように置いて、テープできっちり止めてみた。
「ふ〜っ、ひとまず安心」
次に、ネット検索。
指削いだ・・・ポチッ!
すると、どうやら、指のかけらをくっつけておかなくても、削いだくらいなら指は再生すると書いてある。
「なんじゃい、せっかくくっつけたのに」
下手にズレてくっついちゃうよりも、再生してくれた方が綺麗に治りそうだと思ったので、せっかく処置したが、全部取ってやり直すことにした。
今度は、ワセリンをたっぷりと患部に盛って、その上からウォーターブロックバンドエイドを貼り、それをテープで固定。
さらに、サランラップで包んで、さらにテープで固定した。
たぶん、これで大丈夫だろう。
さて、結局、カブは焼き切れなかったけど、まあ、食べられるってことで、しっかり、鹿のロース肉とカブのペペロンチーノを平らげた。
削いだ瞬間は、激痛が走ったが、その後、指をくわえている間は痛みはほとんどなく、水を防ぐために、ビニール手袋をして、手首に輪ゴムを巻いていたら痛みが増してきたので、血流が良い方が痛みが少ないことがわかった。
現に、止血のために指を心臓よりも上に上げている時の方が、痛みが強く。
普通に下ろしている方が、痛みが少ないのである。
まあ、こういうのは、意外と時間が経ってからのほうが痛みが増す傾向にあるので、明日以降油断はできないけどね。
ってことで、山で危険と隣り合わせの割に、実際の怪我が料理って、なんだかちょいとかっこ悪いが、まあまあ、仕方がない。
こんなこともたまにはあるさ。
P.S
削いでしまった指の写真も撮ったが、あまりにもグロいので掲載は差し控えておく。
ちなみに、写真を見てみると、指の先をほぼ削ぎ落としていたのだが、こんなに切り落としてしまって、本当に、再生するだろうか?
と、ちょっと心配・・・