薪棚作ったゾ

助っ人『フクロウおじさん』

このところ、雨だったり、曇りだったり、晴れの日が少ない日がちょこちょこ続いている。
そんな日々の中、昨日は、晴れ。
しかし、どうにもエンジンのかかりが悪い僕は、朝、散歩に行ったきりで、だらだらと過ごしていた。

午前10:30に差しかかろうとしていた時、電話が鳴った。
「やっとるかい?」フクロウおじさんからだ。
「やってない」と僕。
「今日、枯れ松、切りに行くわ」
ということで、重い腰を上げ、作業服に着替えた。

何時に来るとは言っていなかったのだが、フクロウおじさんが来たのは、11時頃。

早!

「ガレージの後ろの松が気になってな」
と言いながら、装備を整えて現れた。
ちょうど、建設中のログガレージの上にある松が、枯れてしまっており、枯れ松をそのままにしておくと、他の健康な松にも松食い虫が入ってしまい連鎖的に、周辺一帯の松が枯れていく。

僕のところは、その現象が進行していて、僕が来た時にも、立ち枯れた松が10本以上あり、来てからの2年半でも、何本も枯れていった。
昔は、山全部くらい松に覆われていたそうで、松茸は取り放題、まるでしいたけのごとく鍋に投入していたらしいのだ。

松の伐採を終えて、次に取り掛かったのは、2年前に僕が、切って切って切りまくったが、結局、回収できずに放置してしまってあるヒノキを薪にするため、玉切りをすることにした。

伐採したヒノキの数は、200本以上ある。
結局、放置していたことで、虫や菌が入り込み、建築資材としては使い物にならないものばかりになってしまった。
ってことで、転がっているヒノキや松をバンバン切っていく。

一人より二人

午前11時頃から始めた作業は、ちょいちょい休憩を挟みながら続けた。
僕一人でやっていたとしたら、2時間もしたらちょっとの休憩が、そのまま終了!ってことになっていただろうが、やはり、二人でやるとモチベーションも下がらずに、ドンドンバンバンやっていける。

ここに来た当初は、一人でも、初めてやることだし、やっていて楽しいので、朝から晩までやり続けていても、なんの苦もなく、逆に、一人でやっている方が、いろんなことを考えたり、途中で違うことを始めたりして、好きにできてよかった。
しかし、2年も経つと、正直って

若干、飽きた

やること自体が飽きたわけでなく、一人で黙々とやるのに飽きたのだ。
こうして、助っ人に来てもらって、一緒に同じことをやっていると、一人一人はそれぞれに作業をしているのだが、それでも、一人だけでやっているのとは違う。
会話もできるし。

薪棚を作ろう!

ジャガくんに、たっぷり2杯分の木を積み込み。
薪割りをする。
僕も、2年半で、薪割りはだいぶ慣れてきたが、フクロウおじさんは、さすがに何十年選手だけあって、素早く確実で、軽くやっているようなのに、僕では、割れない丸太も軽々と割っていく。
僕は、すっかり、丸太を置く係に専念した。

僕が丸太を置き、フクロウおじさんが斧を振り下ろす。
まるで、杵と臼で突く餅つきの要領である。
このやり方は、かなり効率がいい。
工場でいえば、分業制ってやつだな。

バンバン丸太を割り、量産した薪を、薪棚を作って積み上げることにした。
3m程度の丸太を下に敷き、横から崩れないように杭を立てる。
杭の両側にロープを張って、簡易薪置き場の完成だ。
そして、ジャンジャカジャンジャカとバランスを見ながら積み上げていった。

で、完成!

「おー!」と僕。
「やったな」とフクロウおじさん。

なかなか、いい感じで出来た。
予想以上に、よかったので、二人とも「隣にまた作ろうや」ってことで合意。
ってことで、薪棚の壁を作ってみることに決定した。

でも、これって、崩したくなくて使わないんじゃ?という心配もほんのりとしていた。

*フクロウおじさん
なんで、フクロウおじさんなのかというと、チェーンソーアート(チェーンソーで木を削って彫刻を作る)でフクロウを作っている方だからなのだ。
最近は、イルカなんかもやっていたり、焼きごてを使って、木に絵を描いたりしているらしい。
周りの人たちからは、師匠とか先生とか言われているようなのだが、僕は、そんな呼び方よりもフクロウおじさんの方が可愛くていいと思っている。

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