ベーコンといえば。
懐かしい、目黒のハム屋さん。
当時、いろんなところに行っては、ベーコンを買って、食べて、そして、決定的に美味しかったのが、目黒のベーコンだった。
お店の名前は・・・「FRENCH DELICATESSEN KAMIYA」
ここのベーコンは、芳醇な香りと、深い味わいがした。
朝、このベーコンを焼くと、単なる肉を食べているのではなく、何かこう、とても豊かに一日を過ごせるような気がするような、香りと味わいだったのだ。
その香りと味は、もう、すでに記憶のかなたに行っていたのだが、今日、ベーコンを自分で作って、その芳醇な香りと深い味わいを思い出した。
香りの主な正体は「桜」
桜チップという、桜の木をチップにして、それで燻すと、芳醇な香りがつく。
この桜チップ、もちろん、自分で作りました。
きっと、チップの新鮮さも、重要なポイントなんだと思う。
といっても、ほとんど、おがくずですけど。
でも、いいんです。
なんでも出来ます。
そして、この寒空の中、外で火を起こしまして、燻製にするわけです。
こんな感じ。
周りは、雪です。
そして、使う肉は、豚ではありません。
もちろん、イノッチであります。
先日、お手伝いした、90kgのイノッチ(メス)のバラ肉です。
一月に獲れるイノッチ、それもメス、さらに90kgという巨体には、分厚い脂肪がくっついていました。
こいつをベーコンにするわけです。
目黒のハム屋さんKAMIYAで買うベーコンも、いつも、脂が非常に多かったのを思い出します。
良質な脂というのは、実にうまい。
旨味は、脂にあるといってもいいのではないかと思うのです。
そして、燻すこと、約三時間。
出来ました!
ジャーン!
うまそー!
そして、食べてみると・・・旨いっす!
あ〜、KAMIYAのベーコンを思い出しました。
この芳醇な香りと深い味わい。
脂がしつこくなく、さらりとしていながら、旨味がある。
もちろん、僕に、ベーコン作りのノウハウや腕があるわけではありません。
これは、やっぱり、すべてが「◯◯したて」がポイントなんでしょう。
肉は、獲りたて。
桜チップも削りたて。
そして、燻したて。
肉も、桜も、燻すのも、自前で出来るからこそでしょうね。
いや〜、マジで幸せだー。
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