2月19日、杉の枝葉を集取していて、沢に落っこちた話をした(かな?)
沢にかかっていた、古い丸太の橋があったのだが、真ん中に太いのが一本、両脇に細いのが二本。
行きは、当然、慎重に太い橋を渡り、帰りも当然、太い橋を渡っていたのだが、その時、バランスが崩れて、細い木の橋に足を置いてしまった。
その瞬間、細い木は折れ、沢へ真っ逆さまに転落。
ゴツゴツした岩ばかりの場所で、背中〜脇腹を強打して、さらに、一段低い場所に落ちて、今度は、側頭部を強打した。
「ヤバイかな?」と思ったが、以外にも、気絶もせず、動けないこともなく、かなり痛かったけど、極間の冬に水に濡れるのが嫌だったので、すぐに体を起こし、沢から脱出した。という出来事があったのだ。
しばらく体は痛かったが、そのうち治るだろうと思っていた。
しかし、日に日に、肋骨の痛みが増してきたのだ。
きっと、落ちた当初は、骨だけでなく、周りの筋肉や血管も損傷していて、腫れている事によって骨を圧迫し、肉によるコルセット状態だったのではないかと思われる。
そのため、骨が自由に動けずに、骨が神経を刺激することがなかったのだろう。
だが、日を追うごとに、筋肉などの肉部分の腫れが引いていき、徐々に骨が動けるようになってきたことで、損傷している骨が、周りの神経を刺激するようになったのだと思う。
以前、戦闘術を習っていた時にも、前蹴りを左肋骨に食らって、かなり長い期間痛みが引かなかったことを思い出した。
確か、治るのに一ヶ月以上を要したように思える。
沢に転落してから、今日で二十日だ。
十日後には、東京で撮影があるのだが、この痛みが十日で引くとは思えないほどの激痛である。
前蹴りを食らった時にも調べたが、肋骨は、特に治療法はないようで、安静にして骨がくっつくのを待つ以外ないようなのだ。
とはいえ、今まで、まったく安静しておらず、集材作業をしてたけど・・・
そういえば、一度、力を入れた時に「ピキッ!」という音を聞いた。たぶん、ヒビくらいは入っていると思われる。
さらに、今日から月は「下弦」に入る。
そう、今年の新月伐採最後の一週間なのだ。
木を切るのは、もう十分だという神様からのメッセージだろうか?
実は、秋から今まで、木を切ってきたが、木材市場や加工工場を見て、話を聞いた時から、「今、この安値の時に木を切ってしまうのは、とても勿体無い」という思いに駆られている。
実際、僕が作る家は、百年とか二百年とか保たせるような設計や造りにはならない。
せいぜい、僕が死ぬまで楽しむためでしかない。
そう思うと、太くよく育っている木を切るよりも、市場最低ほどに安いのだから、木は買った方が良いように思えてきたのだ。
もちろん、新月伐採はもとより、冬に切っているとも限らないし、乾燥も人工乾燥で油分さえも失ってしまっている屍のような木材かもしれないが。
なので、この一週間も木を切らないかもしれない。ってことは、今年の伐採終了ってことかも?
それは、さておき、一昨日よりも昨日、昨日よりも今日と、日に日に痛みが増していく肋骨。
まあ、折れてはなさそうだから大丈夫だけど。それにしても激痛である。
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