電気検針のお姉さんのために

ここへの来客は、ほとんど限られた人ばかりだが、月に一回必ず来る人がいる。

それが、電気検針のお姉さんである。

毎月、計12回ここに来ているが、話したことがあるのは1回だけだ。

ここには、稼働している電気メーターが3つある。

そのうち2つは、住んでいる小屋に付いていて、残りの1つは水が止まったり、貯水タンクに水がなくなったり、何かの原因でパイプに空気が入ってしまった時のために、ポンプが設置してある場所にある。

このポンプのためだけに、メーターがついていて、毎月基本料金432円を払っている。

木を切る前は、すんなり行けた場所だったんだけど、山側の木を切って通り道を塞ぐように倒してしまったので、木を避けたり、またいだりして行かなければならなくなっていたのだ。

それでも、冬から春の間は、草が生えていなかったのでよかったのだが、グングンと草が伸びて来て、倒れた木々を避けても草の中に入って行かなければならなくなっていた。

僕だけなら、地下足袋や長靴でガシガシと侵入して行けばよかったが、僕以外に唯一ひとり、毎月そこへ行かなければならない人がいたのだ。

それが、電気検針のお姉さんである。

お姉さんのいでたちは、電力会社指定の作業服に、足元は確か運動靴だ。

まあ、行けないことはないが、きっと・・・嫌だろうなぁ

ってことで、少しでもお姉さんが「こんなとこ来たくないわー」と思われないようにしておこうと思い、なるべく通りやすいように頑張ってみた。

これが、木を切った当時。

枝はある程度払ってあって、葉っぱも枯れていたので、こんなモサモサじゃないけどね。

で、今回、通れるように残りの枝を払って、片付けて、木の先端の方も全部カットしたのだ。

これから、お姉さんも「冗談じゃないわ、まったくもー」とかは、言わないであろう。

それにしても、冬場の写真と夏の写真じゃ、光の具合が全然違うな。

冬は、暗ぼったーい感じだけど、今は、お日様ピッカピカのギンギンギラギラって感じだな。


via Mark な 人生



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