旅を終え、山に帰る

連チャン三連休の間、旅に出ていた。
この間、大型台風が二つも日本列島にやってきたのだが、その台風の隙間を旅してきた。

まずは、一発目の台風が四国に上陸するほんの少し前に、無事、四国を脱出。
成田に飛ぶ。
まずは、奥さんのいる千葉で二泊。

千葉にいる間、一発目の台風は、日本海を進んでいたが、線状降水帯が横浜辺りを襲っていた。
そのため、東京発の新幹線の多くが運休を余儀なくされ、新幹線は混雑していた。

運休の多くが、東京・名古屋・大阪などの大都市だけに止まる『のぞみ』だったが、僕たちは、浜松に停車する『ひかり』に乗る。
通常、ひかりは、あまり混まないのだが、のぞみの運休によって座席数は限られていた。

そこで、いつもは自由席なのだが、この時は、グリーン席を取った。
もしかして、人生初の新幹線グリーンだったかもしれない。
めっちゃ快適だった。

外から見るだけでは、大差ないようにも感じるが、乗ってみると大きな違いがあった。
ちなみに、帰りの浜松ー新富士間は、自由席にしたのだが、グリーンとは段違いだったのを実感した。

浜松に到着して、そこから、JR東海道線で新所原へ。
そして、ローカル線の天竜浜名湖線に乗る。

まるでジャングルクルーズ

天竜浜名湖線は、浜名湖をぐるっと回るローカル線。(一番下に、車窓の動画あるよ)
ほとんどが無人駅で、列車の車両も一両だけ。
それも、たぶん電車ではなく、ディーセル車だと思われる。

江ノ電は、住宅街を走ることで有名だが、天竜浜名湖線(略して天浜線)は、まるでジャングルクルーズかのように、ジャングルのような木々の間を走り抜けていく。
正直、これを見るだけでも、天浜線に乗る価値はあった。

東都筑で降りて、1km弱歩くと、最初の宿『割烹旅館 琴水』到着。

浜名湖畔にある、割烹旅館 琴水に到着

久々に、母と弟に会い、懐石料理に舌鼓

今回は、久々の帰郷。
コロナが始まってから帰っていなかったので、母に会うのは三年ぶり。
そして、一番下の弟に会うのは、なんと十年ぶりなのである。

二人が旅館に来て、奥さんと僕の四人で懐石料理をいただいた。
今回は、十歳違いで40歳になる弟の人生相談。
これからの自分の人生について、少し悩むところがあるという。
十年ぶりで、人生について兄として相談されると言うのは、なんか、ちょっと、嬉しかったのだ。

僕は、周りからは、好き勝手に生きて、それなりに充実した人生を送っているように見えるため、多少、羨ましがられる部分がある。
確かに、もう十年くらい、まともに労働をしていないし、山に来て、毎日やりたいことを、やりたいだけ、やりたいようにやっている人生である。

世の中には、やりたくないことをやり、やりたいことが思うようにできず、なりたい自分ではない人生を歩んでいる人たちが多い。
弟も、そんな中なの一人なのかもしれない。
だが、そんな人生を、是非とも抜け出し、やりたいことを、やりたいだけ、思う存分にやれる人生を歩んでもらいたいと思っている。

やはり、身内というのは、他の人とは違う感覚になる。
自分の時間や労力、知識、資産や資金も存分にかけて、その望みをサポートしたくなるものだ。
今までは、自分に子供もいないし、奥さんとも、他の家族とも離れて暮らしているので、あまり思ったことがないのだが、やはり、ファミリーは大切にしたいものだと感じた出来事だった。

翌日は、36年ぶりに実の父に会う

母とは3年ぶり、弟とは10年ぶりだが、今回は、36年ぶりに実の父に会った。
前回あったのは、中2の時で、まともに会うのは、今回が2回目である。

母から写真が送られてきて、そこに写った実の父は、痩せこけていて、しわくちゃだったので「これは長くはないかな?」と思い会ってみた。
会ってみたところ、畑仕事で痩せていて、日焼けするので肌が乾燥してシワが多かっただけで、すこぶる元気だった。

奥さんがたくさんの質問を投げかけてくれたおかげで、いろんな話を聞くことができた。
あれが、男二人だったら、ほとんど会話をせずに、場の空気も悪く、あっという間に帰ってきたと思う。

8ヶ月前に、上の弟を亡くす

今回、10歳下の弟の人生を、本気で良い方向へ導きたいと思った一つのきっかけとなったのが、8ヶ月前に上の弟を亡くしたからである。
世間では、毎日、コロナの感染者数と重症化数、そして、死亡者数が発表されているが、実際には、コロナ騒動によって間接的に打撃を食らっている人たちは大多数いて、その中でも、死亡にまで繋がっている人たちも、相当数いる。
弟も、その中の一人だった。

二年半前に育ての父が他界し、その後、爺さんが死に、そして、弟もこの世を去った。
今回は、ずっと行けていなかった墓参りに行くことも、目的の一つだった。
無事に墓参りを済ませ、浜松の隣、磐田市に向かった。

磐田駅前『Bistro S』で、高校の友人と、腹がはち切れるほど食う

獲れたて生エビを軽く炙ってホタテと共に

夜は、磐田に住む、高校の友人と食事をする。
この日、残念ながら、友人の奥さんは合流できず、3人で磐田駅前の『Bistro S』で夕食。
ここは、以前にも来ていて、広くない店内にお客さんがびっしり、ぎゅうぎゅうに入っていた。
しかし、ここもコロナの影響か、平日の夜ということもあり、前回のお客でぎゅうぎゅうとは打って変わって、スキスキの店内で、少し寂しいほどだった。
だが、相変わらず、料理はうまいし、量も多く、もう、最後のデザートの時には、腹がはち切れると思えるほど食べた。

友人の仕事が、今までの社会人生活の中で、最も充実した日々を送っているという話が聞けてよかった。
やはり、周りの人たちが幸せに生きているということを聞くと、実に嬉しい。
特に、コロナ騒動で、僕自身も仕事を失ったし、多くの人たちが疲弊した中で、明るい道を見つけて、歩むことができているというのは、本当に素晴らしいことだと思える。

富士山の麓にある『そばの実 一閑人』へ

上に書かれている牛乳ほにゃららではなく、下の『一閑人』入り口を入ると待機場所があり、常に人が並んでる

翌日、東海道線で掛川駅まで行き、そこから、新幹線こだまで富士宮へ行った。
新富士駅前で、スバル レヴォーグを借りて、北へ向かった。
目指すは、富士山の麓にある『そばの実 一閑人』

数年前に、この店を見つけて来店。
今まで食べたそばの中で、ダントツに美味い蕎麦だった。

そして今回、久々の来店。
すでに、超人気店になってしまっており、入店まで1、2時間待ちは当たり前とのこと。
さらに、そばがなくなったら閉店してしまう。

そのため、無事にありつけるか不安だったが、平日ということもあり、待ち時間30分程度で入店し、変わらぬ旨さの蕎麦をいただいた。
相変わらずの絶品蕎麦、無料で出してくれる蕎麦茶でさえ、驚きの旨さなのである。

手間と時間はもちろん、原材料費も相当かかっているだろうなぁと感じる。
蕎麦というのは、結構、高額なのだが、この一閑人で食べると、その価格が安く感じてしまうほどに、原材料・手間・時間がかけられていることを感じるのだ。

スバル レヴォーグ

新富士駅で、レヴォーグをレンタルして、およそ300kmを走った。
僕は、ポルシェに乗っているので、世界で二社しか採用していない水平対向エンジンを乗せているスバル車は、いつも気になる存在なのだ。

少し、レヴォーグの印象を書く。
借りたのは、現行モデルではなく、ひとつ前のモデル。
まず感じたのは、加速性能の良さだ。
思い通りに加速していく。

ブレーキは、限界を試したわけではないので、なんとも言えないが、たぶん、十分いいはず。
車体が軽いため、不足はないはずである。

ハンドルの重さもちょうどいい。
少し前に、三菱アウトランダーPHEVに試乗したが、日産、ルノーとの共同開発らしく、ハンドルやサスペンションが軽く、日産寄りになっているのを感じた。
軽いと高級感を感じることができるが、ラリーで鍛えてきた三菱のSUVに、そこまでの高級感を求める人がいるだろうか?と思う。
国産高級SUVが欲しければ、レクサスを選ぶ。

脱線したが、レヴォーグはもちろん、スバル車は、しっかりと路面の情報をハンドルを通じて教えてくれるので、運転していても怖くない。
ただ、日本車はどれもそうだが、アクセルやブレーキが軽く、微妙な操作に気を遣う。
その点、欧州車は、少し重めで、初動に対する反応がソフトだ。
そのため、微妙なコントロールをしやすいのがいい。

シートは硬めで、高級感はないが、スポーティーながら、後席も、トランクも余裕がある。
全体的には、非常にいい車だった。
今回は、高速はもちろん、ワインディングや狭い道も走ったが、車体が大きくない割に安定しているので、走りやすかった。

八ヶ岳の友人の元へ

星のリゾート リゾナーレ八ヶ岳

以前は、僕と同じように東京で仕事をしていたが、八ヶ岳に引っ越した友人がいるので、蕎麦を食べた後、八ヶ岳へ向かった。
台風が過ぎ去り、澄んだ空気の中に八ヶ岳連峰が見えた。
僕も、山に住んではいるが、やはり2,000m超えの山々が連なる光景は圧巻だった。

この日は、友人の家で食事をご馳走になり、翌日、周辺のおすすめスポットへ色々と連れて行ってもらった。
僕の場合は、松山市街地から車で30分という近さで、山を降りれば、そこは、地方都市のベッドタウンという様相で、里山っぽい場所はほんの少しだけ。
それに比べて、八ヶ岳や清里などは、THE 別荘地&観光地で、おしゃれな店が目白押し。
牧場やお店、観光スポットなどがきれいに整備されており、僕のように『ただの山』とは大違いであった。

ホテル 神の湯

八ヶ岳の友人には、二日にかけてお世話になったのだが、ここで泊まったのが『ホテル 神の湯』である。
友人の家からは、高速も使って車で30分の場所。
日常であれば、高速使って30分って随分と遠い場所だと思うけど、旅行の30分っていうのは、あっという間のすぐそこという感じだった。
まあ、乗ったことのない車でドライブを楽しんだということである。

ホテル 神の湯の最大の特徴は、掛け流しの温泉に24時間入り放題、さらに、貸切風呂が4つもあるという点だ。
僕は、基本、他人と風呂に入るのが、あまり好きではない。
一人、または、奥さんとゆっくりのんびりマイペースで、静かに入りたいのだ。

なので、いつも人気の大型ホテルとかではなく、こじんまりとした民宿とか、潰れかけで誰も来ないようなボロボロの宿なんかを選ぶ。
以前、鹿児島で泊まった宿は、プールのように巨大な露天風呂に、温泉が滝のようにかけ流されていた。
それでいて、宿泊客はたぶん数名だったため、巨大露天風呂で一人で遊んでいたのだ。

今回も、貸切風呂でのんびりできた。

早朝の貸切露天風呂

新幹線グリーン席、富士から東京へ

帰りもグリーンを取った。
行きとは違い、グリーンや指定を取らなくても席は十分に空いているようだったのだが、旅の終わりなので、知らぬ間に疲れが溜まっているのではないかと思いグリーンにすることにした。
浜松から新富士までの短い区間を、普通席にしたのだが、あまりにもグリーン席との乗り心地に差があり、一度味わってしまったグリーンの快適さを、もう一度、味わいたかったというのも本音である。

さて、普通席とグリーン席、一体何が違うのかというと、まず大きな違いは、座席の広さである。
そして、シートの質が断然違う。
さらに、足置き場もあり、テーブルも広い、それでいて、足元も広いので、テーブルが邪魔にならない。
座席とは直接関係のないことだが、フロアが高級な絨毯敷きであることも、ゆったりとリラックスできる要因である。

ただ、ひとつ、大して気になることではないが、少しだけ気になる点がある。
どうやら、サラリーマンの出張で、出張費にグリーン席の代金が出るのかどうかわからないが、結構な比率で出張帰りのサラリーマンっぽい人たちが乗っていて、テーブルを出して、その上にラップトップを広げカチャカチャとキーを叩いている。
時折、仕事の電話がかかってくるようで、電話に出たりしている。
たいして気になるわけではないが、どうにもセカセカした空気を醸し出しているのだ。

グリーン席で、とっても快適

新幹線から、高速バスで、奥さんの家に戻る

新幹線を降り、銚子行きの高速バスに乗り込んだ。
「狭い、狭すぎるぅ」
グリーン車からバスに乗り換えると、バス席二席がグリーン一席+1/4程度。
でも、まあ、いいけど。
ただ、差にびっくりしただけである。

乗っている時間は、どちらも約1時間半、やはり、新幹線のグリーン席は、相当快適であった。

まとめ

今回は、いろんな人に会った。
やはり、人に会うというのはいい。
どんなに素敵な観光スポットに行こうが、どんなに美味しい食事にありつこうが、やはり、人に会うということが一番の宝になることを実感した。

僕は、10年ほど前に、一人でいろんなところに旅に行っていたのだが、あまり人に会わなかった。
そうなると、観光スポットへ行っても、なんとなくいろんなものを見て見識が広がるだけで、それ以上にはならない。
たまに、人に会って話をしたりしても、その後につながるわけではないので、すぐに忘れてしまうし、大した思い出にもならない。
しかし、知り合いに会いに行ったり、旅で出会った人とその後交流した人のことは、すごくよく覚えているものなのだ。

さらに、食べ物に恵まれた旅でもあった。
旅館の料理は、もちろん絶品であったが、翌日、実の父に連れて行ってもらった鰻屋が、絶対に地元民しか行かないような店だった。
看板らしきものはなく、工場の前に立つ小さなプレハブのような小屋。
脇に「うなぎ」と書いてあるだけだった。
中に入ると、テイクアウト用のカウンターと、座敷に四人掛けテーブルが二つだけ。
ただ、味はよかった、そして、払ってないけど値段も安い。

なぜかバナナ。肝吸いは「塩忘れたのかな?」というぐらいの薄さだったが、うなぎと漬物はよかった

八ヶ岳でも、絶対に観光客が行かないような店に案内してもらった。
まず、看板がない。いや、あるんだけど、全然わからない。
さらに、建物が奥まっていて、オープンしているのかが、まったくもって不明。
そんなカレー屋さんだった。
そしてこちらも、四人掛けのテーブルが二つとカウンターに三席のみ。
本格すぎだろっていうくらいに、本格インドカレーだった。

米がコメじゃない、本格すぎるインドカレー

そして、実感したのは、やっぱり新幹線はいい。
さらに、グリーン席は最高ってこと。

四国には新幹線はなく、その代わり、飛行機は羽田にも成田にも、沖縄にも北海道にも飛んでいるので、遠出するなら飛行機で十分ではあるが、でも、やっぱり、新幹線の手軽さと快適性を実感すると、少し時間がかかっても、やっぱり新幹線のほうがよく感じてしまう。
特に、成田に飛ぶときは、狭くて心地の悪いジェットスターしかない。
一番前の最も快適な席を追加料金を支払って取るのだが、それでも、JALの普通席の方が快適である。
ここ、なんとかなるといいのだけど、LCCじゃ無理だよなぁ。

ってことで、とっても面白い旅だった。
今回の旅で、会ってくれたみんな、お世話になった方々、ありがとうございました。

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