カッパを買った。
そんなことを話題にしてどうする?
という感じなのだが、書きたくなった事柄があったのだ。
カッパと言っても、単なるビニールではなく、登山用のゴアテックスである。
今まで持っていたものは、もうずいぶん前に、富士登山用に買った、軽量タイプのゴアテックス。
ペラペラなのだが、使うタイミングはほとんどなく、ほぼ、ウインドブレーカーとしての用途として買ったのだ。
風を防ぐことができればよかったので、ペラペラでも問題なし。
ただ、単なるビニールでは、汗をかいてしまうので、そこはやっぱりゴアテックスである必要があった。
ペラペラな軽量の物を選んだ理由は、軽くて小さくなるからということが大きな理由である。
登山をするのに、荷物が少しでも軽く、小さければ、その分楽になるのは徒然なのだ。
そして山にきた。
山に来たと言っても、雨の日などは作業はしないので、基本的にカッパなど必要ない。
しかし、山暮らし二年目から、ヤギと犬を飼い始めてしまったことでカッパが活躍することになってしまったのだ。
雨の日は、作業はしなくていいのだが、小雨程度であれば、犬を散歩に連れて行き、ヤギを餌場に連れていかなければならない。
ザーザー降りであれば、動物たちも行きたがらないが、それほどでもなければ、雨などものともせずに出たがるのである。
そんな時、僕としては、はっきり言って出たくない、濡れたくない、家の中でヌクヌクとしていたい。
でも、仕方がないのでカッパを着て出ていた。
小雨の時は、どうということがなかったのだが、ある日、そこそこ雨が降る中で外に出たところ、どうも、撥水・防水力が弱い気がした。
肩のあたりが濡れているのだ。
ズボンの方は、木の枝などに引っ掛けてボロボロになっていたので、少し前に買っていたのだが、どうやら上着もダメらしかった。
そこで、上着を買いに行った。
行った場所は、モンベルである。
愛媛に来てから、どうもモンベルを来ている人の割合が多い気がしていたのだが、その理由がわかった。
モンベルの直営店が、ちょいちょいあるのだ。
かたや、それ以外のアウトドアメーカーの直営店は、どうやらなさそうなのである。
そうなれば、やっぱり多くの人たちがモンベル派になるのもわかる。
ってことで、僕も、モンベル派になったのだ。
今までは、一番有名どころのノースフェイスを選ぶことが多かったが、どうも調査してみると、モンベルはかなり秀逸らしい。
特に、カッパは、かなり良いというネット上の評判である。
それに、画面だけで決めることもできるが、せっかくお店があるのだから、チョチョイと行って、実物を見て、着て、選ぶ方が良いのは当然だろう。
ってことで、モンベルへ向かった。
カッパの種類だけで、6種類ほどあり、なかなか迷うが、山作業をしている僕にとって、第一に選ぶ基準は「丈夫さ」である。
今までのペラペラの軽量タイプでは、枝に引っ掛けて、すぐに破れてしまっていたので、破れないことが第一なのだ。
ってことで、一番丈夫なやつをチョイス。
ついでに、二階に上がり、型落ちなどのアウトレットをチェックする。
すると、通常、人気のある種類の、それなりの色の、MとかLとかの標準的なサイズのものは、アウトレットに残っていないのだが、なんだか、良さそうなのを見つけた。
まず、種類は、ゴアテックスプロ。
ゴアテックスの中でも、最も優れた機能を持つヤツである、、、と思う、たぶん。
それに、触った感じからして丈夫そう。
色は、黄色。
山にいる以上、目立つカラーの服というのはマストなので、赤・オレンジ・黄色というのは、絶対条件である。
最後は、サイズ。
厚みのある服の上から着ることもあるためLサイズを選ぶ。
通常、アウトレットにあるのは、XS、S、XLあたりが定番なのだが、なぜか、Lがあった。
もちろん、この一つだけがLサイズで、すべてのアウトレットのカッパを見ても、Lサイズなど皆無だったのだ。
もう、これを買え!
と、言われているようなものだった。
最後に、価格だが、税抜33,800円が、税込18,200円になっていた。
表示がややこしい、、、税抜きと税込みが混在していて厄介なので、ちょいと書き直すと、税込37,180円→18,200円で、およそ半額ということだった。
ちょい型落ち程度で半額というところが、なんだか、ちょっと、訳ありっぽくて怪しかったが、表示を見ても、単に「旧製品」というだけで、傷があるとかいうわけではないらしい。
後で、ググってみると、ゴアテックスプロの製品が余り出てこないところを推測すると、プロが廃盤になったのか?と思った。
まあ、そんなことはどうでも良いとして、これを着て、冬山の猛吹雪の中を歩くわけでも、横殴りの豪雨の中を突き進むわけでもなく、単に、雨に濡れずに、枝に引っかかっても破れなきゃ良いので、これで、十分すぎるほどである。
そんなわけで、なんとなく、良い買い物ができたように思えたので、どうでも良いけど、ブログに書いてみたというわけである。