生後一ヶ月の子ヤギたち、草を食べ始める

4月2日に生まれた三匹の子ヤギたち。
二ヶ月くらいは、母ヤギのお乳だけを飲んで育つのかと思っていたが、生後一週間ほどで、子ヤギたちは草を噛み始めていた。
ただ、噛んではいるものの、食べることは出来ていない様子で、噛んでいるだけという程度だったのが、今では、しっかりと草を食べている。

母ヤギのフーちゃんは、早々に乳離れをさせようとするのか、お乳を飲もうとする子ヤギたちに、飲ませまいとして、乳首に吸い付いた瞬間に移動したり、脚で子ヤギを退けたりしている。
人間界では、甘やかす親の多い中で、立派なヤギに育てようと頑張っているお母さんの姿をそこに見た気がした。

五月にもなると、地上の草も、木々の葉も、よく茂ってくる。
ヤギたちにとっては、時間無制限の食べ放題に毎日来ているようなもので、それも、一年で最も美味しい春の新芽を食べまくることができる。
こんな季節だからこそ、子供が生まれるのに適しているのだろう。

ヤギは、草ばかりを食べる印象があったが、実際には、木の葉もよく食べるし、穀物も大好き、みかんも大好きだし、栗などの木の実類も食べる。
ヤギの妊娠期間は五ヶ月なので、今回、生まれてきた子供達のタネが出来たのが10月、そして4月に誕生、すぐにフーちゃんは発情して、OPERAと合体したかもしれず、今度は、また10月に出産となる可能性がある。

そう考えると、妊娠期間五ヶ月というのは、春と秋に出産できるように、ヤギの体の機能が作られていると思える。
「半年に一回も出産していたのでは、体に負担がかかるので、オスとメスを引き離さなければならない」と聞くこともあるが、では、自然界では一体どうなっているのか?と思う。
人間が良かれと思って行うことが、本当に、動物にとって良いことなのか?

僕は、なるべく、動物は動物に任せることにしたいと思っている。
もちろん、僕自身の都合が第一であることは当然なのだが、僕の都合が悪くならない限りは、彼らが最も良いと考える行動をさせてやりたいと望んでいるのだ。
そのため、フーちゃんの出産時も、ビデオを少し離れて撮っていただけで、少しも手を下すつもりはなかった。

最近は、ヤギを飼いたいという人が増えているらしい。
フーちゃんの実家に寄った際、メスヤギ7人待ちだと聞いた。
「こりゃ、ヤギもビジネスになっちゃうのか?」と思ってしまうほどである。

今回の三匹の子ヤギたちの行先は、まだ、はっきりとはしていないのだが、予定では、二匹は里子に出すつもりである。
しかし、もしかしたら、三匹ともここで飼う可能性もある。
里子に出すのは、生後二〜三ヶ月の時点が理想なので、あと、一、二ヶ月で結論を出さねばならない。
う〜ん、どうしよう・・・

-ANIMAL:動物, MARK'S LIFE:日常