ビワの実が小さく育ち、スモモに蕾がついてきた

いよいよ春の訪れが近づいてきた。
日中は、暖かくなり、植物たちも少しずつ顔を出す。

うちのビワの木には、花が散った後、冬を越し、実が少しずつ育ってきた。
今の今まで、このビワの実を食べたことは一度もない。
すべてハクビシンに平らげられてしまっていたためだ。

今年は、電柵を張り巡らし、周囲の木からも飛び移ることができないように、余分な木は伐採し、伐採しなかったソメイヨシノの周りにも電柵を張った。
数センチまで実が成長する頃に、ハクビシンが現れると思うが、どう出てくるか?

新たなルートを探して、木に登ってきてしまえば、こっちも、新たに対策を立てていく。
去年は、分かっていても、見るも無残な形で、すべてをやられてしまったが、今年は、そうはいかない。
このビワの攻防戦には、力が入る。
いよいよ、決戦の時が近づくって感じだ。

そして、その後にはスモモが成る。
去年は、3/4程度はやられてしまった。
それでも、残った1/4を収穫し、無事に、食べること、配ることができた。
今年も、気合が入る。

↑スモモの花の蕾

近年、特にコロナで都市部が緊急事態宣言で身動きが取れなくなってからは、いっそう『田舎暮らし』に注目が集まっているようだが、いろんな雑誌やネット記事でも見かけるように、田舎は、なかなか忙しいのだ。

僕の場合は、ハクビシンとの戦いだが、場所によっては、猿が出没して、畑や果実を食い荒らしてしまう。
イノシシや鹿の被害は、全国で大きな問題になっている。

さらには、田舎特有の『集まり』もある。
地域のお役目がいくつもあり、都会とは違った忙しさがあるのだ。

そして、田舎にくれば、楽しみの一つである家庭菜園にも精を出すことになるし、今の時期、春には山菜採りも醍醐味の一つ。
都会に居ても、車で2時間も走れば山菜採りは可能だろうが、その日に「ちょっと食べたい」と思った時に採ってこれるのが、またいいものなのだ。

ポツンと一軒家を見ていると、山に住んでいる爺さん、婆さんというのは、とても元気である。
80歳、90歳でも急勾配を上り、木を切ったり、草を刈ったり、畑仕事に精を出したりしている。

見た目には、都会で暮らす年寄りの方が若く見える。
化粧品のCMでもよくやっているが「えっ!この見た目で、75歳?」みたいなやつである。
現に、僕も、この田舎に引っ越してきて、見た目の違いには驚いた。

見た目には、80歳くらいだろうと思った人が、まだ70歳程度だったり、70くらいに思えるような人でも60手前だったりした。
見た目としては、都会と田舎の人たちには大きな差がある。
しかし、肉体は正反対で、とんでもなく元気な老人だらけだ。

ある日、三軒隣(とはいえ2km離れている)のイチローさん(野球の鈴木イチローさんに似ているので、僕が勝手に命名)が自分のところの古い倉庫を解体するので、資材が欲しかったら持っていっていいと連絡をくれたので行ってみた。
土壁で作られた趣のある倉庫、僕からしたら「壊すなんてもったいない」と思えるようなものだったが、いつ崩れるか分からないというので壊すしかなかったようだった。

二階建てだったが、すでに二階へアクセスするための階段も梯子もない。
ところが、70歳超えのイチローさんは、ヒョイっと梁を掴んだかと思ったら、グイッと腹筋で脚を持ち上げ、くるっと回って二階に登っていってしまった・・・・

体操選手かよ!

と思えるような身軽さ。
当然、僕もチャレンジしたのだが、とても腹筋で自分の下半身を持ち上げられない。

もちろん、こんなぶっ飛んだ年寄りばかりではないだろうが、そのくらい、田舎の年寄りはすごいってことなのだ。
都会では、年寄りでもジムに通って、見た目の肉体だけはパワフルに見える人たちもいるのだが、田舎の年寄りは、毎日何時間にも渡って、自然と鍛え上げられた筋肉によって身体が作られているから、見た目は地味でも、そこに秘められた能力は都会のそれとは比較にならないほどだろう。

田舎か都会か?
と、よく二極化して考えられてしまうが、実際には、どちらにも良いところも、そうでないところもある。
だからこそ、デュアルライフがいい。

今は、都会では、少し息苦しいだろうが、コロナも騒がれなくなれば、また、都会の快適な生活ができるようになる。
このコロナ過で見直すべき点は、都会か田舎かということよりも、一つに絞らずフレキシブルに物事を考えてみることではないだろうか?

そんなわけで、いよいよ、ビワ決戦始まる。

-MARK'S LIFE:日常, SEASONAL FOOD:季節の食べ物