死ぬほど、食え〜!
と、ばかりにエサをやっている。
ドックフードの袋に書かれた規定量の、3倍である。
なんで、そんなに食わせているのかというと、少し前に行った、動物病院の獣医に言われたからだ。
一般的な飼い犬というのは、基本、
・広くもない家の中にいるか
・囲われた狭い庭の中にいるか
・紐で繋がれているか
・ゲージに入れられているか
と、こんな感じで、運動といっても飼い主に合わせてノソノソと歩く散歩と、たまに行くドックラン。
犬は、もともと、凄まじい体力を持ち、とんでもない運動能力を持っている。
しかし、ペット化された犬たちは、その力のほとんどを使わないで一生を終えていく。
使う能力といえば、主人に忠実にするということくらいだろう。
そんな犬の運動能力を知りながら、紐で繋いで、動く範囲を限定しておくことが、僕には出来なかった。
自分の土地だけでも5万坪以上あり、周辺の山も含めれば、数十万坪の範囲を自由に動き回っても、民家一つない。
それならば、そうさせてやりたいという思いが勝ってしまい、結果、放し飼いにしてしまっている。
これは、法的にはいけないことであるが、どうしても我慢できなかったのだ。
規定の2倍のエサを食べても細マッチョ
うちに来た時から、ドックフードと僕の食事の残りをあげていた。
ドックフードに書かれている規定量の2倍に相当するエサをあげても、ペロリと食べ終え、それでも、足りないというほどだった。
なんせ、一日中、山の中を走り回っているのだから、消費エネルギーは凄まじい。
そして、筋肉もとんでもなく付いてくる。
なので、太るなんてことはなく、細マッチョの少々ガリガリムキムキで、キモイくらいの体つきをしていた。
そんな中、FANのうんこに虫がいるのを発見し、動物病院へ連れて行った。
薬を処方してもらい、虫の件は解決だったのだが、獣医に言われた一言に、ちょいと嫌な身持ちになった。
獣医「痩せているからエサを多めにあげてください」
僕「規定の2倍あげてるんですけど・・・」
獣医「規定は関係ありませんから、細いから、もっとあげてください」
僕は、中学時代、体育で水泳の時に教師に言われたことがある。
「ながた〜、アバラ出てるぞ」
そう、僕は、自分であまり気にしていなかったが、典型的な痩せの大食いだった。
教師の言った、この一言で、自分自身がそんなにガリガリなんだと認識したのだ。
FANが細マッチョで、アバラが出ているのを見て「FANも俺に似てるな」くらいに思っていた。
マラソン選手だって痩せている。
痩せているから不健康というのは、ちょっと違うのではないかと思う。
ちなみに、その獣医は太っていた。
正直いって「あんた痩せたら?」と言いたいほどであった。
でも、それだって、太る体質の人だっているわけだから、一概に、一般的に言われている、標準体型がすべて良いわけではないだろう。
FANは1歳なので、人間で言えば15歳〜17歳というところ、いくら食べても構いはしないだろうが、通常の2倍食っていて、頭ごなしに「少ない!」と言われるのは、少々納得がいかなかった。
運動量が多ければ、余計な脂肪が付かず、筋肉がたっぷりと付くのは当然の結果だろう。
おうおう、じゃあ死ぬほど食わせてやろうじゃねーか
まだ若いFANなら、死ぬほど食っても大丈夫だろうし、目一杯体を動かしているし、いらなければ残せばいいので、とりあえず、目一杯食わせてみることにした。
で、その量、今までの1.5倍、規定量の3倍を与えている。
さらに、おやつにゆで卵だとか、残りったご飯だとか、さすがに食えないだろというほどに与えてみた。
その結果、アバラは浮き出る量が減ってきて、脂肪が付いてきた。
ガッハッハ!
どうだ、まいったか!
さすがに、朝に1日の規定量の1.5倍、夕方にも1日の規定量の1.5倍出すと、1回では食べきれず、少し時間を開けて食べつくす。
それでも、食べ切るのだからすごい。
それでもFANは、太らないだろう
それだけ食っても、たぶん、FANは太らないだろう。
激しく運動していて、それでも太るのはお相撲さんくらいで、あれは、胃腸を壊すレベルで、とても健康とは言えない。
食いたくなければ残せばいいので、それであれば、太るということはない。
なので、3倍食ってもFANは太ることはなく、たぶん、脂肪よりも、筋肉が増強されていくのだと思う。
それでも、細いだとか、エサが足りないだとか、言う人は言うだろう。
それは、仕方がない部分もある。
一般的には、一日中走り回っている犬など見たこともないのだから
人と違うことをやっていると、人は面白がるが、常に、自分の知識や経験を元にして判断したがる。
だから、いろんなことを言われるが、それらが、僕には窮屈で仕方がない。
同じようなことをやっている人から、何か言われるのであればわかるのだが、ほとんどすべての人が、僕と同じ経験をしていない。
それでも、自分の基準で「それは間違ってる」と言われると、本当に、ノイローゼになりそうだ。
山でウツになる?
東京で、ウツになりかけていた。
山に来て、やりたいことをやり、のんびりとした山ライフを満喫していた。
しかし、運命は、僕に穏やかな日々を、そう長くはくれなかったのだ。
1年9ヶ月で、僕の穏やかな日々は終わった。
それから、1年4ヶ月が過ぎた。
ここに来た頃からの1年9ヶ月に比べ、今までの1年4ヶ月は、正直言って
何もしていないに等しい
ただ、無駄に時を過ごしてきたように思えるし、今でもそうだ。
なんのやる気も起きない。
これでは、東京にいて、ダラダラと過ごしていた時期と同じようなものである。
ただ、青い空と、緑の木々と、土と空気と、犬とヤギは違うけど・・・
Youtube、、、もうやめようかとも思うけど
Youtubeの登録者数32人だった頃が懐かしい。
たまに思い出す。
32人の人が、興味を持ってくれて、再生回数も100回とか200回とか、その程度で、それならそれでよかった。
今見ると、本当にくだらない、つまらない動画ばかりあげていた。
それでも、興味を持ってくれているなんて、本当に、滑稽な人々である。
それが、登録者数が4万人を超え、再生回数も数万回になったことで、変な欲が出た。
単に、タナボタ的に増えただけなのに、なぜか、Youtuberなんて言われてしまい、なんだか流行りのことをやっている人みたいになって、正直、なんだか、変な感じなのだ。
批判も嫌だが、アドバイスはもっと嫌
FANのことで言えば、山を一日中走り回っている犬を飼った事があるとか、同じようにして飼っている人ならまだしも、そうではなく、単に想像だけでアドバイスという名の指示をされるというのは、本当に嫌である。
僕が、ドックフードの袋に書かれた規定量のことをいうと、それを否定し「細いから食べさせる」という、それこそ、固定観念に縛られた偏った考え方なのではないだろうか?と僕は思うのだ。
それぞれの人の事情、環境、育て方、犬の特性などは考慮されず、「犬とはこういうものである」と、さも、犬のことならなんでも知っているような言い方をするのは、獣医だけではなく、紐で縛って、刑務所よりも狭い家の中に閉じ込めているような、愛犬家などとうそぶく連中も同じである。
こういうことを書くと、BLOGの読者は減るし、Youtube動画で話したり、コメントに書き込んだりすれば、登録者数は一気に減っていく。
それが怖くなってしまっている自分がいるのが、本当に嫌になってしまい、何度もYoutubeをやめようかと思ってしまう。
ただ、最初の登録者32人の人たちと同じように、純粋に楽しみにしてくれている人たちを思い起こし、続けようと踏みとどまっているというのが現状なのである。