最近は、夜8時頃になったら、外に見回りに出かける。
理由は、にっくきハクビシンを撃退するためである。
もう、執念に近い。
“ 怒りや憎しみからは何も生まれない ”
生まれはしないが、ビワや柿を失うことを止められる。
何百ものビワの実を、まだ青いうちに平らげ、つい先日は、木が生茂る沢の脇にあるビワの木に現れた。
とにかく、ヤツらは食い尽くす。
なので、気がついたときに、外に出て、サーチライト を照らし、光る目を探す。
そんな中、ほんのりとした光を見つけた。
ホタルである
「ハクビシンの野郎!」という、僕の怒りと憎しみが和らぎ、ささやかなホタルの光に魅せられて、サーチライト を消した。
すると、周囲にいくつものホタルの光が見て取れた。
というと、みなさんがよく知っている源氏蛍や平家蛍の様に、黄色い柔らかな光を、ボワ〜ン、ボワ〜ンと放つ様子をイメージすると思うが、実は、うちに出てくるホタルは、そんなロマンチックなホタルではないのだ、残念ながら。
光は白くLEDライトのよう、そしてひかり方は、ボワ〜ンではなく、チカッ!チカッ!という感じで、風情も何もない。
浴衣を身にまとった若いカップルが、川岸に腰を下ろして「キレイね」「そうだね」なんて言葉を交わすようなロマンチックな雰囲気の蛍ではないし、数もそういない。
それでも、家の周りに蛍が飛んでいるというのは、実にいい。
昨年は、見なかったが
ここで、初めて蛍を目にしたのは、一昨年の6月のこと。
その時のBLOG記事がこちら。
https://marks-life.com/mountainlife/549/
しかし、昨年は見かけなかった。
たぶん、西日本豪雨によって、ホタルの卵とか幼虫とか、餌になるナントカいう貝の幼虫だとか、いろんなものが流されてしまったためだろうと思う。
そのため『もう、この場所で蛍を見ることはできないのか・・・』と思っていたが、ちゃんと、ここで生きていた。
そう思うと、少し考えが贅沢になる。
チカッ、チカッ、の白い光じゃなくて、黄色いボワ〜ンとしたヤツ来ないかなぁ
蛍を眺めて部屋に戻ってくると、首元に何かがくっついているのを発見した。
「んっ?なんだ?木の枝か、なんかの虫か?」
そう思って、上着を脱いでみると、
今季初 “クワガタ”
だった。
「やっほ、クワガタくん」
小さいから、コクワガタのオスかなぁ?
そっとテラスの手すりに置いておいた。
「元気に生きろよー!」