ルッコラとカラシナを間引き収穫した

苦節3年

土に植えれば、なんでも成る!と、言う勘違いから3年。
今年は、今のところ順調だ。

ルッコラもカラシナも、まだまだ収穫するには小さいが、混み合ってきたので、間引くことにした。
当然、間引いたものは食べる。

東京にいた時は、Oisixなど、有機野菜の宅配だったり、スーパーの有機野菜コーナーでなるべく野菜を買うようにしていたが、愛媛に来てからは、有機野菜コーナーというものは無く、地元の人たちが出品している、道の駅のようなマルシェのような所で買ってきた。

しかし、そこで売られているものも、農薬は最小限だとしても、化学肥料で作られている野菜ばかりである。
そこで、近頃は、東京時代のように、野菜の宅配を再開した。

以前は【自然栽培野菜】なんて出回ることはなかったが、今では、自然栽培がかなり注目されているのか、自然栽培で作る農家が増えているようで、自然栽培の宅配業者もある。

その一つが【ナチュラル・ハーモニー】
名前から見ると、どうにもいただけないが、送られてきた野菜たちは、今までのものとまったく味が違った。

ちょうど、この頃、スーパーでキャベツを買っていた。
キャベツを生で食べたところ・・・「う〜ん、うまくない」
なんか、美味しくないし、味がない。
言うなれば、きっと、化学肥料の味なのだろう。

そこで、ナチュラル・ハーモニーから届いた自然栽培のキャベツをかじってみた・・・「あれっ、ほんのり甘くて、嫌な味がしない」
今まで食べてきたキャベツとはまったく違う味だった。
これが、本来のキャベツの味で、スーパーで売られているキャベツというのは、結局は、化学肥料の味が染みていて、なんかほんのりではあるが、舌に嫌な感触の残すものだったことがわかった。

とはいえ、東京時代と同じ理由なのだが、一回で届く量が多く、一人暮らしでは、とうて使いきれずに、1/3程度は残飯になってしまうというのは、変わりがなかったため、やはり宅配は却下せざるを得ない。

そこで、愛媛でも、自然栽培野菜を買える所はないか?と探してみたところ、あった。
まだ、行ってないけど、先日行った【愛媛自然農塾】でも話に出たので、今度は、お店に行って買うことにした。

そして、当然、もう一つの解決策が【自分で作る】であるわけだ。
ってことで、ルッコラとカラシナを食べてみる。
比較対象がないので、味がいいとか悪いとかは難しいけど、これだけは言える。

安心である

有機栽培と言っても、どこかから持ってくる鶏糞とか牛糞とかの中には、鶏や牛に与えるエサの中に入れられた化学物質や抗生物質が、フンの中に残っている可能性は大いにある。
そのため、有機栽培と言っても、その中には、微量にではあっても化学物質は含まれてくる。

もちろん、直接、化学肥料を与えるよりも100倍マシだが、やはり自然栽培がいい。
さらに、自分の畑であれば、そこに何が入っているのか、すべてを把握できている。

新しい驚異には過剰に怯え、慣れてしまったものは知らぬフリ

新しい脅威とは、ご存知、新型コロナウイルスである。
慣れたものとは、排気ガスやPM2.5、農薬や化学肥料、食品添加物や保存料、そして、とっても便利なプラスティック製品(石油製品)も、脅威であるとは、きっと誰も思っていないだろう。

住む家は、ビニールと発泡スチロールで囲まれ、プラスティック製品がひしめき、その多くにボンドが使われている。
もちろん、それらすべてを否定するわけではないが、当たり前になってしまったものに、なんの疑問も危機感も抱かなくなっているのは事実だろう。

せめて、食べるもの、飲むもの、吸う空気くらいは、安全なものにしたいものである。
ミネラルウォーターを飲みながらも酒を飲む、サプリメントを摂りながらも添加物や保存料を食らう、部屋の中では空気清浄機をブンブンと回しても、結局は、外に出て排気ガスをたっぷりと吸い込む。

まあ、僕には、ほとんど関係のない話になってしまったけどね。


P.S

最近、愚痴っぽかったり、否定的な内容の記事が多くなっている。
「Markさんは、不安になるとそうなってくる」と言われたことを思い出す。
そう、近頃は悲しい出来事が立て続けに起こり、未来にも明るい兆しは見えない。

ただ、春の陽気は素晴らしく、青空は眩しく、新緑は輝き、肌に当たる風は心地よく暖かい。
空気は肺の奥の奥まで入り、血液が新鮮な酸素を体じゅうに運び、浄化してくれるように感じる。

今がどんな状態であっても、春は来るのだと教えてくれているようにも思えるのだ。

きっと、誰にでも春は来る

-FARM:畑, MARK'S LIFE:日常, SEASONAL FOOD:季節の食べ物