この山に来て、もうすぐ3年が経つ。
春を迎えるのも3回目である。
最初の春は、春の山菜のことなどまったく何も知らなくて、名前だけは何となく知っている程度だったが、さすがに、3期目となると色々と知識がついてきた。
で、今までは、ふきのとう、タラの芽、わらびくらいしか、この山で見つけることができなかったのだが、昨年、時期遅れではあったが、山菜の女王と言われるコシアブラの木を発見!
と言っても、発見してもらったのだけど。
なので、今年は、もうすぐコシアブラが食べられる。
そして、今年、新たに発見したのが『ゼンマイ』である。
クルクルと丸まっているシダ植物は、たくさんあるのだけど、何が何の種類なのかは、今までさっぱりわからなかった。
そこら中にあるのは、お正月の飾りや餅の下に敷くらしい『ウラジロ』と言われる奴らで、こいつらは、やばいくらいにボーボーに生えている。
しかし、これらは食べるに値しないらしい。
で、食べられるシダ植物というと「ゼンマイ」と「コゴミ」
今まで、色々と探してはみたけど、この二つはどちらも見つからなかった。
しかし、今年、山の上にタラの芽を採りに行き、ついでにわらびを収穫していると、
「おっ!おおっ!これは、今までに見たことの無いマキマキ。もしかして食えるシダでは?」
そう思いググってみると、やはり『ゼンマイ』であることがわかった。
こうして、初ゼンマイを収穫したのだ。
ゼンマイのアク抜きを調べてみると、1つのサイトでは、重曹を入れて煮て、水で洗って、また煮て、また洗って、また煮てととっても面倒なことが書いてあった。
しかし、次のサイトを見てみると「わらびと一緒」ってことだったので、こっちの簡単な方を採用。
わらびと一緒に、灰を溶かした熱湯に投入して、そのまま放って、翌日水換え。
で、食べてみた。
「う〜ん、、、」まあ、決して美味しいとはいえなかった。
わらびの方が、味があるし、粘りがいい感じの食感だ。
ただし、ほんのり出汁の味っぽい感じがして、それがいいといえばいいけども。
まあ一応、山菜うどんにしてみた。
ついでに月見も。
P.S
ゼンマイには、男ゼンマイと女ゼンマイがあって、胞子がぐるぐるになっているのが男で、葉っぱがぐるぐるになっているのが女なのだが、男ゼンマイは、食べられるような代物ではなかった。
イタドリも収穫したが、去年食べてみて、美味しくなかったので、結局、ヤギの餌に。