動物たちの序列

『序列』

僕には縁遠い言葉であるが、人間社会にも動物の社会にも、家庭にも、会社にも、どんなところにも『序列』は存在する。

そんな序列競争のようなものが、僕のこの山でも起きている。
というか、序列を重要視する『犬』が、どうしても序列をつけたいというか、自分が上の立場になりたいようで、今、Mark Familyは、ちょっとややこしい事態になっているのだ。

FAN(犬)と新入りCHAR(メスヤギ)

FANがCHARと、最初は友達になりたいのだと思っていた。
相手の警戒心を解くためのポーズを見せ、子犬がじゃれ合うように遊びたいのだと思っていた。

もちろん、そういった部分もあるのだが、どうもうっすらとわかってきたことが、今回のお題『序列』である。

FANがCHARに甘噛みをしたり、上に乗っかったりしているのだが、どうも、様子がおかしい。
昨日、薪割りイベントのため、OPERAとCHARをロープで繋いでいた。

そこに、FANがCHARに向かっていき「遊んでいるのかなぁ?」と思ったら、FANがCHARの上に乗り、首元を噛み付いている。
それも、結構、マジっぽいように見えた。
CHARは、ギャーギャーと泣き叫んでいる。

「んっ?ヤバイか?」

そう思い近づくと、FANはその場から走り去った。
CHARは、グッタリと横たわり、ピクリともしない。

「うわっ!ヤバイ」

そう思って抱えると、生きてはいて動き出したのだが、耳は噛まれて血だらけになっていた。
首元や脚に怪我はなかったので、殺すつもりではなく、従わせるつもりでいじめているようなのだ。
そうして、自分の方がエライんだってことを教えているように思える。

少し前、OPERAの耳も血だらけだったのだが、それを見たときには、吸血バエのヌカカにやられたのかな?と思っていたが、犯人はFANであることが今回わかった。

特に、OPERAやCHARをロープで繋いでいるときに、FANは襲いかかるということもわかった。
CHARには、繋いでいない時も襲うが、逃げられてしまうので、逃げることができないときに襲いかかるという卑怯な行動も明らかになり、さらには、僕が視界に入るとさっさとやめて逃げる。

三匹とも、自由にさせないことにしてみる

今日は、三匹ともロープで繋いだ。
FANだけを繋いでおいてもいいが、それだけでは、OPERAとCHARは、僕の住む小屋の周りから離れようとせず、エサ不足になってしまう。

OPERAだけを繋ぐとCHARも一緒についていくが、FANを怖がって、CHARだけ戻ってきてしまう。

結局、三匹ともロープで繋いでおくのが一番の解決策ではないかと思い、そうしてみた。
その代わり、FANは、お散歩と車に乗って、FANの故郷である動物愛護センターまで行った。

今まで、動物愛護センターへ行くと、他の犬や飼い主さんたちと触れ合え、FANはとっても喜んでいた。
今回は、ロープで繋がれると、車で出かけて、いろんな犬や人に会うことができるんだ!ということを教えようと思ってやってみたのだ。

ところが

月曜日休館日かよ!

40分ほどかけてたどり着いた、動物愛護センター。
しかし、門が閉じられていた。
なんと、月曜日は休館日だそうだ。

犬を飼っているのだから、毎日誰かしらはいるとは思うのだが、わざわざ休館日を設ける必要があるのだろうか?
とも思ったが、仕方がない。
周辺を散歩して、遠目に施設内の犬を眺めて帰ってきた。

さて、今後どうしようか?

放し飼いにしておいて、FANが襲いかかっても、CHARは逃げるし、OPERAは抵抗するので、その点ではいいのだが、ヤギ二匹は、僕の小屋周りでうろちょろしてうんこまみれにし、かといって、草を食べさせるために別の場所に繋げば、FANが襲いかかる。

FANだけを繋いでおいても、ヤギの行動は一緒なので意味はない。
ってことで、結局は、三匹を繋いでおくのがいいのだが、どうしても、僕の性格上、

自由を奪う

というのが、どうにも平気でやり続けることができないのだ。

電気柵で一定範囲を囲い、中にはヤギ、外に犬

一つの解決策として、電気柵で一定の範囲を囲い、中にヤギを離し、犬は外に放し飼いがいいか?と思っている。

ただ、電気柵で囲っても本気で出ようとすれば、突進して破ってしまう。
それに、設置するのがとっても面倒。

まあ、柵の外にFANがいて、外に出るとFANが襲いかかるのならいいのだが、FANは、OPERAが繋がれている状態でなければ襲いかかることはないという臆病者なので、そうした役にはたたないのである。

まあ、ただ、なんでもやってみないことには解決しない。
う〜ん、やってみるかなぁ・・・

-ANIMAL:動物, MARK'S LIFE:日常
-